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2015年 10月 03日
感想_バクマン。
b0130850_12592399.jpgジャンプを読んだすべての人に。『バクマン。』10月3日公開。高校3年のサイコーは、シュウジンに誘われ漫画家を目指すことに。そして二人は初めての漫画を描き上げ、ジャンプ編集部へ持ち込む。担当した編集者の服部は、ふたりの漫画に光るものを見つけ…。
映画『バクマン。』公式サイト

コミックス1巻だけ読んで、糸井重里の絶賛評を聞いての鑑賞でございましたが、楽しく拝見いたしました! 僕はもっと深〜い感動みたいなものを期待してたのでそれには至らなかったけど、エンタメとしてはかなり面白かったと思います。とにかく見せ方がセンス抜群! セリフや動きはあえて漫画っぽさをふんだんに残し、その節々にジャンプ愛をちりばめて(北斗の拳ごっこのハートが最高に好き)、そしてCGを活かしきったビジュアライズは完璧。それからサカナクションの音もものすごくハマってたわ。あのコマ割りが次々流れていく様とか、ペンでガリガリやる効果音とか、うまいよな〜! 冒頭の集英社をジャンプ表紙で埋め尽くすとかも、軽いジャブだろうけど引き込まれるに十分だったというか、オープニングの作り方も秀逸すぎると思うわ。このビジュアル作りとスピード感が大根監督の真骨頂なのかしら(モテキみてない)。

そしてキャラと役者のハマり具合もお見事。原作ファンに逆と言われてたらしい主演ふたりは、演技の質を考えるとこの配役でオッケーと思います。亜豆が小松菜奈ちゃんてのはちとイメージ違うかもと思ったけど実際には可愛かったので全然オッケー! 山田くんは久しぶりにアウトローじゃない役で好感度をあげ、染谷くんはいちばん演技がお上手だったね。新妻エイジのイヤらしさが素敵でした! 桐谷くん、新井くん、皆川さんは、イメージ通りの漫画家に扮して、新井くんは笑いをだいぶ持ってってました! リリーさんも美味しい役で、クドカンは川口たろうにクリソツすぎでしょ。原作はじゃんじゃん他のキャラもいるみたいだし、続編や連ドラ化してもいいのではって思いますけれども。

全体として、あらためてジャンプの残してきた功績と、マンガが僕たちの日常にどれだけ浸透しているかを痛感しましたよね。ここを通ってない30代以下って皆無なんじゃないかと思うし、だからこそのマンガあるある、ジャンプあるあるに心掴まれる。そしてその裏では、マンガらしい絵、ストーリー、構図、ネームをみんな死に物狂いで考えて作ってるんだよね。そんなこと考えもせずにさくさくページめくっちゃってたけど。そしてジャンプはジャンプで、ジャンプらしさを考えながら作り続ける苦しさを、垣間見せてもらいました。もちろん、この映画の1億倍くらいいろんな大変さがあるはずだしね。サイコーとシュウジンはそれでも成功した部類だからいいけれど、そこまで至らなかった人たちがどれだけいるのかと思うと、苦い思いでこの作品を見る人ももちろんいるんだろうなー。お仕事裏側作品はなんでも面白いけど、マンガはやっぱりアウトプットがわかりやすく身近な先入観があるからこそ効きますね。夢もあるし。

原作の展開を知らないのでストーリーは語れないのだけど、2時間の尺の中ではかなり初歩の部分しか描けてないのは確か。マンガ業界の実情についても原作のほうがはるかにリアルに描いてありそうだし。サイコーとシュウジンは大きな挫折や葛藤もないままに(肉体的にはハードだったろうけど)成功をつかむわけで、そのストーリー部分にはあまり見るべき部分はなかったと思うけど、それを抜きにしてやはりエンタメとしての完成度の高さを褒めるべきか。ラストのスラムダンクまんまな終わり方は、あの終わり方がマンガ至上最高のエンディングとしてリスペクトしてることを感じたわ。あと、病院での亜豆の去り際のカーテン見え隠れは、「おおかみこども」のオマージュ感じましたよ(今検索した限りそれに言及してる人いないけど)。マンガじゃないけどね。

