2008年 09月 06日
感想_イントゥ・ザ・ワイルド
b0130850_047536.gif真理をつかんだ名言たちに撃ちぬかれっぱなし! 『イントゥ・ザ・ワイルド』9月6日公開。大学を卒業したクリストファーは、それまでの生き方に疑問を感じ、親の強制から逃げ出すように行方をくらました。彼がめざしたのはアラスカ。さまざまな人と出会い、アレックスと名乗りはじめた彼が見つけ出した真理とは、なんだったのか。
IntoTheWild

これは素・ん・晴・ら・C・ロードムービー! どーせ坊ちゃんのヌルい自分探しの旅でしょ〜?なんて訝ってたのもいつのことか、どんどん惹き込まれていっちゃったよ。確かに最初は青臭い自分探しだったのです。親と過去を放り出して、自分1人でどこまで行けるのか。"人々"という顔のない存在にツバを吐くさまは若気の至りそのもの。だけど、彼は本気でそれらと向き合った。そして、いつしかさまざまな真理と叡智を身につけはじめる。

映し出される世界の美しさが素晴らしくて、それだけでも酔えるところ、アレックスはそこから生きる意味とはなんなのか、幸せとはなんなのかを体得するんだよね。20年程度育てた頭の中だけで物事を考えていた若者が、自然と体と心で感じ始めるさまに、こっちも体と心で感情移入。そこには世界の中における人間のちっぽけさと、だからこそ、誰かとつながって生かされているんだということを、本能で感じられる。"普通の"人生ではきっと得られなかったものを、彼は全身全霊で受け取る。そして映画を通して、普通の生活をしているオレたちに普通ではない、本当の意味での生きる叡智を授けてくれたのかと思うと、涙以上にこみあげるのは最上級の敬意!

主演のエミール・ハーシュ、誰かと思えば『ロード・オブ・ドッグタウン』のコか! あんときもイケメンだと思ってたけど、立派に成長したのね。見事、このクリスの世界を背負ってました。150分近いけれど、それを感じさせないクリストファーの足跡は、ぜひぜひ多くの人に(特に若者に)たどってもらいたいところです。
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by april_cinema | 2008-09-06 00:00 | MVP


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