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2011年 03月 26日
感想_ザ・ファイター
感想_ザ・ファイター_b0130850_7411521.jpgクリスチャン・ベイルのリベンジ? 『ザ・ファイター』3月26日公開。天才的ボクサーとして地元の英雄でありながら、心の弱さで堕落したディッキー。彼からボクシングのすべてを教わったのは弟のミッキー。しかしミッキーのボクシング人生は、ヤク漬けのディッキーと、マネージャーを自負する母とに縛られ、思うようにはいかなかった。このままでは自分もつぶされてしまう。ミッキーはシャーリーンというガールフレンドを得て、みずからのボクシング人生を変えるために、決断をする。それは家族との離別だった。
映画『ザ・ファイター』公式サイト

クリスチャン・ベイル、すごいなぁ! オスカー助演男優賞はダテじゃないわ。大減量に加えて、髪をひっこ抜き、さらに歯並びを変えてまでの脅威の憑依系演技は鬼気迫りすぎ! 主演のマーク・ウォールバーグが役柄的に地味なこともあって、とにかく存在感がすごいわ。ハイでロクデナシで、だけど哀愁漂っちゃう弟想いのムードも満点だったし。まるで『ダークナイト』でヒースに見せ場を譲ったのと、まったく同じことを今度は自ら成し遂げたかのように見えますって~。

さてさて、これ、実在のボクサーをモデルにとった実話なので、お話に突っ込むのはまったく無用。小さな町から奇跡のチャンピオン誕生という、まさに映画にうってつけなエピソード。しかもそこには家族の物語あり、という。素晴らしい役者たちの力で迫真のストーリーになってたわ。クリスチャン・ベイルがとにかく目立ちはしたものの、マーク・ウォールバーグの体作りも半端じゃないリアルヘビー級し、助演女優賞にふたりして名乗りをあげたメリッサ・レオ(受賞!)とエイミー・アダムスだって負けちゃいないし(出番ちと少ないけどね)。あのキツイ姉たちもヤバかったなー。

中盤の家族のゴタゴタはちょっと怖いばかりであんまり入り込めなかったけど、兄と弟の絆があふれまくる最後のリングの熱気には手に汗握ったわ。ちょいとばかし『あしたのジョー』しちゃってるけど、それもまた実話だから突っ込みはノーですよね。でも、やはりこういうファイトは、男子は特にハートが昂っちゃいますな!

by april_cinema | 2011-03-26 00:00 | All-Star


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