2014年 09月 27日
彼らの瞳に恋しちゃう! 『ジャージー・ボーイズ』9月27日公開。ニュージャージー出身で理髪師見習いのフランキー。貧しさから抜け出すには、ギャングになるか軍に入るしかなかった時代、悪友トミーら3人とつるんだ彼らには歌という才能があった。フォーシーズンズとして売り出された彼らは『シェリー』が大ヒット。またたくまに全米を熱狂させるスターとなるが、成功と引き換えに、家族との不和や、グループ内での確執や軋轢が生まれ初めていた。世紀の大ヒットミュージシャンに隠されたドラマに迫る1本! 映画『ジャージー・ボーイズ』オフィシャルサイト トニー賞作品をイーストウッドが映画化っつー胸躍る組み合わせ! ミュージシャンの伝記ものだけど、ミュージカル仕立てにこだわることなく、だけど絶妙な音楽使いはさすがのイーストウッド先生! クライマックスに持ってきた『君の瞳に恋してる』だけで、もう感無量の拍手喝采だったわ。そこに至るまでは伝記映画の性格が強くてちょっと乗り切れなかったり、意外にもメタ視点とか入れてたり、なんだか不思議なテンションだったけど、このクライマックスで全部ひっくり返すくらいのインパクト。その使い方はさすが巨匠の技という感じ。とにもかくにも、言うまでもなく名曲なんですよね♪ さて、フォーシーズンズのドラマなんてまったく知りませんでしたが、ニュージャージー出身でこんな4人組だったのですね。てか写真観たらキャスト陣とけっこう似てる気が。特にトミー。フランキーの歌声はあらためてオリジナルと聴き比べると似てはないけど、フランキー役の彼の独特の声は不思議な魅力があったかな。好きな声じゃないんだけどね。で、ドラマ自体は時代が時代だけにこんなものかなーという感じ。感動とか、普遍性とかは特にないと思われます。 むしろちょっと後半までは冗長にも感じたかもしれないわ。音楽的な云々以上に、その背景のあれこれに追われ過ぎたせいか、カタルシスは『君の瞳に〜』のところ以外に少なかったのはちょっと残念。ラストの後日談とか、hall of fameのシーンとかはグッとくるもんがあったけどね〜。 貴重な物語と、後世に残る名曲の合わせ技を、稀代の映画人が監督。このマリアージュの貴重さは、100年後に語られるのかもしれませんなぁ。
by april_cinema
| 2014-09-27 00:00
| All-Star
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