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2014年 09月 27日
感想_ジェラシー
b0130850_19281669.gifこれもジェラシーか…。『ジェラシー』9月27日公開。妻子をおいて家を出たルイは、同じ役者として活動するクローディアと同棲を始める。小さなパリの屋根裏部屋での蜜月は短く、やがてクローディアは役者としての仕事がなくなり、ルイに対して複雑な感情を爆発させる。クローディアは仕方なく役者の仕事をあきらめ新しい仕事を始めるが、今度はルイが…。
映画「ジェラシー」オフィシャルサイト

最近多いモノクロ映画がフランスからも登場。フィリップ・ガレル監督作品。うーーーーーん、愛ってやつは難解だな。恋人たちの小さな心の機微をつかまえていく75分だけど、入り込む糸口を見つけられず。ルイとクローディアの恋愛感情も、そこからもつれた気持ちのゆくえも、よくわからなかったわ。いや、なんとなくは想像つくところもあるけど、それを自分にどう取り入れていいかわからなかったというのが正解か。

なんかルイはイケメンすぎて次から次へと女たちを乗り換えそうな勢いだったけど、意外にクローディア一筋でしたね。その愛に気づかずにひとりで混乱するクローディア。そして最後にはまさかの銃声が響くと言う皮肉。人間の気持ちって、なかなか伝わらないもんだよな。当然すべての時間を一緒に過ごすことができるはずがなく、不在の間どこで何をして何を思っているかは、どんなに伝えようとしても伝わるもんじゃない。だからこそすれ違いもするんだよなー。うむ、この作品が伝えていることはそういうことか。と後からじわっとわかってきた気がします。

もぞもぞした感じはいかにもフランス映画らしいフランス映画か。一般ウケはしないでしょうけど、恋の真理をついてるのかもしれません。
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by april_cinema | 2014-09-27 13:00 | 6th-man | Comments(0)
2014年 09月 27日
感想_記憶探偵と鍵のかかった少女
b0130850_1594961.gifあー、なんかもったいない! 『記憶探偵と鍵のかかった少女』9月27日公開。人の記憶に入り込むことが出来る能力を持つ、記憶探偵のジョン。妻の死のショックから立ち直ったばかりの彼が担当したのは、謎多き資産家の娘である美少女アナの拒食を直すという簡単なものだった。しかし、アナの周辺には、義父との怪しい関係や、同級生の自殺未遂、教師の猥褻容疑など、奇妙な事件ばかりがあった。果たして真実は? ジョンはアナを救うことができるのか?
映画『記憶探偵と鍵のかかった少女』9月27日より新宿ピカデリー他全国ロードショー

サイコに寄せた感じのSFミステリー。なかなか興味深い展開ではあるものの、既視感もありつつ、もう一歩突き抜け切れなかったかなー! 設定はよかったと思うし、途中までの興味の引き付けもよかったけど、オチが弱かったというか、あえて真相を明かし切らないところがなんとなく消化不良として残ってしまった気がするわー。種明かししたほうがよかったのではって思うけど、それは蛇足なのかね。

アナが怪しいってことは最初からわかってたし、決定的だったのは鍵渡しフラグ。そこの予想がつくってことは織り込み済みだろうから、後はじゃあそれをどんだけ鮮やかにどんでん返してくれるのかと期待したんだけど、特に風呂敷はたたまなかったですね。てか、アナって結局何者だったんですかね。能力が飛び抜けてるがゆえのただの悪女ってことになっちゃいますけどー。落とすなら落とす、フォローするならフォローするでオチつけてほしかった。しかしそのファムファタール役のファーミガちゃん、シアーシャとならんで美人じゃないけど気になるルックス!

記憶という不確かなファクターにフォーカスしたのは面白いんだけど、最後にモノローグで説明だけってのも惜しいところ。もう少しその不思議さとか、つかみどころのなさを逆手にとってほしかったかな。てか、アナとジョン以外にもセッションしまくればもっと早いじゃないかって思ったんですけど。ジュディスだってロバートだってセバスチャンだってじゃんじゃんセッションしちまえよ! てか簡単にアナに技盗まれてるんじゃねーよ。ってよくよく考えたらツッコミどころが色々と…。

