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2015年 12月 30日
感想_くちびるに歌を
b0130850_10503598.jpg全員に生きる意味がある。『くちびるに歌を』iTunesレンタル鑑賞。五島列島の合唱部に、有名ピアニストの柏木ゆりが臨時教師として赴任してきた。なずなら部員は大喜びし、まさかの男子の新入部員まで集まったが、柏木は愛想もなくピアノも弾いてはくれない。柏木には何があったのか。そして合唱部の全国大会出場の夢は。アンジェラ・アキの『手紙』がモチーフになった青春の物語。
映画『くちびるに歌を』公式サイト

この映画を評価する人の声が結構聞こえてきてたので興味持って拝見。うむ、確かに良かったわ。大きな構図はありそうな感じです。田舎の素朴な学校にやってきた異物と言える先生。その交流を通して成長するという。『フラガール』を思い出す感じね。先生も問題を抱えてて、子供達にもそれぞれの事情があって。分かりやすい感じではあります。

でも良かったのは、15歳という多感な時期の子どもたちの目を通して、「生きる意味」を一貫して伝えたこと。そこがブレなかったのが良かったよね。先生は恋人の死以来、ピアノが弾けなくなった。なずなは自分が母を死に追いやり父に捨てられたと思っていた。悟は自閉症の兄の世話という役目を背負っっていた。そんな中で新しく生まれる命。そこで直面する、私たちのは何のために生きているのか。答えは自分で出すしかない。でも逃げてはいけない。前へ進まなくてはいけない。

というメッセージが、アンジェラ・アキ『手紙〜拝啓十五の君へ〜』に乗って紡がれます。この曲って、合唱コンクールの課題曲なんだね。そして実際にアンジェラさんが五島列島の中学を訪ねたドキュメンタリからインスパイアされてできた小説が原作だそう。ガッキーは常に不機嫌ガールで美人ゆえにこういうのもハマるね。そして中学生キャストたちがキラキラしてたのもいい。悟役の彼、あの声マジですか? クリクリ少年ぷりにおじさんも萌えたわ。あと、山口まゆちゃんて子は蒼井優2世かと思ったよね。ベテラン陣もやけにいいキャストが集まってたね。

実は柏木先生ほとんど何もしてなかったり、ちょっと尺が長いかな〜と思うところもあったりしたけど、悟の兄の伏線がしっかり効いていたし、合唱での大団円とかしらけてもおかしくない展開ながらぐっときちゃいました。命の意味を問う作品には無性に惹かれちゃう今日この頃。そしてこの中学の訓示、「勇気を失うな、くちびるに歌を持て、心に太陽を持て」というのもよかったな〜。自分はまっすぐ歩けているか。そんなことを問いかけたくなる良作でした。
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by april_cinema | 2015-12-30 00:00 | All-Star
2015年 12月 27日
感想_クリード チャンプを継ぐ男
b0130850_12245100.jpg熱かった! 『クリード チャンプを継ぐ男』12月23日公開。私生児として生まれ、施設を転々としていたアドニス。彼は伝説のチャンピオン、アポロ・クリードが遺した子供だった。メアリー・アンの保護を受けて立派に成長したアドニスだったが、自分の中に眠るファイターの血を抑えきれず、ボクシングを志す。そして彼が向かったのはフィラデルフィア。父の生涯のライバルであり友であったロッキーに、コーチを頼むために。
2015年12月23日全国ロードショー!映画『クリード チャンプを継ぐ男』

SW祭りに続いてのロッキー祭り、評判いいという話だったのでかなり楽しみだったけど、期待に応えてくれたなー! お話は別に難しいことはない。アポロの息子がロッキーにコーチを頼んでのし上がる、っていうんだから過去のロッキーシリーズに通じるシンプルさ。でも、その一つ一つをしっかり描くとこうなるというお手本だったな。

まずはアドニスの背景。アポロも存在を知らなかったという設定で、施設での暴れん坊っぷりにDNAを感じさせることで後の躍進の説得力を持たせる。子役の目つきすごかったね、あれぞ虎の目。YouTubeでアポロとロッキーの戦いを夜な夜な見ては繰り返すシャドーボクシング。これでもうレガシーの申し子ってことは十分伝わる。そしてロッキーと出会い、ミッキーのジムへ行き、二人の旅が始まる。今までのシリーズは練習がかなりあっさりだったけど、今回は本格的。ロッキーシリーズお馴染みに鶏追っかけっこに、筋トレ、ランニングでファンを満足させつつ、ちゃんとミット打ちとかスパーリングもやるので進化にも納得できるというね。