にしても極め付けはエンドロール。単行本型スタッフクレジットはうらやましいです。僕のクレジット入れてもらうなら…「ひかる!チャチャチャ!」ですかね。
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by april_cinema | 2015-10-03 00:00 | All-Star
2015年 09月 19日
感想_進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド
b0130850_22131180.jpgよくわかんねー。『進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド』9月19日公開。突如巨人化し、人類の窮地を救ったエレンは拘束され軍法会議にかけられる。指揮官は、エレンを敵視し、抹殺しようとするが、そのとき突如鎧の巨人が現れ、エレンを救出する。目を覚ましたエレンは、そこにいたシキシマから、この世界の成り立ちを聞き…。
映画『進撃の巨人』公式サイト

とにかく前編にも増して勢いよく酷評されているようですが、でも前編見た以上後編見ないと、前編だけ見てるほうが損じゃん!という貧乏性と、あまりに酷評されてるとそこまで悪くないよ!って言いたくて見に行きました。平日の夜、やはりこういう作品の客層は、こういう作品の感じでした。

とりあえず話の薄さにまずはマイッタかな。前編も薄かったし、1本で足りるものを制作費回収のために2本に分けているのだろうとはわかっていたけど、それにしても薄かった。90分かけて謎はロクに解かず、戦闘もちょろちょろっと2〜3回で終わりだもんね。間にドラマがあるわけでもなく。そして、結局原作もまだまだ謎が多い話なところをちょこっとイジって映画にしたところで、よくわからないものは、よくわからないままだったわ。むしろ、説明も足りない分、もっとよくわからなかったよ、という感じ。エレンが何したいのかも、ミカサが何したいのかも、いろいろワケわからず、シキシマも指揮官もなんだかなぁ。仲間の怪力で自爆塔ぶっ壊しとかも意味あったんだろうか。。

そしてバトル。巨人対巨人というだけで、やってることは人間とまったく同レベルのケンカという、見どころのなさにびっくりし、しかも人間時代はまるで相手にならなかったのがなぜか普通に勝ってしまう不思議さ。最後の超大型巨人とのバトルになると、エレンひとり握り潰せないってどういうことやねん! と、それぞれの強さのアンバランスさに困惑を隠せず。これはさすがに工夫がなさすぎてつまらんわ。お前ら、普通の巨人にも四苦八苦してたはずじゃんかよー。あと、一度気を失ったエレンの目の覚まし方よくわからんし、人間に戻って体力ゼロのままラスボスに挑むの無謀すぎるーーー!

エレンは絶叫し続けるだけだし、エレンとシキシマ兄弟フラグも特に回収されることはないし、壁の外は都合よく海で、彼らはなに、ふたりだけでこの世界からオサラバしちゃうってこと? 仲間を置いてっちゃまずいでしょうよ。エンドロール後の余計なあれは、脚本の町山さんがアメコミの真似でもしちゃったんですかね。微妙すぎましたわ。いちばん面白かったのは、エレンの塔ちゃんを草彅くんが演じてたことくらいでしょうか。

ということで、噂通り全然面白くありませんでした。でもね、そもそもこの映画に何も期待しないよね、初めっから。だから、特にがっかりとかもしなかったよ僕は。なんか今回、みんなが酷評してるからって、それに乗っかるように批判しまくるのはなんだか健全じゃない気がしたよ。いや確かに面白くはないんだけど、オリンピックエンブレムと同じ匂いを感じた気がしましたわ。てことで、このパート2は公開1ヶ月ちょいにして、急速に上映館が減っております。まあそれも当然だろうけれども。

