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2015年 09月 19日
感想_進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド
b0130850_22131180.jpgよくわかんねー。『進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド』9月19日公開。突如巨人化し、人類の窮地を救ったエレンは拘束され軍法会議にかけられる。指揮官は、エレンを敵視し、抹殺しようとするが、そのとき突如鎧の巨人が現れ、エレンを救出する。目を覚ましたエレンは、そこにいたシキシマから、この世界の成り立ちを聞き…。
映画『進撃の巨人』公式サイト

とにかく前編にも増して勢いよく酷評されているようですが、でも前編見た以上後編見ないと、前編だけ見てるほうが損じゃん!という貧乏性と、あまりに酷評されてるとそこまで悪くないよ!って言いたくて見に行きました。平日の夜、やはりこういう作品の客層は、こういう作品の感じでした。

とりあえず話の薄さにまずはマイッタかな。前編も薄かったし、1本で足りるものを制作費回収のために2本に分けているのだろうとはわかっていたけど、それにしても薄かった。90分かけて謎はロクに解かず、戦闘もちょろちょろっと2〜3回で終わりだもんね。間にドラマがあるわけでもなく。そして、結局原作もまだまだ謎が多い話なところをちょこっとイジって映画にしたところで、よくわからないものは、よくわからないままだったわ。むしろ、説明も足りない分、もっとよくわからなかったよ、という感じ。エレンが何したいのかも、ミカサが何したいのかも、いろいろワケわからず、シキシマも指揮官もなんだかなぁ。仲間の怪力で自爆塔ぶっ壊しとかも意味あったんだろうか。。

そしてバトル。巨人対巨人というだけで、やってることは人間とまったく同レベルのケンカという、見どころのなさにびっくりし、しかも人間時代はまるで相手にならなかったのがなぜか普通に勝ってしまう不思議さ。最後の超大型巨人とのバトルになると、エレンひとり握り潰せないってどういうことやねん! と、それぞれの強さのアンバランスさに困惑を隠せず。これはさすがに工夫がなさすぎてつまらんわ。お前ら、普通の巨人にも四苦八苦してたはずじゃんかよー。あと、一度気を失ったエレンの目の覚まし方よくわからんし、人間に戻って体力ゼロのままラスボスに挑むの無謀すぎるーーー!

エレンは絶叫し続けるだけだし、エレンとシキシマ兄弟フラグも特に回収されることはないし、壁の外は都合よく海で、彼らはなに、ふたりだけでこの世界からオサラバしちゃうってこと? 仲間を置いてっちゃまずいでしょうよ。エンドロール後の余計なあれは、脚本の町山さんがアメコミの真似でもしちゃったんですかね。微妙すぎましたわ。いちばん面白かったのは、エレンの塔ちゃんを草彅くんが演じてたことくらいでしょうか。

ということで、噂通り全然面白くありませんでした。でもね、そもそもこの映画に何も期待しないよね、初めっから。だから、特にがっかりとかもしなかったよ僕は。なんか今回、みんなが酷評してるからって、それに乗っかるように批判しまくるのはなんだか健全じゃない気がしたよ。いや確かに面白くはないんだけど、オリンピックエンブレムと同じ匂いを感じた気がしましたわ。てことで、このパート2は公開1ヶ月ちょいにして、急速に上映館が減っております。まあそれも当然だろうけれども。

中島哲也監督だったらどうなっていたんだろうなーと思う人はきっと多いでしょうね。

>>>前編の感想
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by april_cinema | 2015-09-19 00:00 | 6th-man | Comments(0)
2015年 09月 12日
感想_私たちのハァハァ
b0130850_2355583.jpg青春との距離、感じちゃったぜ。『私たちのハァハァ』9月12日公開。クリープハイプの大ファンである北九州の女子高生4人組、さっつん、イチノセ、ちえ、文子。福岡のライブで、東京にも来てねと言われたことを真に受けて、4人はチャリで東京のライブへと向かう! 彼女たちの青春の1000kmの先に待っているのは!?
映画『私たちのハァハァ』オフィシャルサイト

なんとなく好きそうな匂いを感じ取って行ってきましたテアトル新宿。いやー青春だったね。最初は、いわゆるイマドキの女子高生ノリと手持ちカメラにややついていきづらさを感じつつも、でもじわじわとそのノリに引っ張られて楽しくなってくる。勢いで夜の街を飛び出して、カメラ片手にフツーのちゃりで関門海峡越えちゃったりして。

でも、明らかに4日で東京辿りつけるわけないし、いろいろ無理あるなんてこと、いまどきすぐわかるよね?とか、なんかリアル風に撮ってるけど本当にリアリティあるのかこれ?とか、余計なことが頭をめぐりはじめる。でもそんなふうに考える自分こそ、大人に毒されてしまっているなーとも気づく。効率とか、そういうんじゃないんだよな、青春て。無鉄砲さって。なんか、自分と青春にずいぶん隔たりができてしまったことを突きつけられた気がしてちょっとショック。そして妬ける。こういう衝動がほしい! そしてその衝動はいくつになっても必ず手に入れられるはずなのだ!

