2007年 08月 10日
感想_サッド ヴァケイション
b0130850_23332794.jpg親の心子知らず世知辛いヴァージョン。『サッド ヴァケイション』9月8日公開。友人の妹、中国人の子供と暮らす健次はかつて自分を棄てた母を偶然見つける。母・千代子が暮らす間宮運送に勤めることになった健次は、密かに復讐心を募らせる。間宮運送はワケありの流れ者たちを住まわせ働かせていた。健次と千代子、そして2つの疑似家族。静かに回り続ける運命の輪はどこへ向かうのか。
映画『サッド ヴァケイション』オフィシャルサイト

実ははじめての青山真治。ものすごいアーティスティックなのを想像していたら、意外とマイルドで、娯楽性と作家性がわりといい具合に共存している。すなわち女の生き方あり、親のたくましさあり、個の存在の小ささあり。自分の意志とは違うところで世界は動き、それを動かしてるのは近しい誰かだったりして。そんな人生の皮肉な一面といえるようなものがじんわり伝わってきて好印象。

キャストがすごくしっかりしてて、それぞれがきちんと役を全うしてるから(脇役が強くなり過ぎた気も少々)、見応えあるよねー。ストーリーはちょっとこねくり回しすぎな気もするし、母性の描き方が男っぽい気もするけど、雰囲気を壊すことなく最後までテンション保ってました。実際、監督もPもバランスはかなり意識したらしいけど、汎用性が高まった分、シャープさは控えめな印象。この辺は他の作品と比較しないとわからないなー。ちなみにこれ『Helpless』『ユリイカ』の続編だそうで。観てなくても問題なく世界には入れたけど、観ていたらもっと深いところで監督の意図とか感じられるのかな。

究極的な母性と、人間の運命の不思議さを味わってみてください。
って、え? 浅野さんてまだ33歳? 結婚したのって22歳くらい!? いろんな意味で若い! <今作で一番驚いたこと
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by april_cinema | 2007-08-10 00:00 | Starter


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