やっぱり面白げゆえに惜しい感が強く残っちまいましたね。
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by april_cinema | 2014-09-27 00:00 | Starter | Comments(0)
2014年 09月 27日
感想_ジャージー・ボーイズ
b0130850_19573021.gif彼らの瞳に恋しちゃう! 『ジャージー・ボーイズ』9月27日公開。ニュージャージー出身で理髪師見習いのフランキー。貧しさから抜け出すには、ギャングになるか軍に入るしかなかった時代、悪友トミーら3人とつるんだ彼らには歌という才能があった。フォーシーズンズとして売り出された彼らは『シェリー』が大ヒット。またたくまに全米を熱狂させるスターとなるが、成功と引き換えに、家族との不和や、グループ内での確執や軋轢が生まれ初めていた。世紀の大ヒットミュージシャンに隠されたドラマに迫る1本!
映画『ジャージー・ボーイズ』オフィシャルサイト

トニー賞作品をイーストウッドが映画化っつー胸躍る組み合わせ! ミュージシャンの伝記ものだけど、ミュージカル仕立てにこだわることなく、だけど絶妙な音楽使いはさすがのイーストウッド先生! クライマックスに持ってきた『君の瞳に恋してる』だけで、もう感無量の拍手喝采だったわ。そこに至るまでは伝記映画の性格が強くてちょっと乗り切れなかったり、意外にもメタ視点とか入れてたり、なんだか不思議なテンションだったけど、このクライマックスで全部ひっくり返すくらいのインパクト。その使い方はさすが巨匠の技という感じ。とにもかくにも、言うまでもなく名曲なんですよね♪

さて、フォーシーズンズのドラマなんてまったく知りませんでしたが、ニュージャージー出身でこんな4人組だったのですね。てか写真観たらキャスト陣とけっこう似てる気が。特にトミー。フランキーの歌声はあらためてオリジナルと聴き比べると似てはないけど、フランキー役の彼の独特の声は不思議な魅力があったかな。好きな声じゃないんだけどね。で、ドラマ自体は時代が時代だけにこんなものかなーという感じ。感動とか、普遍性とかは特にないと思われます。

むしろちょっと後半までは冗長にも感じたかもしれないわ。音楽的な云々以上に、その背景のあれこれに追われ過ぎたせいか、カタルシスは『君の瞳に〜』のところ以外に少なかったのはちょっと残念。ラストの後日談とか、hall of fameのシーンとかはグッとくるもんがあったけどね〜。

貴重な物語と、後世に残る名曲の合わせ技を、稀代の映画人が監督。このマリアージュの貴重さは、100年後に語られるのかもしれませんなぁ。
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by april_cinema | 2014-09-27 00:00 | All-Star | Comments(0)
2014年 09月 27日
感想_アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜
b0130850_20191184.gifタイムトラベルもののベスト級! 『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』9月27日公開。21歳になったティムは、父から重大な秘密を告げられる。それは、一族の男子にはタイムトラベルの能力が備わっているということ。後の妻となるメアリーとの出会い、妹のキットカットの事故、そして最愛の父の死、すべてをタイムトラベルでやり直しながらティムが見つけたのは、なによりもかけがえのない普通の1日だった。
2014年9月27日公開 アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜

大好き好き好きリチャード・カーティスの最新作は、これまた絶品もの〜! タイムトラベルものは数あれど、その中でもベスト級の1本と言って過言ではないっ! 『バックトゥザフューチャー』に次ぐといっても過言ではないっっ!! てくらいに気に入った〜。本当に何を撮っても巧いよな〜。キレイにまとめるよな〜。後から振り返ると、やっぱりタイムトラベル関連でツッコミがないわけじゃないけど、そんなのまったく気にならないんですよ、この映画を観ている2時間の間はさ。

タイムトラベルとしてもさほど珍しいわけではなく、そして真ん中にあるかけがえのない日々や家族というテーマに関しても、さんざん描かれてきた直球のテーマ。だけどだけど、すごく良かったんだわ〜。冒頭のキャラやタイムスリップのルールの説明は最小限で理解させ、前半はメアリーとの出会いを楽しくラブコメ的に展開。強引すぎる出会いに、初Hのドタバタに、日々を表す地下鉄に、両親との面会に、嵐の結婚式と、すごくよかったな〜。特に結婚式は多幸感をあんな風に演出するの初めて観たよ。素敵過ぎる。そして後半は少しずつ質量を増していく。大切な妹を守ること。愛する妻子との未来。そして尊敬すべき父との別れ。エゴイスティックにタイムトラベルするようなシーンもありながらも、徐々にティムが人生に大切なものを見つけていって、そして最後の「every single dayこそが奇跡的にかけがえのないものである」ことに気付くくだりは、泣きこそしないけどじわわ〜んと胸を熱くするね。隣にいる人を抱きしめたくさせるような感じ。ああ、胸が静かにいっぱいになるなぁ!

