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2009年 11月 07日
感想_ファッションが教えてくれること
感想_ファッションが教えてくれること_b0130850_17492351.jpgスーパーファッショニスティックエディターだ!! 『ファッションが教えてくれること』11月7日公開。世界ナンバーワンのファッション誌、US版『VOGUE』。『プラダを着た悪魔』のモデルとも言われる名物カリスマ編集長アナ・ウィンターをはじめとしたスタッフたちの仕事ぶりを追う。華やかなファッション業界と熾烈なファッション誌業界の裏側には、一種独特な世界を突き進み世界的トレンドをクリエイトする働きマン&ウーマンパワーてんこもり!
『ファッションが教えてくれること』公式サイト

いやこりゃもんのすごいパワー! ファッションてやっぱりすげーエナジーのある世界だなーと思うし、世界ナンバーワンの雑誌作りの一面を垣間みれることだけで十二分に熱いっす。最初から最後まで完全に釘づけ。興味深過ぎる!

まずはなんたってこの人、アナ・ウィンター。なんと今年で還暦。おなじみのボブカットにサングラス、その奥の眼光が鋭いのなんの。バッサバッサと決断を下し、「冷酷」と揶揄されるのも頷けるけど、でもそれはあくまで自身の価値観からブレてないというだけのことで、しごくまっとうというかこれこそ仕事っつーもんの真の姿と言えるわな。インタビューが少ないのでフィロソフィーとかまでは見えてこないけど、その行動を見てるだけで刺激的だし、圧倒されるわ。

劇中、より多くカメラの前に立つのは右腕的(?)なチーフエディターのグレース。モデル出身とは思えないほど老け込んでるけど、その審美眼とセンスは超一流。編集者として常に自分のビジョンを持ち続け、かつフレッシュでアイデア豊富なスタンスに尊敬のまなざしを送らずにはいられません。やっぱりファッション誌はこの感性が命ね。いやー勉強になります。

もちろんそれ以外にもこの業界特有の華々しさや、シエナ・ミラーを使ったローマでのカバーシューティング、モデルのシューティングなんてのも、すんごいクリエイティビティで単純に楽しいし、この業界に興味ある人ならかぶりつきにもなるはず。次から次へとレイアウトが組まれては没になり、ページネーションも一瞬で変わっていくのも面白いわー。なるほどいろんなやり方があるもんだわ。

雑誌作り的な側面が意外と強いので、もしかしたら観客ターゲットの幅は思うほど広くない映画かもしれないけど、あたいには刺さりまくり。モノ作りや働きマンは必見ね。バイブルとしておきたいくらいだぜ。

by april_cinema | 2009-11-07 00:00 | MVP


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