中島哲也監督だったらどうなっていたんだろうなーと思う人はきっと多いでしょうね。

>>>前編の感想
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by april_cinema | 2015-09-19 00:00 | 6th-man
2015年 09月 11日
感想_キングスマン
b0130850_18292519.jpgスーパークール&ウルトラクレイジー!!! 『キングスマン』9月11日公開。ロンドンの高級テイラーに勤めるハリー。しかし本当の顔はどの国にも属さない世界的最強諜報員集団キングスマンのメンバー。彼は、かつて自分の命を救った元キングスマンの息子・エグジーをスカウトし、エグジーは選考試験に臨む。その頃、IT長者のヴァレンタインは地球保護のための人類滅亡計画を進めていた。はたしてキングスマンはこの計画を止められるのか!?
映画『キングスマン』オフィシャルサイト

『キック・アス』ノリのスーパースパイアクション炸裂! とにかく全方位カッコエエーーーーー! まずは衣装。英国紳士100%のスーツ&メガネ姿でキレまくりのアクションを披露するコリン・ファースが格好いいのは言うまでもなく、くすぶりエグジーの若者ストリートファッションからの、訓練に臨む際のブリットチェックなつなぎとかシャレオツすぎで、そして敵キャラを演じるサミュエルLジャクソンは英国トラッドと対局をいく最先端モードなセレブファッション。もうこれ見てるだけでもお腹いっぱいです。スパイ用の小物たちも傘、靴、メガネとハイパースペックかつ恰好よすぎね。はーほれぼれ。

それ以上に最高なのはアクションのビジュアル全般ね。初っ端の中東からアルゼンチンまでのオープニングは見事すぎるよ。ランスロットも十分格好良かったのにその上をいくガゼル登場の超絶インパクト! オスカー・ピストリウス真っ青。からの、ハリーがエグジーを守るところの映像感覚はたまらなすぎる! エグジーが身体能力生かして自宅から脱出も素敵。さらに教会での大乱闘から、最後はまさかの脳天大爆発連打! あれ、なんか現代アート作品であんなの見たような気がするけど、思わず笑っちゃうほどのスパークっぷり。とにかく動き、映像感覚、そしてそれを数倍効果高める音楽も非の打ち所なしね。R15指定になるくらいには残虐シーンもあるけれど、そこはあえての非現実的ご愛嬌。あんまり真に受けずに笑って流しちゃうのが正解ですな。

「マナーが人を作る」ほか、名言もじゃじゃ漏れだし、キャストがみんな格好いいし、この興奮はもう止められません! 130分弱、スクリーンかぶりつき確実。さすがはマシュー・ヴォーン監督というしかないっすわ。合間に挟んだイギリス流のインテリジョークもたまらないし、ラストのスウェーデン王妃のエロテロリストっぷりも完璧でしたわ。あとから知ったけど、これもコミック原作なんだね。続編絶対やるだろうと思ったら、やっぱりやるみたいで、日本も舞台になるとかなんとか。それは楽しみすぎるじゃないの。

これは数あるスパイ映画の中でも金字塔レベルでは。いやはや格好良すぎてたまりません。クロエ・モレッツはいないけど、タロン・エガートン君がいる! 今年のベスト10入り確実、必見の1本です。
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by april_cinema | 2015-09-11 00:00 | MVP
2015年 08月 22日
感想_クーキー
b0130850_122642.jpgかわいいじゃん! 『クーキー』8月22日公開。捨てられてしまったぬいぐるみのクーキー。ごみ処理場でふと命を宿したクーキーは、命からがらスクラップの危機を逃れ森の中へ。そこで目の不自由な村長と出会う。家に帰りたいと願うクーキーを助け、車で森の外まで送ろうとする村長だったが、村長の座を狙うアヌシュカの妨害にあう。ついには村長は濡れ衣を着せられたうえ捕らえられてしまい…。クーキーは村長を救えるのか、そして無事に家へと帰れるのか!?
映画「kooky クーキー」 | チェコで初登場1位 8月ロードショー 新宿武蔵野館