主演のドーナル・グリーソン君、イケメンとは違うけどいい感じのスマートさで好感持てたし、レイチェル・マクアダムスは安定のラブコメヒロインぷりを発揮。ティーザーが彼女中心かつ雨のシーンなのは『君に読む物語』意識? そして鍵を握る父親役のビル・ナイも素晴らしかったよね。普通のお父さんだけど、家族を愛し、父として息子に大切なものを伝える姿がよかったなー! あと伯父さんもよかった。妹のネコっぽいキャラもかなり好きだった。あと、シャーロット役のグラマー彼女は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の彼女でしたか。どっかで観たことあると思ったけど。

なんか、リチャード・カーティスがこれで監督引退とかなんとか言ってるらしいけど、絶対大反対! もっともっと撮ってほしいです。てことで今年のベスト5に入る1本であり、この秋の大本命!
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by april_cinema | 2014-09-27 00:00 | MVP | Comments(0)
2014年 09月 27日
感想_聖者たちの食卓
b0130850_14255621.gif驚くべき光景! 『聖者たちの食卓』9月27日公開。インド北西部の都市アムリトサル。この地にあるハリマンディル・サーヒブはシク教の総本山。そしてここでは、毎日無料で食事が提供されている。シク教の、宗教、階級その他いかなるものも関係なくすべての人間は平等である、という教えを体現するもの。その驚くべき様子をカメラがとらえる。
映画『聖者たちの食卓』

いやいやいや驚くべき光景の連続だったなー。冒頭のインドの風景から、そして無料食堂の一部始終まで、そのすべてがどこを切り取ってもエキゾチックのてんこもりで美しかったわー。どでかい鍋に、無数の食器、そして大量の食材が運ばれ支度が始まる。野菜を切り、カレーを煮込み、ナンをこね、焼き、という行程がすごいスピードとボリュームで行われていく。やがてどこからともなく大量の人々が集まってくる。靴を脱ぎ、足を洗い院内へ。皿、カップ、スプーンが配られ、席に布が敷かれ、座るとすぐに食料の支給が始まる。本当に流れるように進んで行く一連の作業からまったく目が離せない。ナレーションも一切ないというのに!

『めぐり逢わせのお弁当』もそうだったけど、インドってこういう人海戦術システム作りに優れてるのか?? あれに匹敵する脅威の流れ作業だったなー。しかも機械化されてなくて全部手仕事なうえ、そのすべてが無料奉仕だそうで、何から何まで桁違い。もう500年だか、この無料食堂は続けられてるんだって。毎日10万食も。なんて尊いのだ。観る限り欧米人とかはいなかったけど、旅行者もOKで本当に誰でも入れるらしいから、場違い感は半端じゃないだろうけど行ってみたいな…。

いやー本当にすごかったな。物語なんて一切ないのに自然に立ち上るストーリー。ドキュメンタリーの力を感じる1本でした。監督はベルギーのシェフ夫妻だって。食に携わる人間として感動したというのもよくわかるわ。団らんや、奉仕の精神など、いろんな美しさを教えてくれる1本でした。
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by april_cinema | 2014-09-27 00:00 | All-Star | Comments(0)
2014年 09月 20日
感想_ウィークエンドはパリで
b0130850_1655188.gif「ビフォア・ウィークエンド」、ってか。『ウィークエンドはパリで』9月20日公開。結婚30年を迎えるニックとメグは、イギリスからパリへの週末旅行へとやってきた。しかしかつて泊まったことのあるホテルを再訪すると昔の記憶と違ってひどい有様。機嫌を損ねたメグはタクシーで2時間街を走り回したあげく高級ホテルのロイヤルスイートにいきなりチェックイン。だけどニックは勤めている大学から早期退職を勧告されていて…。明かされる本音と愛情の末、30年目の夫妻はパリでどこへ向かうのか。
【公式サイト】『ウィークエンドはパリで』2014年秋、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!

