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2006年 05月 20日
感想_ダ・ヴィンチ・コード
感想_ダ・ヴィンチ・コード_b0130850_225873.jpg話題沸騰、全世界注目の的。『ダ・ヴィンチ・コード』本日公開!
『ダ・ヴィンチ・コード』

率直に言おう。やっぱキリスト教の下地がない人間には難解だ。小説を読んでおかないと話についていくのは至難の業な気がする。あれだけのボリュームある話を2時間半に詰め込んでるから、かなり展開早し。決して面白くないわけじゃないんだけど、物語の性質上どうしても説明的要素が多い。それに対して、人物相関や謎解きのプロセスなど、本来映画を盛り上げてくれるシーンが最小限に抑えられてしまう。結果、歴史の授業の教材ムービーみたいになっちゃった感あり。シラスとアリンガローサの宿命、スイスの銀行、黒幕と実行犯のリンクあたりはもう少し描き込んで欲しかったけど、仕方ないね。

でも、ラスト30分はとても良かった。ようやくストーリーが収束して、クライマックスは丁寧にじっくりと描かれる。映像も2000年の歴史ロマンをさらに未来にまで広げたように壮大で、映画化の醍醐味が最後の最後でよーやく出せた感じ。これがなきゃヤバかったかも。「要は何を信じるかだ」ってフレーズはとても好きなんだけど、強調し過ぎてて、世間を騒がす物議への逃げにも聞こえたりして。笑

やっぱキリスト圏外の人間にとってこのお話は知的探究心を満たすための物語。その性質は、活字のほうが生かせてたってのは否めないところじゃないかなー。でも「カンヌで失笑」とか言う程ダメじゃないでしょ。ところで、オドレイはアメリの頃の輝きがすっかり消え失せてしまったね。残念。つーわけで、そんなこんなの超話題作『ダ・ヴィンチ・コード』、キミは検証せずにいられるか!?

by april_cinema | 2006-05-20 00:00 | Starter


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