チェコからやってきた実写×パペット映画。2010年公開作で向こうじゃヒットしたみたいっすよ。チェコで人形というとキモカワ系かなーと思いましたが、クーキーは普通にかわいかったよ。村長以下のキャラは森の精霊っぽい感じなので、ゴミっぽいのとジブリっぽいのと合わさっててかわいいというのか汚いというのかよくわからない路線だけど。

動きは実際には糸かなんかつけて操り人形的に動かして、あとでCG処理してるらしいんだけど、そのなめらかすぎない手のあとを感じる処理がなんかいいわ。今時アニメーションの流麗さとはかけ離れた世界が逆になんかリアル。『ファンタスティックミスターフォックス』ほど洗練されてもいないしね。それがなんかいい。だからといって、ゆるすぎるのかというとそんなことなくて、カーチェイスとかすごいからね。砂煙り巻き上げるわ、雪の中を爆走するわ、なかなかの迫力を楽しめました。

ただストーリー的には案外フツーの冒険譚に見えたかな。社会性もはらんでいる気がするんだけど、環境ってわけでもなく、人間関係ってわけでもなく。メッセージとしては子供時代のキラキラした好奇心てのがあって、確かに森の中の暮らしは小さなものも輝いていて、そのすべてが大冒険てのはなんとなく伝わる気が。鳥の卵を守ったり、水のきらめきにワクワクしたり、動物ひとつひとつに話しかけたくなったり。最後また少年と別れるクーキーはどんな気持ちだったんだ?って気もしなくもないけれど。

てことで、まあまあかわいいパペット映画でした。
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by april_cinema | 2015-08-22 00:00 | Starter
2015年 08月 01日
感想_進撃の巨人(前編)
b0130850_2315333.jpg気色ワルゥ! 『進撃の巨人』(前編)8月1日公開。100年前、突如巨人に襲われた世界は、3重の壁を築き、つかの間の平和を守っていた。しかし、超大型巨人が現れ、壁のひとつが突破され、多くのものを失う。2年後、残されたものたちは壁の修復と土地の奪回を目指して、作戦を決行するが…。
映画『進撃の巨人』公式サイト

この夏いちばんの話題作にして、もっとも酷評されまくっている本作。どれ僕もボロクソ言ってやるぞ〜というよこしまなモチベーションで行ったんだけど、まあ別にこんなもんだったんじゃない? とりあえず、思った以上に巨人がリアル路線で気持ち悪かったってこと。画面トーンもものすごく暗くて、ずーっとダウナーだったこと。原作の設定とかはあんまりちゃんと覚えてないし、物語もほとんど進んでないので、特に気になるところはなし。原作ファンだといろいろ見るに堪えないんだろうね。

どっちかというと、CGはすごく進化したなーと思うし、後半ようやく立体機動装置を駆るようになったときはなかなか迫力あるじゃないかとも思ったよ。でもそのアクションにドラマがないので、単発でしかないけれども。あとは、とにかく薄暗い、みんな汚れてるので、よく見えないわ。この作品の世界観て絶望的な状況だけど、なのにどこか飄々としてるのが持ち味なんだから、普通にばんばん青空でキレイな画で見たかったんだけれども。

まあでもあらためて50m級巨人の恐怖は感じたわ。やっぱ漫画世界は漫画と切り離して見ちゃってるんだな。特になんとも思ってなかったけどものすごく気持ち悪かったもん。でもあんなに執拗に捕食シーンばっかり流さなくてもいいんじゃないかしら。予算上の都合であんまりシーン作れないからとりあえず似たようなシーンばっかり続けてた気もするし、さらに内容薄いのに2部作にすることで1本で終わらすよりも興収稼ごうって意図を感じましたよ。噂になってた、声出しちゃダメだっていうのにペチャクチャやってるところと、いきなり発情しだすシーンは確かにオイオイって感じでしたね。まあそういう緻密さ期待してないからそれも軽いギャグとして流せちゃったけど。