『ノッティングヒルの恋人』(観てない…)のロジャー・ミッシェルの最新作は、老夫婦の物語〜。ずばりこれ、『ビフォア・サンライズ』シリーズの老年版を先取りしちゃいましたテヘって感じだわ。長年連れ添った夫婦の明け透けな会話が、90分ひたすら続くあの感じ。ニヤリとさせたりクスリとさせたりエロもはさまってたり、お転婆な感じもそっくり。本家のほうがエスプリは利いてるかなーくらいには思ったけどね。

いいところは、パリの情景を楽しめるところ。ああ、もう一度ゆっくり行きたいよ、おパリさんて感じね。キラキラのエッフェル塔も、モンマルトルのあの階段も! 美術館も路地もビストロも!! そしてロイヤルスイート泊まりたすぎる〜。なにやら金に糸目をつけずにとんでもないことになってて、まさかの無銭飲食とか、ホテル代踏み倒しとか、フィクションとはいえやりすぎでは…って気もしたけれどそれも熟年夫婦ならでは!ってことでオッケーなのかな…。

夫婦のやりとりは、いい具合の枯れた感じがありつつ、夫婦の形はあらためていろいろあることも浮き彫りに。30年も同じ人と一緒にいたら、そりゃーいろいろあるんだろうなぁと結婚2年生なりたての僕も思いましたよ。ある種気が遠くもなるけれど、モーガンみたいに同じことを繰り返すのは愚かしく感じるよね。長い年月を重ねて相手と寄り添うことって、物理的にはひとりとしかできないもんね。添い遂げたいものだなぁという想いを強くさせられました。
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by april_cinema | 2014-09-20 00:00 | Starter | Comments(0)
2014年 09月 20日
感想_フランキー&アリス
b0130850_235539.gifもう少し尺伸ばしてもいい。『フランキー&アリス』9月20日公開。1973年ロサンゼルス。ストリッパーとして人気を得ていたフランキーは、ある日傷害事件を起こし警察に拘束され、精神病院へ。担当した研究医のオズワルドは、フランキーの中に彼女自身も認識していない別人格がいることを確認。傷害事件もその人格が引き起こしていた。治療に手を尽くすオズワルドは、フランキーの過去を調査。そこには彼女の壮絶なトラウマがあった。
映画『フランキー&アリス』公式サイト

久々に多重人格ものを観たような気がするけれど、これはなんと実話がベース。実在した女性の物語をハル・ベリーが映画化を熱望して実に10年かけて権利を獲得し、そしてみずから主演したんだという意欲作。今年のゴールデングローブ賞で主演女優賞ノミネートされたほどの力の入りようですわ。これが、ただの不思議な事件とか、ミステリというわけではないのです。

ネタバレになりますが、新しい人格が生まれた原因は、黒人である彼女の白人との悲恋。そしてその人格がなんと黒人差別をする白人という、デリケートすぎる事実。もうそれだけで、フランキーがどれほど心を痛めていたのか、その想像を絶する悲嘆ぶりがうかがえるというもの。そしてその悲劇が起きた状況もまた、70年代ならではの根深い問題がはびこっていて、だいぶ時代が変わった今の俺たちは、そのおぞましい過去に胸を痛めるしかないという。

できれば、この部分はもう少しじっくりと濃密に描いてもよかったんじゃないかと思ったんです。事実が明らかになるところは、思ったより深く突っ込むことなく、むしろ少し想像の余地のほうを多く残した作り。前半けっこう引っ張ったわりには、あっさりした終わり方に感じました。ハル・ベリーは、3人の人格を演じていたんだけど、その変身ぶりも控えめな時間しか登場しなくってちょっともったいなかったような。オズワルドの治療とかも、もう少し強弱出せたんじゃないかなーとも。過度にドラマチックにすればいいというものでもないかもしれないけど、そこでより強く引き込めるとインパクトはもっと大きくなったおうな気がする。このあたりの脚色にはもう少しやりようあったんじゃないかなー。100分で終わるのはありがたいけど、この内容ならあと20分費やしてもよかったよね。