合間にはヒロインのビアンカとのラブも挟み込んで、「エイドリア〜ン」とは叫ばなかったけど、ロッキーにエイドリアンが必要だったことへのリスペクトも忘れない。さらにフィリー名物のウィリー軍団を引き連れてのロッキー激励は、2で街のみんなと一緒にランニングしたあのシーンをちょっと思い出させたよね。と、節々にちゃんと過去作品への敬意が払われているんだよね。これ見よがしではなく、ちゃんとドラマの中で生きてるのがいいわ。

で、ラストのファイト。またも相手役はプロのボクサーで、なおかつ見せ方が格段に上手い。一番最初のアドニスのメキシコでの試合もそうだったし、ラストバトルにしてもそう、アングルもうまければボクシングとしても不自然さがなく、素晴らしいわ。ダウンからの走馬灯を経ての覚醒とか震えたわ。漫画的だけど、あれめちゃくちゃ格好良かった。そして最後の猛攻からのエンディングまで、いやー泣けた。「お前が次のチャンプだ。クリードの名を誇りに思え」から始まって、とどめは、父に向けての一言。「愛している。恨んだことなんてない。クリードの名を誇りに思う」。はい、泣きました。

ロッキーとアポロが刻んだ伝説を、アドニスが正しく継承した素晴らしいファイトでした。父から子へ、という流れを下敷きに、ロッキーという名作を過去に引き継ぐという偉業だったと思います。お馴染みロッキーのテーマはいつ出るのかと思ったらそこでくるかーーーー!って感じの見事なお仕立て。ファンにはたまらない1作だったと思います。40年近く続くシリーズ。これもまたSW同様に素晴らしい文化だなと思いました。
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by april_cinema | 2015-12-27 00:00 | All-Star
2015年 12月 24日
感想_スター・ウォーズ/フォースの覚醒
b0130850_10454555.jpgIMAXスゲ! 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』12月18日公開。エンドアの戦いから30年後。帝国軍の残党はファーストオーダーという組織を作り再び銀河の平和を脅かしていた。レイアはレジスタンスを結成し、姿を消したルークを捜索。鍵となる地図を狙われたレジスタンスは、それをドロイドのBB8に隠すが拘束されてしまう。地図を持ったBB8は、砂漠の星ジャクーで、レイという女性と出会う。それが新たな運命を切り開くことになるのだった。
スター・ウォーズ/フォースの覚醒|映画|スター・ウォーズ|STAR WARS|

ついに始まりましたスターウォーズ祭り! 1週間遅れで見てきました。豊洲の4DX狙ったけど完売しまくってたので諦めて木場のアイマックス3Dで! さすが、すげー迫力だったわ〜。

内容は、うん、スターウォーズだよね! 普通にスケール大きなアクションて感じで、結局のところ僕の好みの映画ではない、ということは改めて確認できました。でも次から次へと見せ場の連続だったし、オープニングからこれまでのシリーズをちゃんと踏襲してるのもよくわかった。託した地図、嫌な予感がするぜ、そしてmay the force be with U、ってね。

ところでレイが一体何者なのかは明かされず、大ラスでルークと再会ってことで、ここに血縁があるのかないのか。カイロ・レンはダークサイドに堕ちたけど光の誘惑なんてものもあるのか、ってのは驚き。この世界は全て振り子みたいなものなんだね。ハン・ソロはこれにてお役御免なのかしら。フィンはどんな立ち位置になっていくのか。今後のシリーズも楽しみでごわす。

そういえばダニエル・クレイグがカメオってたりするのも祭りっぷりを表すエピソード。周りとスターウォーズ話ししたら、やたらとチューバッカで盛り上がったりして、あーこういうのがスターウォーズのスターウォーズたる所以なんだなって思いました。映画的なストーリーがどうのってのはないけれど、いろんなキャラが共存して、親子関係があって、そして今世代を超えて同じ話ができる映画ってものすごく貴重な存在。このタイミングでこの祭りに乗っかってよかったなって心から思ったよ。そういう意味でのマスターピースだわ。

