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2012年 03月 17日
感想_種まく旅人〜みのりの茶〜
感想_種まく旅人〜みのりの茶〜_b0130850_943083.gif教科書なみの安定感。『種まく旅人〜みのりの茶〜』3月17日公開。デザイン事務所を辞めたみのりは、祖父の住む大分へ。茶畑で働く祖父は、亡き妻の思いをかなえるため、数年前から有機栽培を始めていて、いよいよ今年初めての収穫を迎えるところだった。しかし祖父は病に倒れ入院してしまい、行きがかりからみのりが手伝うことに。市役所の木村、そして謎の男・大宮の力を借りながら、慣れない畑仕事に出るみのりだったが…。
種まく旅人〜みのりの茶〜

社会か道徳かわかんないけど教科書を読んでいるかのような、とてもまっとうな地方交流物語。実に単純なストーリーで、素朴ないい話で、時々現れるこの手の邦画ってなんなんだろう。でもこういうご当地もの、なんか悪くないんだよね。だいたいが風光明媚な地方の姿が見られるし、観光と結びつけることもできそうだから、もっといろいろ作ってみてもいいのかも。予算次第なんだろうけどね。俳優さんの地元愛に訴えかけるとかでなんとかなんないのだろうか。

この映画も大分の茶畑の美しい風景がたっぷり見られてよかったわ。大分とお茶って全然結びつかなかったけど、有機栽培、過疎化、地方行政、女性の自分探しといった現代的テーマもほどほど織り込みつつ、家族の絆という超ベタなファクターもプラスされて、否定のしようがないくらいのど真ん中ストレート美談。お茶作りについては知らない世界が垣間見れて、『夏子の酒』とでもいうんですかね。実際の有機栽培の苦労はこんなもんじゃないんだろうけどね。

なっちゃん田中麗奈は役に会ってたと思うし、陣内さんは老けないというかこういうシリアスとコメディの中間ポジションは鉄板。吉沢くんも相変わらずこの手の位置が似合うよな〜。あと柄本さん本当に上手すぎるよ。

誰がこの映画を見るのかよくわかんないけど、地味によい話。あまりにまっとうすぎて面白みには欠けるけど、観光促進には一役買えるんじゃないかなー。そうでもないか?

by april_cinema | 2012-03-17 00:00 | Starter


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