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2009年 02月 28日
感想_罪とか罰とか
感想_罪とか罰とか_b0130850_8304996.jpgうひゃー、笑えなかったなー! 『罪とか罰とか』2月28日公開。売れないグラビアアイドル、円城寺アヤメ。久しぶりに雑誌に出たと思えば、自分の1ページだけがなぜか天地逆さまになってて、クレームつけても誰も取り合ってくれない。そんなんなのにあれよあれよで、なぜか一日警察署長をつとめることに。そこで再会したのはある秘密を持った元カレだった!?
映画「罪とか罰とか」公式サイト

「笑い」を"手段"じゃなくって、完全なる"目的"にすえた、ケラさん節全開の1本。いやいやわかりますよ〜、そのお気持ち。大いにけっこうだと思うんですよー。舞台っぽくて、濃ゆい展開もね、らしさ満点で。だーがしかしだがしかし、ほとんど笑えなかったんです! 周りは、おそらくここで笑ってほしいだろうところできちんと反応してたんで、オレの感覚の違いってのはあると思うんですけどね、あざとさは否めなかったナー。

笑わせ方が単語ひとつなんだもん。いわゆる、「フツーそこでそういうこと言わないでしょ」、ってことをあえて言うっていう単調な笑わせ方で、それはこういっちゃなんだけど言葉遊びなのよね。別に毒でも下品でもまったく問題ないけど、安直すぎる。なおかつ、ストーリーと解け合ってない。話が進む→はいここで笑わせます→また話を進めて→はいギャグやります→ひと笑いしましたかー? じゃあまたストーリー展開しまーす、って感じ。笑いと物語が別個に進んでいて、流れを壊したりはしてないんだけど、ただ話の流れに乗せてるだけで有機性ないんだよー。だから、どれも単発って感じで、心から笑うには至らず。

時系列をバラバラにして、話をつなげてくのはよかったと思うけど、コメディとして観ても完成度が高いとは言えなかったかと。まあ笑えなかった理由を考えても仕方ないか。おそらく半分くらいの人にはウケると思う。でも、笑いが目的だけに、笑えない人にはなんにもならねーな、って話です。期待してたのでちょっと肩すかし。残念だ。

by april_cinema | 2009-02-28 00:00 | 6th-man


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