意外だったのは、変わり者ハンジに扮した石原さとみがけっこう良かったこと。桜庭ななみちゃんも可愛かったかなー。ということで、誰にもおすすめしないけど、一応後編も見るつもりです。

>>>後編の感想
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by april_cinema | 2015-08-01 00:00 | 6th-man
2015年 07月 11日
感想_バケモノの子
b0130850_22575977.jpgおもしろいし、泣けた、けど物足んない。『バケモノの子』7月11日公開。母を事故でなくし、孤児となった9歳の蓮。父は離婚以来行方がわからない。親戚にひきとられることに抵抗し、家を飛び出し渋谷をうろついていると、謎のバケモノ、熊徹に遭遇。思わず彼についていった先にはなんと、バケモノたちの暮らす街があるのだった。腕っぷしは強いが品性のかけらもなく粗暴な熊徹は弟子のひとりもいなかったが、人間界のものを引き入れてはならないという掟を破り、蓮を弟子とする。なにかといがみ合う不器用なバケモノと少年の師弟関係が始まった。
「バケモノの子」公式サイト

細田監督最新作、超楽しみに拝見してきました。今回のテーマは親子。特に子供の成長にフォーカスがあてられ、バケモノの世界と人間の世界、ふたつを行き来しながらアクションあり、青春ありな物語です。2時間しっかり惹きつけられてあっという間にクライマックス。楽しませてもらいましたし、いくつか目頭あつくなるシーンもありました。でも、だけど、傑作とか感動したというには、程遠いくらいの物足りなさという気も僕にはしました。周囲の評判がいいだけに、余計に引いて見ちゃったところもありつつ。

なんだろうなー、子供の視点はあんまり入ってなかったからかな。監督が父親になられたというとこに着想があったと聞いたこともあり、親の目線が強かったなと。孤独な蓮の気持ちと、熊徹との疑似家族関係の中で、でも蓮の気持ちってのはあんまり描かれなくて。子の心親知らずって言ってしまえばそれまでだけど、ここはもう少し掘り下げてほしかった気がする。蓮の孤独感や葛藤、未知の世界への憧れってのはいまいち伝わらなかったもの。なんで『白鯨』に反応したんだろ。読んでないので、そのメタファーは読み取れませんでした。とか思っちゃうのは、僕がまだまだ子供視点で見ちゃってるからなんだろうな。歳でいえば父親のほうがよっぽど近いっつーのに。。父親視点になれればもう少し違うのかもしれない。そして、男子っぽさが強かったね、今作は。バケモノ界のバトルとか、クライマックスのアクションとかも、少年漫画の世界になりすぎてる気がしたよ。まあ僕も男子なのでいいんだけど。

そしていちばん気になったのは、人間が持つという「闇」について。これこそが物語の中核にあるもので、闇がどこからきて、そしていかに闇を制するかがポイントになるべきと思ったけど、あんまり触れられなかったのが違和感として残ったわ。てか、親子関係のテーマからしたら、別に闇の話はサブでいいんだけど、展開的にはこの闇があまりにも大きな存在なのにそこへの言及が少ないってのが消化不良ポイント。楓の闇への対峙の仕方とかはかなり説明っぽかったけど彼女の前後の文脈がないので響きづらいし(想像はできるけど、ありがちすぎる)、最後には蓮が、自在に闇をオープンにしだしたりして、ちょっとちょっとちょっと、って感じ。置いてかれたねあの辺は完全に。そして「闇」ってのは数多の漫画で題材になってるからな〜。『3×3EYES』とか、既視感が漂ったのにそれに対する解釈がなかったので浅く感じたわ。一郎彦の闇をどうやって封じたのか全然わからなかったしね。(誰かのレビューで、蓮には彼女いて、一郎彦は彼女いないから、とあって膝を打ったよ)

