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2011年 03月 19日
感想_お家をさがそう
感想_お家をさがそう_b0130850_214277.jpg愉快で爽やかで好きです。『お家をさがそう』3月19日公開。バートと妊娠6ヶ月のヴェローナのカップルは、言い争いもするけどとても仲良し。が、バートの両親がベルギーに移住することが決まり…、え、うちら両親と近いってだけでコロラドに住んでんですけど……? てことで新居探しを始めるふたり。いいとこないかしらと友人知人のいる町を訪ねて、フェニックス、モントリオール、マイアミと転々とした結果、さあふたりのお家は!?
映画『お家をさがそう』公式サイト

サム・メンデスが手がけるほっこりロードムービー。へぇ、こういうのも撮るんだね、って意外だったのが最初の感想。カラっと陽気で、『アメリカンビューティ』だの『レボリューショナリーロード』だの撮った人とは思えないよ。崩壊夫婦を描いた後のこっちは仲良しカップルが家探しを通して、家族としての幸せはなんなのかを見つけて行くお話。

ロードムービーの王道を行くように、訪ねていく人たちは一癖も二癖も三癖もある人たちで、そもそも事の発端であるバートの両親からして風変わりだしね。そんな感じで、ユニークな人物たちのおかしな夫婦事情が次から次へと小気味良く出て来て飽きさせません。で、大事なところはその過程においてバートとヴェローナがお互いへの信頼を深めていくこと。結果、いっそうパートナーとして不可欠のものになっていく姿が自然でよかったな〜。ケンカ(のフリ)してヴェローナの子供の心拍数上げるシーンとか超好きだし。

家族にも夫婦にもいろんな形があって、正解なんてのはもちろんなくて、だからふたりでよく話し合うことが大切なんだよね。別に「普通」になる必要もないし、型にはまる必要もなくて、家というハコにとらわれることもない。ふたりがふたりらしくいられて、そして子供にもそれを共有できれば言うことない。バート&ヴェローナがたどりついた結論はとても素直に支持できるし、最後のシーンのキレイさも特筆点じゃないかなー。なにげにヴェローナが結婚はしないとしていた背景にもちゃんとオトシマエつけてたと思う。この後ふたりは正式に結婚するんじゃないかな。

有名キャストは少ないけど、多くの人に受け入れられそうな気持ちのよい好編。こんな時だからこそオススメですぜ。

by april_cinema | 2011-03-19 00:00 | All-Star


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