平日の木場にも、コスプレ鑑賞するジェダイが何人かいました。いや、本当に、すごい祭りだ。俺も覚醒せねば!
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by april_cinema | 2015-12-24 00:00 | All-Star
2015年 12月 20日
感想_ロッキー・ザ・ファイナル
b0130850_2062282.jpgまさかの胸熱! 『ロッキー・ザ・ファイナル』iTunesレンタル鑑賞。エイドリアンに先立たれ、ロッキーは地元フィラデルフィアで小さなイタリアンレストランを経営して暮らしていた。息子ロバートも自立し、不自由はないもののエイドリアンとの幸せな日々にどこかとらわれていたロッキー。そんな時にふと目にしたテレビで、現在のチャンピオンと、往年のロッキーのどちらが強いかをコンピューターでシミュレーションするという企画が。その内容に、自らの中にくすぶる情熱を感じ取ったロッキーは、再びリングに戻ることを決意する。
映画「ロッキー・ザ・ファイナル」公式サイト

前作から16年が経って、一気に21世紀のスタンダードに仕上がっての6作目。とても面白かった! 展開自体は今までとそんなに変わらないけど、映像がアップデートされ、ボクシングの説得力も増していて、おかげで最後はかなり興奮しましたよ。普通に考えたら50代のロッキーが現役チャンプと渡り合えるわけないんだけど、チャンプの油断とアクシデントと、ロッキーの不屈スタイルが相まってなんかさもありなんと思えたもんな。こんなの初めて! でも、それもこれもシリーズ5作を積み上げてきたから納得できるってもの。これがロッキーなんだ、って。

スタローンの見た目がなんか落ち着いたのも良かったね。だいぶ老け込んで(撮影当時60歳?)肉付きも良くなってて、でも頑強さは健在で。懸垂にバーベルに、そしておなじみの走り込みに、生卵5個一気飲み&お肉にパンチトレが復活! もちろんフィニッシュはフィラデルフィア現代美術館でガッツポーズ。ワンパターンなんだけど、これだけ様式美を重ねられるとそれだけで笑顔になってしまいます。これも6作やってきたからだね。続けるって大事。

このシリーズ、スポーツものの割にロッキーの語りが結構多かったなって改めて思うけど、ロッキーからロバートへの困難から逃げるなというメッセージや、マリーがロッキーを勇気付ける言葉とか、ポーリーが初めていいやつに見えたりとか、過去では生きていけないというテーマとか、そういうのも良かったです。

それにしてもエンドロールの、一般人たちのロッキーごっこ100連発はめちゃくちゃ楽しかったなー。俺もフィラデルフィアに行くことがあったら絶対やるわあれ。というかあれをやりにフィラデルフィアに行きたいし。世界的メジャー作品のチカラを感じました。ということで『クリード』待機完了。超楽しみ!
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by april_cinema | 2015-12-20 00:00 | All-Star
2015年 11月 13日
感想_スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
b0130850_13153058.jpgトーンは暗いがシリーズで一番面白かったです。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。クローン大戦が続く中、パルパティーン議長が誘拐される。救出に向かったアナキンとオビ=ケンは、首謀者のドゥークー伯爵を倒すことに成功する。その頃アミダラは妊娠が発覚するが、アナキンは彼女が出産に際して命を危うくする夢を見るようになる不安に苛まれる。そんなアナキンを呼び出したパルパティーンは、彼女を救う力があることを囁き、アナキンはその力へと惹かれ…。

新三部作の完結編! 旧三部作との接続というノルマがあったからなのか、初めてストーリーらしいストーリーが語られ、アナキンが暗黒面に堕ちるに至った理由がまともに描かれてて面白かったわ。そこにビジュアル面の進化も合わさってて完成度高かった。冒頭の対ドゥークー戦、宇宙船のデザインからして洗練されていた位、バトルもスピード感が増していて、スマート。ラストの燃え盛る星の中でのアナキンvsオビ=ワンの師弟対決もCG全開すぎるとはいえ、それでも迫力ありました。