と、不満が多くなりましたが、基本は面白いのですよ。でも傑作になるにはこの2点が足りないと思ったのです。

でもアニメとしては魅力あった。渋天街の造形はどっかの外国モチーフだよね。ブラジル? アフリカ? でもアジアも混ざってる気がするからいくつかの都市をまぜたのかも。鍛冶屋がいたり、市がにぎわったりして、中身は古き良き時代って感じがしたのはなんとなく皮肉よね。バケモノたちは動物ベースで、西遊記っぽい感じ。熊徹と猪王山のバトル、ビーストモードの2段階ってのもやや既視感あったけどなんだろう。あと、一郎彦のかぶりものもどっかで見た気がするなー。『もののけ姫』のサンか? いや、もっと軽いタッチで似たようなのあった気がするんだけど。なんか、わりとオマージュというのか、いろんなところで見たことあるようなエッセンスは多かった気がしました。

いやーつい長くなっちゃったのはそれだけ集中して見れてた証拠。なのでやっぱり面白いんだと思います。役所さんはスーパー上手だし、あおいちゃんの声優って本当に素晴らしいと思うし(女優よりいいと思う)、染谷くんも広瀬すずちゃんもよかったね。楓と蓮のラブモードはもう少し見たかったな〜!
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by april_cinema | 2015-07-11 00:00 | All-Star
2015年 07月 04日
感想_アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
b0130850_1361491.gif今作も特盛り〜。 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』7月4日公開。スカーレット・ウィッチによって見せられた悪夢で、アベンジャーズの未来を憂いたスタークは、究極の平和維持のための人工知能ウルトロンを起動。しかしそれは想定外の人格を持ってしまい、ウルトロンは人類の滅亡こそが真の平和という考えを持ってしまう。アベンジャーズは慌ててそれを阻止しようと立ち上がるが、ロキの杖の力を手にいれたウルトロンを止めることはできず、史上最悪の危機が訪れる…! ヒーローたちははたして地球滅亡を阻止できるのか!?
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン|映画|マーベル|Marvel

待望のアベンジャーズ第二弾! 今作もぶっちぎりの宇宙レベルでした〜。冒頭、CG感がありすぎてちょっと引いたし、中盤はちょっと詰め込みすぎてお腹いっぱいだなーと感じたけど、でも最後にはまた全部盛りの超絶アクションで気付けば興奮しちゃってたわ。なんだか特濃すぎてもはや何が行われてるのかよくわかんないけどね! ラストの能力全開放はもうどうにでもしてくれっつーか、気がすむまでとことんやったらいいよっていう、見る側の諦観すら誘ったよね。みんな飛び道具ありすぎて、ドラゴンボール状態(参照してるんじゃないだろうか?)。

とりあえず、SFにヒーローアクションにファミリーにヒューマンにほんのりラブと、140分間見せ場を詰め込みすぎ〜。頭っからフルパワーアクションだし、ハルクとブラックウィドーがデキちゃうし、ホークアイの家族も出てきちゃうし、双子はかわいそうだし、インフィニティストーンって前からその名前あったっけ?って感じだし(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのあれもこれなんですね)。でそれを南アフリカ、韓国、アメリカ、ヨーロッパでがんがん振り回すものだからほんと大変ですわ。ロキの杖の秘密もそこそこに、最強鉱物も出てくるし、話を忘れずに覚えているのが大変。しかもその中でアベンジャーズがちょっとバラける感じの終わり方になったしね。もちろん続編アリの終わり方です。

こんだけ特盛りの中でもちゃんとジョークも挟んできますからな。ホークアイが「街が浮いて、敵はロボットで、俺の武器は弓だぜ」ってすげー面白かったし(前作から思ってたよそれ!)、ブラックウィドーの「あたしは飛べないんだから」ってトラックで集まるのもウケたー。ほかにもちょいちょいギャグは挟んでおくのがハリウッド流。そんくらいの気楽さがないとあまりにも重量級ですものね。それにしても、いよいよ人工知能ってスタンダードなわけ? 『チャッピー』でも『インターステラー』でも当たり前に存在しちゃってますけれど。