チャリは断念してヒッチハイクに、夜のバイト、SNSで炎上して、仲間割れ。彼女たちがたどる軌跡はわりと青春もののステレオタイプだけど、やっぱりそこにあるの煌きの尊さは普遍的。彼女たちは行動することで知る。世界の広さと、世界の近さを。憧れの芸能人は、目の前に存在する人間だった。遠いと思っていた東京は、その気になれば行ける場所だった。きっとイタリアも、まだ見ぬ未来も、手の届くところにある。現実は、悲観すべきものだけじゃなくて、いつだってそれと同時に可能性をもって待っていてくれる。彼女たちは自分たちの足で立ち、歩き、そして文字通り「ハァハァ」の奇跡を、知る。

自分で動くことが、すべてであり、青春てすなわち、生きること。ハァハァは、待っていてもやってこなくて、自分で獲得すべきもの。彼女たちが手にした可能性は、僕たちの周りにも転がっているはず!と、少しはっぱかけられた気分になりました。

しかしこれ、どこまで台本があるんだ?ってくらい自然な感じだったね。4人のキャラも現実にいそうな感じでよかったです。傑作とは言わないけど、『ゴーストワールド』や『ジュノ』あたりと並べてもいい女子の青春を切り取った1ページ。青春好きには愛される1本ではないかと思います。
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by april_cinema | 2015-09-12 00:00 | All-Star | Comments(0)
2015年 09月 11日
感想_キングスマン
b0130850_18292519.jpgスーパークール&ウルトラクレイジー!!! 『キングスマン』9月11日公開。ロンドンの高級テイラーに勤めるハリー。しかし本当の顔はどの国にも属さない世界的最強諜報員集団キングスマンのメンバー。彼は、かつて自分の命を救った元キングスマンの息子・エグジーをスカウトし、エグジーは選考試験に臨む。その頃、IT長者のヴァレンタインは地球保護のための人類滅亡計画を進めていた。はたしてキングスマンはこの計画を止められるのか!?
映画『キングスマン』オフィシャルサイト

『キック・アス』ノリのスーパースパイアクション炸裂! とにかく全方位カッコエエーーーーー! まずは衣装。英国紳士100%のスーツ&メガネ姿でキレまくりのアクションを披露するコリン・ファースが格好いいのは言うまでもなく、くすぶりエグジーの若者ストリートファッションからの、訓練に臨む際のブリットチェックなつなぎとかシャレオツすぎで、そして敵キャラを演じるサミュエルLジャクソンは英国トラッドと対局をいく最先端モードなセレブファッション。もうこれ見てるだけでもお腹いっぱいです。スパイ用の小物たちも傘、靴、メガネとハイパースペックかつ恰好よすぎね。はーほれぼれ。

それ以上に最高なのはアクションのビジュアル全般ね。初っ端の中東からアルゼンチンまでのオープニングは見事すぎるよ。ランスロットも十分格好良かったのにその上をいくガゼル登場の超絶インパクト! オスカー・ピストリウス真っ青。からの、ハリーがエグジーを守るところの映像感覚はたまらなすぎる! エグジーが身体能力生かして自宅から脱出も素敵。さらに教会での大乱闘から、最後はまさかの脳天大爆発連打! あれ、なんか現代アート作品であんなの見たような気がするけど、思わず笑っちゃうほどのスパークっぷり。とにかく動き、映像感覚、そしてそれを数倍効果高める音楽も非の打ち所なしね。R15指定になるくらいには残虐シーンもあるけれど、そこはあえての非現実的ご愛嬌。あんまり真に受けずに笑って流しちゃうのが正解ですな。

「マナーが人を作る」ほか、名言もじゃじゃ漏れだし、キャストがみんな格好いいし、この興奮はもう止められません! 130分弱、スクリーンかぶりつき確実。さすがはマシュー・ヴォーン監督というしかないっすわ。合間に挟んだイギリス流のインテリジョークもたまらないし、ラストのスウェーデン王妃のエロテロリストっぷりも完璧でしたわ。あとから知ったけど、これもコミック原作なんだね。続編絶対やるだろうと思ったら、やっぱりやるみたいで、日本も舞台になるとかなんとか。それは楽しみすぎるじゃないの。

これは数あるスパイ映画の中でも金字塔レベルでは。いやはや格好良すぎてたまりません。クロエ・モレッツはいないけど、タロン・エガートン君がいる! 今年のベスト10入り確実、必見の1本です。
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by april_cinema | 2015-09-11 00:00 | MVP | Comments(0)