という感じで、なかなかにずっしりした一本。簡単な題材じゃないゆえに、惜しいなって感じは否めないけど、事実は小説より奇なりというその重みを痛感する話でした。
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by april_cinema | 2014-09-20 00:00 | Starter | Comments(0)
2014年 09月 13日
感想_So Young〜 過ぎ去りし青春に捧ぐ〜
b0130850_19214394.gif後半忙しいネ。『So Young 〜過ぎ去りし青春に捧ぐ〜』9月13日公開。幼なじみの憧れの先輩リン・ジンを追いかけ大学に入学したお転婆女子チョン・ウェイだが、彼はひと言もないままアメリカに留学してしまっていた…。寮のルームメイト、学校一の美女ルアン、潔癖性のウエイジュアン、短髪で男みたいなシャオペイとの大学生活は悲喜こもごも。そしてある日、ウェイはチェン・シアオチョンという寡黙な男子と出会う。いきなり突き飛ばされるという最悪の出会いだったが、ウェイはその男に恋をしていた…。
So Young〜 過ぎ去りし青春に捧ぐ〜

なんとあのヴィッキー・チャオが監督デビューだって聞いて、まったく期待してなかったんだけどけっこう面白かった〜。『あの頃君を追いかけた』の青春初恋部門と、『きっと、うまくいく』の青春成長部門をイイトコ取りした感じですかね。冒頭の謎のファンタジー映像が始まったときは絶望的な気分になったけど、その後の展開はありがちとはいえよかったですよー。日本の連ドラっぽくもあるし、少女マンガっぽくもあるしって感じ。原作は中国のネット小説だそうで、むべなるかなと。

とりあえず主人公ウェイを演じた、楊子姍(ヤン・ズーシャン)ちゃんが可愛かったのがなによりだよね。吉高と、あやや入った雰囲気で、テンションは思いきり高い破天荒系ガールという俺のストライク。どうしてこういう二次元キャラに弱いんだろうなー。彼との出会いとか、その後の展開とか、もう付き合い切れないほどにくだらないけど、それでもつい観てしまう安心感もなんなんだろうなー。しかしアジアの学生寮ってこんなに汚いもんなんですかね。冒頭喩えに出した2作も、やっぱり汚かったもんなぁ。てか日本の学生寮をむしろ知らないのだけれども。あ、いや、大学時代先輩の県人会の寮に言ったっけ。あれはけっこう綺麗だったね。

さて、そんな青春初恋物語で終わるかと思いきや、後半は大人になってからゾーンも描かれて、これは『僕等がいた』モード。ちょろちょろと群像っぽさも出しつつ、ずいぶん前の伏線を回収してみたりして、なんかいろいろがんばってるなーって感じ。もう少し素直に、ウェイとシアオチョンのことだけやってくれてもよかった気がするんだけどね。リンジンのくだりとか全然要らない感じしましたよ。

つーことで、悪くないけど決め手にも欠けるライトな青春ムービー。退屈はしないと思います。しかし監督があんなにカワイイって現場じゃどんな気分なんでしょうねー。
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by april_cinema | 2014-09-13 00:00 | Starter | Comments(0)
2014年 09月 13日
感想_フランシス・ハ
b0130850_11133759.gifラン・フランシス・ラン&ダンス! 『フランシス・ハ』9月13日公開。ブルックリン在住ダンサー見習いのフランシス27歳は、親友のソフィと同居中。しかし些細なことで彼氏と別れたタイミングで、ソフィは憧れのトライベッカへの引っ越しを決めて出て行ってしまう。ひとりじゃ家賃も払えず困るフランシスは、今度は男友達とルームシェアしたかと思えば、なんとダンスの仕事を失い家賃が払えなくなり、実家に戻ったり、パリに弾丸旅行に出かけたり…。どうにもこうにもうまくいかないアラサー前夜。それでもフランシスは走り続ける!
映画『フランシス・ハ』公式サイト

全編モノクロで撮られたガールズムービー! 27歳フランシスの日常をひたすら追いかけて、浮き沈みあるし基本的には変わってる娘だけど、なんかがんばるフランシスを応援したくなっちゃうんですよね! 全体的にオフビートな感じで、一つ一つのエピソードは日常的でリアリティがあって、それゆえにただただ淡々と進んで行く。エピソードではあるけど、大きなストーリーというものはあんまりないかな。それゆえに好き嫌いは別れそう。

なんといってもこの映画はフランシスにつきるでしょう。非モテと言われても動じることはなく、ソフィが大好きすぎて、地下鉄で放尿しちゃうし、ダンスはそんなに上手じゃないし、時差ボケでせっかくのパリで寝過ごしちゃうし。でもそれが憎めないどころかアラサー女子にはリアルに刺さるのかなー。あの、うまく行かない感じと、でももう若くないし…みたいな言葉にしにくい微妙な葛藤が読み取れちゃうところがもうね。共感しまくっちゃうよね。