いろいろありすぎて、ウルトロンやヴィジョンの存在が薄くなってしまったのはさすがにもったいなかったと思うわ。次はもう少し広がりをおさえて、本筋の語りにもうちょい力入れてほしいなーと思いました。
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by april_cinema | 2015-07-04 00:00 | All-Star
2015年 06月 13日
感想_海街diary
b0130850_135580.gif物語はつづいてく。『海街diary』6月13日公開。鎌倉の古い家に暮らす3姉妹の元に、家を捨てた父の訃報が入る。複雑な想いを抱えながら葬儀のため山形に向かった3人が出会ったのは、父が残した腹違いの妹、すず。すずの実母もすでに亡くなっていたため、3人はすずに、鎌倉で暮らさないかと誘う。4姉妹になった彼女たちの物語。
映画『海街diary』公式サイト | 6.13(土)全国公開

原作が好きすぎて、それを是枝さんが撮ると聞いて相当に期待していた作品。あー、なんか感想が難しいのだけど、原作以上でも以下でもなくて、原作そのものだったような気がする。マンガを読まずに観たらどう思うんだろう。ちょっとうまく想像ができないや。そのくらい是枝さんが原作世界を大事にしていたとも言えるし、そもそも描きたいことが近かったのかもしれない。強いて言えばちょっと展開に性急さを感じたような気はするけれど。

4姉妹のキャストがとにもかくにも豪華すぎてね。しっかり長女は綾瀬はるか。彼女が両親を赦し、自分自身にもけじめをつける姿がストーリーの軸になってます。綾瀬はるか、天然イメージだけどこういうしっかりキャラもいいんだね。奔放次女は長澤まさみ。サービスショットもありつつ、健康的な感じがいいね。三女に夏帆たん。アフロにはならなかったけど、よくよく原作見返したら登場シーンはお団子だったからこれはこれでいいのか。でもアフロも見たかったぜ。そして4女には奇跡の役名かぶりの広瀬すず。広瀬アリスの妹ってことも初めて知ったし、声が少女の甘いかわいい系だったことに驚きつつ、でもかわいかったわ。やたらサッカー上手かったけど、あれって本人やってんの?

4姉妹は、リアルに仲よさそうで、特に年の離れるすずちゃんが、3姉妹にことさら可愛がられている感じが伝わってきたなーーー! 確かにあんなかわいくてよくできた妹ができたら嬉しいかもしれない。だけど僕は再確認。夏帆たんの顔がいちばん好きだぜ!

鎌倉の風景は実写によってさらに威力を増し、四季の美しさも見事。そして堤真一、樹木希林、大竹しのぶ、加瀬亮、リリー・フランキーなどなど、サポートキャストが全員主役級という贅沢さは、是枝組ならではですね。贅沢すぎておつゆでそうだわ。

さて。あらためてこの物語は、出会いと別れ、命とお金を描いていることがわかりました。父を亡くし、すずと出会う。食堂のおばちゃんを亡くし、山猫亭のおっちゃんと出会う。人は必ず死に、時は確実に流れる中で、だけど残るもの、守られるもの、新たに得るものがある。それは記憶だし、味だし、変わらない四季だし、柱の傷だし。ずっと前から繰り返されて、これから先もずっと繰り返されるだろうこと。その当たり前の美しさに、見入ってしまうんだよな。

原作も終わっていないけれど、そういう意味を超えて、4姉妹の物語はつづいていく。その希望をほのかに感じさせてくれる映画です。当然ながら描けてないエピソードもたくさんあるし、続編もやってほしいなー。
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by april_cinema | 2015-06-13 00:00 | All-Star
2015年 02月 14日
感想_娚の一生
b0130850_1110291.gifエロえつ! 『娚の一生』2月14日公開。東京での不倫に疲れ、祖母の家に戻ったつぐみ。ほどなく祖母が亡くなり葬儀に追われていると、海江田という初老の大学教授がやってきて、離れに住まうという。彼は、かつて祖母と恋仲だったという。もう誰も好きにならないと思っていたふたりの、微妙な距離の共同生活が始まった。
映画『娚の一生』公式サイト

