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2015年 10月 11日
感想_ピッチ・パーフェクト
b0130850_18434650.jpg歌って踊って楽しい! 『ピッチ・パーフェクト』DVD鑑賞。大学に進学した音楽好きのベッカは、強引な勧誘を受けてアカペラ部に入部。しかし集まったのはてんでばらばらのメンバーたち。全国大会優勝をめざす先輩のオーブリーの独善的な指導もあって、チームはまとまらないまま大会へ。そんなとき些細なトラブルでベッカは飛び出してしまい…。
映画『ピッチ・パーフェクト』公式サイト 5月29日 全国ロードショー

アメリカで2012年公開してスマッシュヒットした作品、来週には続編公開てこともあってか、突如今年5月に日本公開して、DVDもリリースして、盛り上げにかかってます。でも音楽、女子、青春てことで楽しめそうかなと手を出したら、うん、予測の範囲から一歩も出ないけど楽しかったです。やっぱりね、ヒットソング満載で、まあその中身を全然わかってないけど、いい音楽聞いてるだけで楽しいのですよね。

ストーリーはてんで大したことはない。変な子たちが集まってくるけど、主人公のベッカでさえ大して掘り下げられない。でも、そのライトさのままテンポよく話は進むので退屈はしない。でも細かいギャグはけっこうおもしろい。冒頭のアメリカお得意のゲロネタにはじまり、おでぶや、おたくを適度にいじるいかにも学園ものという感じ。もちろん、ベッカとナイスガイなジェシーのちょいラブも挟みつつね。お約束通りの集まってプチ成功して混乱からの離脱、仲直りしてのクライマックスで大団円です。

でもそのクライマックスは、ライバルのトレブルメーカーズとあわせてしっかり魅了してくれるのでオッケー! ばらばらなメンバーの個性をそのまま生かしたミックスで歌も踊りも素敵でした。思うに、アメリカ人なんて歌うまくて踊れる人なんで吐いて捨てるほどいそうだから、こういう大会で勝つってものすごく大変そうだだよね。ショーアップ力も半端じゃなさそうに思うのですが。

ところで、この映画きっかけで大流行したというCUPS。本編ではほんとにちょっとしか出てこないけどよくあれで流行ったね。アナ・ケンドリックがやってるPVかっこいいので是非見てください。アナ・ケンドリック、かわいいと思うけど、アイメイク濃すぎるんだよな〜。もうちょいナチュラルなの観てみたい。
Anna Kendrick - Cups (Pitch Perfect's "When I'm Gone") - YouTube
てことで続編は劇場で観たいよね!
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by april_cinema | 2015-10-11 00:00 | All-Star | Comments(0)
2015年 09月 12日
感想_私たちのハァハァ
b0130850_2355583.jpg青春との距離、感じちゃったぜ。『私たちのハァハァ』9月12日公開。クリープハイプの大ファンである北九州の女子高生4人組、さっつん、イチノセ、ちえ、文子。福岡のライブで、東京にも来てねと言われたことを真に受けて、4人はチャリで東京のライブへと向かう! 彼女たちの青春の1000kmの先に待っているのは!?
映画『私たちのハァハァ』オフィシャルサイト

なんとなく好きそうな匂いを感じ取って行ってきましたテアトル新宿。いやー青春だったね。最初は、いわゆるイマドキの女子高生ノリと手持ちカメラにややついていきづらさを感じつつも、でもじわじわとそのノリに引っ張られて楽しくなってくる。勢いで夜の街を飛び出して、カメラ片手にフツーのちゃりで関門海峡越えちゃったりして。

でも、明らかに4日で東京辿りつけるわけないし、いろいろ無理あるなんてこと、いまどきすぐわかるよね?とか、なんかリアル風に撮ってるけど本当にリアリティあるのかこれ?とか、余計なことが頭をめぐりはじめる。でもそんなふうに考える自分こそ、大人に毒されてしまっているなーとも気づく。効率とか、そういうんじゃないんだよな、青春て。無鉄砲さって。なんか、自分と青春にずいぶん隔たりができてしまったことを突きつけられた気がしてちょっとショック。そして妬ける。こういう衝動がほしい! そしてその衝動はいくつになっても必ず手に入れられるはずなのだ!

チャリは断念してヒッチハイクに、夜のバイト、SNSで炎上して、仲間割れ。彼女たちがたどる軌跡はわりと青春もののステレオタイプだけど、やっぱりそこにあるの煌きの尊さは普遍的。彼女たちは行動することで知る。世界の広さと、世界の近さを。憧れの芸能人は、目の前に存在する人間だった。遠いと思っていた東京は、その気になれば行ける場所だった。きっとイタリアも、まだ見ぬ未来も、手の届くところにある。現実は、悲観すべきものだけじゃなくて、いつだってそれと同時に可能性をもって待っていてくれる。彼女たちは自分たちの足で立ち、歩き、そして文字通り「ハァハァ」の奇跡を、知る。

自分で動くことが、すべてであり、青春てすなわち、生きること。ハァハァは、待っていてもやってこなくて、自分で獲得すべきもの。彼女たちが手にした可能性は、僕たちの周りにも転がっているはず!と、少しはっぱかけられた気分になりました。

