2008年 12月 20日
ドラクエでいえばⅢ! 『バットマン ビギンズ』DVD鑑賞。幼い頃の経験でコウモリへのトラウマを抱えるブルース。さらに、彼の目の前で両親が殺されてしまう。自責の念と、悪への憎しみ、正義感とに苛まれた彼は、世界へ旅する。犯罪とはなんなのか、そしてそれを倒すだけの力を求めて。ある出会いにより、復讐と正義との違いを知ったブルースは、故郷のゴッサムシティに戻る。犯罪の温床となっているその町で彼は、「バットマン」として悪と戦い始めた。 バットマン ビギンズ バットマン鑑賞プロジェクト第3弾! シリーズ3、4作目は飛ばしてやってきたコイツがすんげーカッコよかったわ〜。クリストファー・ノーランが手がけた本作は、一気にモダナイズされて、そしてバットマン誕生秘話にフォーカス。彼がどんな人格をもち、どんな境遇で生まれ、そしてなぜゆえバットマンなのか。ひとつひとつにしっかりした意味と必然性が与えられてて、設定こそアニメでありながら、とてもリアリティをもって楽しめます。バットモービルほかアイテムたちにも説得力があるから、変なアニメアニメしたヌルさはなし。 とにかく前半が秀逸。過去のエピソードを効果的に配した作りと、内面に切り込んだ映像で、大人の鑑賞に十分耐えうるレベル。徐々に色調のトーンを落としながら、クライマックスはちゃんとアクションしていて、『バットマン』であることも忘れない。このヒーロー誕生の描き方、『アイアンマン』でも踏襲されてると言えるね。で誕生した新生バットマン、クリスチャン・ヴェイルは、筋肉ムキムキ、バットマンのときは声色まで変えて、いい感じにバットマン。ダブルライフの苦悩を抱えつつ、正義の本質とは何かで揺れ続けながらも戦う姿は惚れ惚れしますな。 悪を断つためには何が必要なのか。純粋な正義なのか。正義を貫くための力なのか。その力に犠牲が伴ってしまうとしたら。「中身よりも行動」という言葉には、2重の意味が込められていて、行動するためには力が必要であり、力は力を生んでしまうという矛盾もはらみます。このテーマ、ただのアメコミ実写化とは思えない深さ! 感想_バットマン 感想_バットマン・リターンズ ということでこの流れで『ダークナイト』への期待が俄然高まります! →期待以上のとんでもない怪作でした。やはり『ビギンズ』は"〜そして伝説へ"の称号を贈りたいです
by april_cinema
| 2008-12-20 00:00
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