漫画原作ですが、廣木隆一監督ということで期待して臨んだ本作。ビジュアルが榮倉チャンの足をねぶるトヨエツというビジュアルにもいささかの下心を抱いていたわけですが、薄味だったな〜。ひとえに、漫画原作ゆえの難しさなのかなと思いました。エピソードがどうしても細切れで、一つひとつを深く味わう前に次に行ってしまう感じ。なのでふたりが距離を詰めていく感じがどうにも性急に感じられてしまったわ。

世界観は出てたと思うのですよね。田舎ののんびりした風景(勝手に鹿児島だと思ってたけど、ロケは伊勢っぽかった)、ちゃんとごはん作っていい器で食べてするナチュラルな暮らし、その中に長身美女が綺麗におさまっていて。海江田のヘンなキャラと、つぐみのやや閉じた感じも好感持てた。離れがやけにモダンなビジュアルだったことは意外だったけれど。

雰囲気がよかっただけに、やっぱりエピソードのぶつ切りがもったいなかったよ。海江田が勝手につぐみを気に入るのはまあよしとしても、マコトくんのエピソードも、台風のエピソードも、京都のエピソードも、中川さんのエピソードも、なにもかもが駆け足すぎて心情の変化を描くには弱すぎたように思う。ハイライトの、足なめももっと時間かけまくってねっとりやってほしかったけど、大人の事情込みでそこまではできなかったかなーと。冒頭といい情事の後といい、榮倉チャン背中サービスだけはあったけど。廣木監督をもってしても踏み込めるのはそこまででしたか。原作がどういう描き方なのか知りませんが。

おそらくだけど原作ファンには物足りなく、一見さんには印象が弱いのかと。『海街diary』どうなるかなー! 是枝さーーん!!
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by april_cinema | 2015-02-14 00:00 | Starter
2015年 02月 07日
感想_ミュータント・タートルズ
b0130850_19265839.gifげ、面白かった! 『ミュータント・タートルズ』2月7日公開。テレビレポーターのエイプリルは、NYの犯罪組織フット軍団の悪事を阻止する存在を見つける。それはなんと……カメの姿をした4人組! フット軍団もその存在に気付き、彼らのアジトを急襲。タートルズの育ての親であり師匠であるスプリンター師匠が倒され、レオナルド、ミケランジェロ、ドナテロの3人は敵の手に落ちる。エイプリルはラファエロとともに彼らの救出に向かうことに!
ミュータント・タートルズ

飛行機で観ましたー。特に期待せずに軽い気持ちで観たんだけど、案外楽しかったわ。見所は雪山転がりアクションですかね。CG全開なんだろうけど、スピード感も迫力も満点で、ありえないっつーの!なアクションてんこもりで楽しかったわー。スプリンター師匠とフット軍団のバトルも楽しかったかな。それに比べるとラストバトルはちょっと弱かった気もするけど、最後の最後の落下シーンの着地ギャグがなんか微笑ましかったのでオッケー!

タートルズ誕生の話ってなんか、スパイダーマンと似てるんだね。科学者の研究によってできちゃって、悪い奴に狙われてってパターンはほぼ一緒では。NY舞台でキャラの軽さもけっこうそっくり? まあ人間と亀ということで決定的に違うし、さすがに恋愛要素は出てこなそうだけれども。

アメリカでもヒットして続編も2016年6月公開で決定ですと。昨今のアメコミ映画にして、話に重さがないから次見るかって言われるとどうだろなー。という感じです。
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by april_cinema | 2015-02-07 00:00 | Starter