2007年 07月 19日
酔うほどにあふれる言葉たち。『酔いどれ詩人になるまえに』8月18日公開。ヘンリー・チナスキー、無職、アルコール依存気味、自称詩人。定職に就かず流れるように生きるチナスキー。ただひとつの拠り所は、わきあがってくる言葉だけだった。作品の価値は作家自身が決めるもの。アメリカ人作家チャールズ・ブコウスキーの自伝的小説を映画化! 映画[酔いどれ詩人になるまえに:factotum]オフィシャルサイト とにかくマット・ディロンがカッコイイ! もうこのへたれニート野郎なのに、色っぽいわクールだわ、男が見てカッコイイ男です。社会性は皆無に等しいけど、ただひとつ自分の才能、いや本能だけと向き合う姿も、成功してるからこそとはいえ、イカすんですわ。文筆に携わるものとしても、ちと惚れるわね。 映像も音楽もそんなマット・ディロンのクールさをいっそう引き立て、女優たちも脇に回って男を立てる。こういう生き方はしたくてもなかなかできるもんじゃないからね、ある種のアドベンチャーものと似たような感覚で観ておりました。詩人らしいモノローグも本質をとらえていて、映画にいいテンション与えてたし。とはいえそんなチナスキーがアリかナシか、好みは別れるでしょう。 男っぽい映画なので女性からするとピンとこないかもわかりませんが、マット・ディロンは「これはラブストーリー」といっているそう。なるほど、そんな観方もあるんだな! ブコウスキーを読んだことないんで、ちょっと手にとってみたくなりました。
by april_cinema
| 2007-07-19 00:00
| 6th-man
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