アナキンは思ったより簡単にダークサイドに堕ちちゃったのがちょっと残念といえば残念だけどね。結構な大転換なわけだし、もうちょっと外堀埋められて、どうしようもない葛藤の中で禁断の力に手を染めるのかと思ったけど、結局彼が見ていた悪夢は、自分が引き起こすであろう未来を勝手に見てしまい、その通りになったという自作自演状態。あそこで恐怖にかられずに自らを律していられたら、あの夢は消えていたんだろうな。でもま、前作よりは中2病感控えめだったとはいえ、マスターになれなくてアンフェアだって叫んだり、パルパティーンに簡単に懐柔されたり、あっさりデゥークーの首はねたり、残忍な布石は十分にあったからなー。

途中、マスター・ウィンドウも彼は彼で裏切ってるのかも、とか、パルパティーンと騙し合ってるのかも、とか、思ったけどそこまで複雑な仕組みはなかったね。でも4人のジェダイでパルパティーン急襲して、3人は瞬殺されておきながら、ウィンドウは一人でパルパティーンを追い詰めてたのも不思議なパワーバランス。かと思えばヨーダとパルパティーンは互角っぽかったし。てかライトセイバーで戦うヨーダが格好良すぎて惚れたよ! チューバッカもなぜか出てきたしね!!

ラスト、瀕死のアナキンがダースベイダー化するくだりは痛々しかったわ。ウルヴァリン的であり、キャプテン・アメリカ的であり、ヒーローはこうなる運命なんですかね。さて、ということで、フォーストは何か。ダークサイドとは、シスとは何か。などなど核心的設定には最後まで触れないまま六作が終わりまして、いよいよエピソード7となるわけですが、果たしてどんな展開になるのやら。やっぱりアナキンは「選ばれし者」だったってオチを期待してるんですが、舞台はエピソード3の30年後らしいから、無理かー!

今更だけど、これ、「遠い昔」の話なんですよね。宇宙って不思議だ!
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by april_cinema | 2015-11-13 00:00 | All-Star
2015年 11月 08日
感想_スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
b0130850_20564593.jpgついに観始めました! 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。帝国軍の圧政に対して反乱を起こす反乱軍。レイア姫は、帝国軍の拠点であるデススターの設計図を盗み出すことに成功するが追っ手に捕まってしまう。しかし間一髪で、そのデータをR2D2にコピー。C3POとともに脱出したR2は、ある星でルークという青年と出会う。そして、レイア姫が探していたオビ=ワン・ケノービという男もそこにいた。彼は、かつて帝国軍と戦ったジェダイなのだった。

いよいよ来月に迫ったスター・ウォーズの新作。なんかすごい祭りになりそうなので、その流れに乗るべく6作全部観ることにしましたよ。てことでもちろん公開順に観ます! いやーこれを40年近く前に作っていたと思うとすごいねー。もちろん今見たらチャチさはあるよ。でも40年前でしょ、すごすぎるわ。宇宙のシーンも戦闘シーンもライトセーバーも宇宙のキャラたちも。変にリアルすぎない愛らしさが、なんか今も古びなくていいね。と、妙にほっこりした気持ちで見ました。

展開は、最近の作品とは比べ物にならないゆるさですね。設定も甘々だし、宇宙規模の割になんだかとんとん拍子なストーリー、デススターの警備はどうなってるんだとか、宇宙の秩序も不明、そもそも帝国軍と反乱軍の大枠の設定もまるでよくわからないなど、突っ込みどころは無限にありそうだけど、まあ最初から6部作とか言われてたわけだし、それはおいおい明らかになってくのかな。

一番思ったことは、主役扱いであろうルークの印象がものすごく薄いこと。ヒーロー扱いなはずだけど、ハン・ソロの方が美味しいとこ持ってくしジョークも冴えていてなんかかっこよく見えるし、オビワンもミステリアス強そう(あの絶対死んでないだろフラグ!)、C3POにR2D2も愛らしいし、チューバッカは図体でかいのに弱そうなのも面白い。やたら気の強いレイア姫もいいじゃないか。で、ルークは? ジェダイの血を引いてる感じ、全くなかったよ! でもそれも、これからの布石だったんだよね、きっと。

