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2010年 01月 09日
感想_(500)日のサマー
感想_(500)日のサマー_b0130850_23204357.jpgあ〜〜好き、こういうの大好き! 『(500)日のサマー』1月9日公開。トムは落ち込んでいた。運命の相手だと思っていたサマーから別れを切り出されたから。いったいなぜこうなってしまったのか。サマーと出会って今日で500日。その甘く苦い日々を振り返ってみる。始まりは、トムの会社の新人アシスタントとしてサマーがやってきた日からだった。
映画「(500)日のサマー」公式サイト

ポップなビジュアルとタイトルから期待高かったけど、それに見合う素敵な物語だったわ〜。等身大の恋模様と魅力的な人物たち。だけどありきたりではなく、なのに誰もが身に覚えのある感じ。よくできてる〜。でも別に名作!とか傑作!とか声をあげたくなるタイプではないの。単純にこの映画、好き!って感じ。わかりますかね、こーゆーの。

お話は500日間のあっちこっちを行ったり来たり。出会って数日、浮かれポンチモードから、数百日後の超ダウナーゾーンまでシャフリングしながら2人の恋に何があったかを追って行く。その中身は超等身大で共感度特大。監督はミュージッククリップなんかの出らしく、遊びをたっぷり入れた映像とカラフルな衣装とポップミュージックを存分に駆使。やりすぎた?感が途中なくもないけど、基本楽しく観られるわ。

この映画、すこぶる男子目線で描かれていて、中盤からトムは実は「なにもやっていない男」なことがわかってくる。そこに段々腹が立ち始めたと思ったら、そういうオチだったのかー! これはまんまとシナリオの妙にハメられちゃいました。なるほどそうだよね、これトムのモノローグだったもんね。つまりこれは青春引きずり男子に欠かせない、相手を見ずに自分に都合のいい恋と運命にだけ恋するモードをたしなめる作品。いやほんと、ラスト15分でこの物語は一気に確変モードに突入して、もやっとした中盤もすべて狙い通りだということがわかって気分爽快ハッピーラッキー。恋の本質ってこれだわよね〜。わかったような思い込みも、独りよがりな運命も、本当の恋には関係ないってことですわ。

ズーイーちゃんも可愛かったし、夏が過ぎ秋がきて終わるラストもニクいぜ! 心に残る1本になりやした。

by april_cinema | 2010-01-09 00:00 | All-Star


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