あわせてニューヨークのモノクロ映像がいいんだよな〜。なんとなくいつの時代かわからなくなる感じがありつつ、いっそう魅力的に見せてくれてる感じ。あー早く行きたいぜニューヨーク。てな感じで、『イカとクジラ』のこの監督らしいダウナーさは持ち合わせながらもいつになく明るい感じ。映画としては全然違うんだけど、フランシスのがんばり感に、『ラン・ローラ・ラン』をなんか思い出したわー。
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by april_cinema | 2014-09-13 00:00 | Starter | Comments(0)
2014年 09月 13日
感想_るろうに剣心 伝説の最期編
b0130850_14351370.gif殺陣だけで飽きた。『るろうに剣心 伝説の最期編』9月13日公開。浜辺に打ち捨てられていた剣心を拾ったのは、師匠・比古清十郎だった。飛天御剣流奥義の会得を望む剣心に、比古は今の剣心に欠けているものは何かを問う。それは生への渇望、みずからの命を捨てない覚悟だった。いよいよ剣心は志々雄との決戦のため、東京へと向かう。
映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』公式サイト

前編観た以上は後編も観ないとね。感想を簡単に言ってしまうと、殺陣はやっぱり面白かった。だけど、それ以上でも以下でもなかった、です。まずは師匠との対決はよかったね。身長差が活かされてて福山の異種格闘技的な体術押しも相まった迫力がすごかった。泥だらけの里山ロケーションもグッド。てかもはや比古最強ってことでいいのではないかというレベル。こうなると、志々雄の師匠は誰なんだろうって話もなきにしもあらず。

お次は対蒼紫だけど、覚醒した剣心が強過ぎて相手にならず。剣心のスピード感が増していて格好よかった。細い山道というロケーションもまたよし。最終バトルの雑魚相手はさておき、斎藤と十本刀の誰かは軽く流され、左之助と十本刀の肉弾戦は良かったけどバックドロップだけで勝てちゃうのは謎。そして瀬田っちとの対決は甲板の上。ここも緋村圧勝。もうちょっとドラマを織り込んでも良かったのではー。そして最終局面の対志々雄。志々雄のファイヤーソードが格好よすぎる!! 完全にゲームの世界!!! そしてタイマンだったら志々雄圧勝じゃねーかって感じだけど、斎藤さんに左之助に蒼紫までやってきて(原作もそうなんだっけ?)、それでも勝てそうになかったよね。最期は志々雄が自然発火して強制終了と。

明治特有なのか、ロケーションの多彩さが目に付くシリーズでした。江戸由来のいかにも時代劇セットやお寺など日本古来の場所から、明治以降の西洋建築や近代施設、さらには古来からの自然風景と、背景が変わるだけで殺陣の見え方も変わってくる。でもって衣装も和洋が混ざったファンタジー感がビジュアル的に相当よかったね。その中で真剣メインで戦うという、邦画アクションとしては最大限やることやったと思いました。ジェイソン・ボーンに匹敵する迫力。

ただし、そのアクションの破壊力に比べるとドラマがあまりにも弱かった。これは原作の問題もあるし、尺の問題もあるでしょう。これだけのキャラを並べたらそんなに深く掘り下げ切れないということも。だけど、後編は話としては明らかに間延びしていたし、アクションも最期にはさすがに飽きた。それは戦いの中にドラマが織り込めていないから。彼らの戦いには何が込められているのか、瀬田っちにしろ志々雄にしろその剣術はどこから来ているものなのかとか描いてあげないと、倒すも倒されるもどっちでもいいやって感じになっちゃったもんな。どうせ剣心勝つし、みたいな。まあ、豪華キャストゆえにそれぞれの顔を立てなきゃならんてところもありましたかね。福山さんも江口さんもそれなりに出番用意しないとまずいよね。あと啖呵切る優たんは本領発揮で最高だったけど、映画としてはなくてもいいシーンでしたね。大人の事情ですかね。そうですよね。公式HPで映画人がコメントよせてますが、みんなアクションを褒めるばかり。だれもドラマについて触れてないのがその証左だと思います。

これからの邦画アクションはきっとこのレベルがものさしになるんだろうな。そう思うと映画史に確かな足跡を残した1本なのかと。ぜひともこのレベルのアクションに重量級のドラマをのっけて、さらにいい映画が生まれることを願います。でござる。
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by april_cinema | 2014-09-13 00:00 | Starter | Comments(0)