しかし改めて、このシリーズが後の映画にものすごく影響与えているんだろうことを薄々感じたなー。『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』なんて完全にフォロワー作品だったんですね。気づいてないだけで、他にもすごいいろいろありそう。そういうつながりとか、いろいろ読み漁りたくなっちゃうけど、とりあえずまずは3部作見てからにしよっと。繰り返しになるけど、40年近くの作品を今も楽しめるってものすごいことですよね。
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by april_cinema | 2015-11-08 00:00 | All-Star
2015年 10月 11日
感想_ピッチ・パーフェクト
b0130850_18434650.jpg歌って踊って楽しい! 『ピッチ・パーフェクト』DVD鑑賞。大学に進学した音楽好きのベッカは、強引な勧誘を受けてアカペラ部に入部。しかし集まったのはてんでばらばらのメンバーたち。全国大会優勝をめざす先輩のオーブリーの独善的な指導もあって、チームはまとまらないまま大会へ。そんなとき些細なトラブルでベッカは飛び出してしまい…。
映画『ピッチ・パーフェクト』公式サイト 5月29日 全国ロードショー

アメリカで2012年公開してスマッシュヒットした作品、来週には続編公開てこともあってか、突如今年5月に日本公開して、DVDもリリースして、盛り上げにかかってます。でも音楽、女子、青春てことで楽しめそうかなと手を出したら、うん、予測の範囲から一歩も出ないけど楽しかったです。やっぱりね、ヒットソング満載で、まあその中身を全然わかってないけど、いい音楽聞いてるだけで楽しいのですよね。

ストーリーはてんで大したことはない。変な子たちが集まってくるけど、主人公のベッカでさえ大して掘り下げられない。でも、そのライトさのままテンポよく話は進むので退屈はしない。でも細かいギャグはけっこうおもしろい。冒頭のアメリカお得意のゲロネタにはじまり、おでぶや、おたくを適度にいじるいかにも学園ものという感じ。もちろん、ベッカとナイスガイなジェシーのちょいラブも挟みつつね。お約束通りの集まってプチ成功して混乱からの離脱、仲直りしてのクライマックスで大団円です。

でもそのクライマックスは、ライバルのトレブルメーカーズとあわせてしっかり魅了してくれるのでオッケー! ばらばらなメンバーの個性をそのまま生かしたミックスで歌も踊りも素敵でした。思うに、アメリカ人なんて歌うまくて踊れる人なんで吐いて捨てるほどいそうだから、こういう大会で勝つってものすごく大変そうだだよね。ショーアップ力も半端じゃなさそうに思うのですが。

ところで、この映画きっかけで大流行したというCUPS。本編ではほんとにちょっとしか出てこないけどよくあれで流行ったね。アナ・ケンドリックがやってるPVかっこいいので是非見てください。アナ・ケンドリック、かわいいと思うけど、アイメイク濃すぎるんだよな〜。もうちょいナチュラルなの観てみたい。
Anna Kendrick - Cups (Pitch Perfect's "When I'm Gone") - YouTube
てことで続編は劇場で観たいよね!
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by april_cinema | 2015-10-11 00:00 | All-Star
2015年 10月 10日
感想_マイ・インターン
b0130850_23594795.jpg完全無欠のデ・ニーロ師匠! 『マイ・インターン』10月10日公開。3年前に妻に先立たれた70歳のベンは、新たな生きがいを探してシニアインターンに応募する。採用されたその会社は、ブルックリンに構える気鋭のアパレルのECサイト運営会社。やり手の女社長ジュールズ専属となったベンは右も左もわからないながら、若者ばかりの社員たちに好かれていく。最初は難色をしめしていたジュールズも、やがてベンを信頼し始めるが、公私共にピンチが訪れる。
映画『マイ・インターン』オフィシャルサイト

恋愛じゃない、男女の信頼関係をきれいにまとめた秀作。とにもかくにも、ロバート・デ・ニーロ扮するベンが紳士すぎて泣けるわ。カジュアルなアパレル会社勤務でも毎日ビシッとスーツ。年季の入ったブリーフケースは超クールで(本気でほしいと思った)、きちんと持ち歩くハンカチは女性の涙を拭うため。仕事もデキて、マッサージ師にもモテてしまい、若造たちへの恋の指南もお手の物ときたもんです。これは『キングスマン』とあわせて、紳士のたしなみを学ぶための映画でしたわ。

それと相対するのがアン・ハサウェイ。若干年をとったなとは思わせるものの、美人社長がどハマりしてて、表情の喜怒哀楽の豊かなことといったら! さらには『プラダを着た悪魔』の続編と間違えそうな、シャレオツ衣装もまた似合うこと。ハイファッション一辺倒じゃなさそうだから、好感度も高いのね。メインふたりのウィットあり、情感ありの円熟のやりとりは、安いラブコメには出せない大人の味わいがありましたわ。いろいろつらいとき、こんな風になんでも話せるパイセンいたらたまらないよね。尊敬すべき大人に出会えるって貴重すぎる。

次なる主役はブルックリンか。元工場をリノベーションした設定のオフィスは、まさにブルックリンの世界観そのもので、シンプルかつ機能的でインダストリアルなインテリアはネット系ベンチャーにぴったりのクールさ。ベンのクラシカルな装いとのハーモニーも美しかったね。ベンとジュールズの自宅も、ダンボとか、パークスロープとかあの辺て設定なんでしょうな。そしてサポートキャストの若者たちもほどよいアクセント。

ママの家に侵入とか、デイビス居候とか、そのあたりの細かいエピソードはなくてもよかったレベルなのがちょっともったいないし、マットの浮気話もなんか残念なだけって感じもしなくはないし、あとちょっとベンのイケメンぷりにトドメをさすクライマックスがほしかったような気もするけど、それは欲張りすぎですかね。個人的にはベッキー役のクリスティーナ・シェラーちゃんが好みでしたよ。

てことで、カップルとかにも安心しておすすめできるデート映画。デニーロ世代の大人にも刺さるんじゃないですかね。
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by april_cinema | 2015-10-10 00:00 | All-Star
2015年 10月 03日
感想_バクマン。
b0130850_12592399.jpgジャンプを読んだすべての人に。『バクマン。』10月3日公開。高校3年のサイコーは、シュウジンに誘われ漫画家を目指すことに。そして二人は初めての漫画を描き上げ、ジャンプ編集部へ持ち込む。担当した編集者の服部は、ふたりの漫画に光るものを見つけ…。
映画『バクマン。』公式サイト

コミックス1巻だけ読んで、糸井重里の絶賛評を聞いての鑑賞でございましたが、楽しく拝見いたしました! 僕はもっと深〜い感動みたいなものを期待してたのでそれには至らなかったけど、エンタメとしてはかなり面白かったと思います。とにかく見せ方がセンス抜群! セリフや動きはあえて漫画っぽさをふんだんに残し、その節々にジャンプ愛をちりばめて(北斗の拳ごっこのハートが最高に好き)、そしてCGを活かしきったビジュアライズは完璧。それからサカナクションの音もものすごくハマってたわ。あのコマ割りが次々流れていく様とか、ペンでガリガリやる効果音とか、うまいよな〜! 冒頭の集英社をジャンプ表紙で埋め尽くすとかも、軽いジャブだろうけど引き込まれるに十分だったというか、オープニングの作り方も秀逸すぎると思うわ。このビジュアル作りとスピード感が大根監督の真骨頂なのかしら(モテキみてない)。

そしてキャラと役者のハマり具合もお見事。原作ファンに逆と言われてたらしい主演ふたりは、演技の質を考えるとこの配役でオッケーと思います。亜豆が小松菜奈ちゃんてのはちとイメージ違うかもと思ったけど実際には可愛かったので全然オッケー! 山田くんは久しぶりにアウトローじゃない役で好感度をあげ、染谷くんはいちばん演技がお上手だったね。新妻エイジのイヤらしさが素敵でした! 桐谷くん、新井くん、皆川さんは、イメージ通りの漫画家に扮して、新井くんは笑いをだいぶ持ってってました! リリーさんも美味しい役で、クドカンは川口たろうにクリソツすぎでしょ。原作はじゃんじゃん他のキャラもいるみたいだし、続編や連ドラ化してもいいのではって思いますけれども。

全体として、あらためてジャンプの残してきた功績と、マンガが僕たちの日常にどれだけ浸透しているかを痛感しましたよね。ここを通ってない30代以下って皆無なんじゃないかと思うし、だからこそのマンガあるある、ジャンプあるあるに心掴まれる。そしてその裏では、マンガらしい絵、ストーリー、構図、ネームをみんな死に物狂いで考えて作ってるんだよね。そんなこと考えもせずにさくさくページめくっちゃってたけど。そしてジャンプはジャンプで、ジャンプらしさを考えながら作り続ける苦しさを、垣間見せてもらいました。もちろん、この映画の1億倍くらいいろんな大変さがあるはずだしね。サイコーとシュウジンはそれでも成功した部類だからいいけれど、そこまで至らなかった人たちがどれだけいるのかと思うと、苦い思いでこの作品を見る人ももちろんいるんだろうなー。お仕事裏側作品はなんでも面白いけど、マンガはやっぱりアウトプットがわかりやすく身近な先入観があるからこそ効きますね。夢もあるし。

原作の展開を知らないのでストーリーは語れないのだけど、2時間の尺の中ではかなり初歩の部分しか描けてないのは確か。マンガ業界の実情についても原作のほうがはるかにリアルに描いてありそうだし。サイコーとシュウジンは大きな挫折や葛藤もないままに(肉体的にはハードだったろうけど)成功をつかむわけで、そのストーリー部分にはあまり見るべき部分はなかったと思うけど、それを抜きにしてやはりエンタメとしての完成度の高さを褒めるべきか。ラストのスラムダンクまんまな終わり方は、あの終わり方がマンガ至上最高のエンディングとしてリスペクトしてることを感じたわ。あと、病院での亜豆の去り際のカーテン見え隠れは、「おおかみこども」のオマージュ感じましたよ(今検索した限りそれに言及してる人いないけど)。マンガじゃないけどね。

にしても極め付けはエンドロール。単行本型スタッフクレジットはうらやましいです。僕のクレジット入れてもらうなら…「ひかる!チャチャチャ!」ですかね。
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by april_cinema | 2015-10-03 00:00 | All-Star
2015年 09月 12日
感想_私たちのハァハァ
b0130850_2355583.jpg青春との距離、感じちゃったぜ。『私たちのハァハァ』9月12日公開。クリープハイプの大ファンである北九州の女子高生4人組、さっつん、イチノセ、ちえ、文子。福岡のライブで、東京にも来てねと言われたことを真に受けて、4人はチャリで東京のライブへと向かう! 彼女たちの青春の1000kmの先に待っているのは!?
映画『私たちのハァハァ』オフィシャルサイト

なんとなく好きそうな匂いを感じ取って行ってきましたテアトル新宿。いやー青春だったね。最初は、いわゆるイマドキの女子高生ノリと手持ちカメラにややついていきづらさを感じつつも、でもじわじわとそのノリに引っ張られて楽しくなってくる。勢いで夜の街を飛び出して、カメラ片手にフツーのちゃりで関門海峡越えちゃったりして。

でも、明らかに4日で東京辿りつけるわけないし、いろいろ無理あるなんてこと、いまどきすぐわかるよね?とか、なんかリアル風に撮ってるけど本当にリアリティあるのかこれ?とか、余計なことが頭をめぐりはじめる。でもそんなふうに考える自分こそ、大人に毒されてしまっているなーとも気づく。効率とか、そういうんじゃないんだよな、青春て。無鉄砲さって。なんか、自分と青春にずいぶん隔たりができてしまったことを突きつけられた気がしてちょっとショック。そして妬ける。こういう衝動がほしい! そしてその衝動はいくつになっても必ず手に入れられるはずなのだ!

チャリは断念してヒッチハイクに、夜のバイト、SNSで炎上して、仲間割れ。彼女たちがたどる軌跡はわりと青春もののステレオタイプだけど、やっぱりそこにあるの煌きの尊さは普遍的。彼女たちは行動することで知る。世界の広さと、世界の近さを。憧れの芸能人は、目の前に存在する人間だった。遠いと思っていた東京は、その気になれば行ける場所だった。きっとイタリアも、まだ見ぬ未来も、手の届くところにある。現実は、悲観すべきものだけじゃなくて、いつだってそれと同時に可能性をもって待っていてくれる。彼女たちは自分たちの足で立ち、歩き、そして文字通り「ハァハァ」の奇跡を、知る。

自分で動くことが、すべてであり、青春てすなわち、生きること。ハァハァは、待っていてもやってこなくて、自分で獲得すべきもの。彼女たちが手にした可能性は、僕たちの周りにも転がっているはず!と、少しはっぱかけられた気分になりました。

しかしこれ、どこまで台本があるんだ?ってくらい自然な感じだったね。4人のキャラも現実にいそうな感じでよかったです。傑作とは言わないけど、『ゴーストワールド』や『ジュノ』あたりと並べてもいい女子の青春を切り取った1ページ。青春好きには愛される1本ではないかと思います。
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by april_cinema | 2015-09-12 00:00 | All-Star