しかしこれ、どこまで台本があるんだ?ってくらい自然な感じだったね。4人のキャラも現実にいそうな感じでよかったです。傑作とは言わないけど、『ゴーストワールド』や『ジュノ』あたりと並べてもいい女子の青春を切り取った1ページ。青春好きには愛される1本ではないかと思います。
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by april_cinema | 2015-09-12 00:00 | All-Star | Comments(0)
2015年 08月 29日
感想_ロマンス
b0130850_1294361.jpg大島優子かわええ。『ロマンス』8月29日公開。ロマンスカーの車内販売をする鉢子は、乗客の万引きを目撃し、駅に突き出す。しかし映画プロデューサーを名乗るその男は、鉢子の持っていた母親からの手紙を盗み見、母親を探しに行こうと提案。わけもわからないままその男に連れられて、子供の頃の思い出の地である箱根をめぐることになった鉢子。父と離婚してからというもの、自分を見失ったような母への嫌悪と、今の自分への苛立ちを抱えながら、1日の小さな小さな冒険がはじまる。
映画『ロマンス』公式サイト

タナダユキ監督らしい、女の子の等身大目線が詰め込まれた、フツーの哀愁漂わせた1本。大きな世界じゃなく、ひとりの存在にフォーカスしながら、その小ささの中に普遍とリアルをのぞきこむような感じです。てゆーか、ほんとかなり普通ですね。普通の中のあるあるを、「私のことかも」って思わせる雰囲気。僕個人にはあまり刺さらないのですが、昨今多いゆるふわな女子の自分探しモノとは一線を画していて、地に足はついてると思います。

大島優子ってかわいいよね、って思ってたけどやっぱりかわいかったですわ。車内販売ガールの制服萌えもあったし、万引き追っかけダッシュもおっさん的にはかわいいし、桜庭のやることを冷ややかに見るツン顔もよかったわ。できの悪い久保ちゃんにしっかり突っ込むシーンはファニーでよかったです。

本当は、死ぬつもりだったのは桜庭だったんだろーなーと思います。借金で首が回らず、思いつきで飛び出して、もうどうにでもなれって思っての小さな万引き。その小さな死の匂いが、鉢子の抱える小さなほころびと共鳴してのプチトリップにつながったんだと思います。この小さなほころびは、誰にだって必ずあるもので、普段は口に出すようなものじゃないけれど、どこかで吐き出さないといけないときもある。旅立ちの日は、そんなに大袈裟なものじゃなくて、普通の毎日のどこかにも潜んでいるし、出会いと別れはいつだって繰り返されている。

見終わっても大して何かが変わるわけでもないし、ガンバロウって背中を押されるほどのこともない。だけど、まあそんなこともあるよね、って今の自分を軽く受け流させてくれるくらいのゆるやかな風は吹くような気がします。1600km歩くのに比べたら断然小さな冒険です。箱根、火山の影響大変そうだけど、まともに観光したことないから今度行ってみたいなーとも思いました。もちろん、ロマンスカーに乗ってね! ちなみにスチールのフォトグラファーは川島小鳥さんです。
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by april_cinema | 2015-08-29 00:00 | Starter | Comments(0)
2015年 08月 28日
感想_わたしに会うまでの1600キロ
b0130850_1372458.gif歩く、って超〜大事。『わたしに会うまでの1600キロ』8月28日公開。アメリカの3大トレイルのひとつ、パシフィックトレイルをたった一人で歩くシェリル。孤独で過酷な道のりで彼女は、歩き始めたことを少し後悔しつつ、これまでの半生を振り返っていた。最愛の母との別れ。哀しみから抜け出せずダメにした結婚。いいことなどなかった人生で、それでも歩き続けるうちにシェリルは、人生に答えを見出しはじめる。
『わたしに会うまでの1600キロ』公式サイト

主演のリース・ウィザースプーンがアカデミーを賑わしたことでも話題だった本作ですが、なんせ監督が『ダラス・バイヤーズ・クラブ』の彼ってことで期待せずにいられるわけない!(その前の『カフェ・ド・フロール』も良作!) で、期待通りのいい作品だったな。わりと予告で予想できる範囲の話ではある。妙齢の女性が、歩く旅を通して自分を省みて、その中で何かを得ていくっていうね。でも、その描き方とか押し付けがましくなさがよかったかな。

実は、道中でこれ見よがしなドラマが起きるわけじゃないのがよかった。ロードムービーなので、もちろん途中途中で出会いはある。ヒッチハイクさせてくれる人、謎のホームレス取材ライター、怖そうな農夫、トレイル仲間、中継点で待つ人、同じ女性でトレイルにチャレンジしている人、地元在住の親子などなど。でもその出会いはあくまで普通の出会い。過去を思い出すきっかけにはなるけど、決して彼らが直接シェリルに影響を与えるわけじゃない。あくまでもシェリルは、自分の中で過去と向き合い、自分の中で哀しみや孤独を受け入れ、そして自分の中で前を向いていくのだ。この落とし前のつけ方はとてもよかった。名作の『星の旅人たち』を思い出したな。あれも、いろいろあるロードムービーだけど、旅そのものがすべての答えっていう描き方だったっけ。

トレイルを歩く現在と、さまざまな過去を交錯させる演出のバランスも見事ね。定石かもしれないけど、すごく丹念に説明と情緒を織り交ぜてあって、退屈せずに感情移入できました。「歩く」って人にとってものすごく大事な行為なんじゃないかなって思う今日この頃です。何かのために歩くのではなく、ただただ歩くということ。出会うものを受け入れ、通り過ぎていくこと。走るとも、車に乗るとも違う、生きるスピードが歩く、なんじゃないかと思います。メタファーではなく、身体的動作としての歩くこと。それを思わせてくれましたし、実際に自分も、知らないところを歩くとき、そういう感覚を持ったりします。目に入る全部が新鮮で刺激的で、でも自分の思考に降りていくだけの余白がたっぷりとあって。リースもそんな物語の中のキャラにハマってたね。昔の方が美人だった気がするけど、それはそれ。大人の女性の魅力を振りまいておりました。

でまあ、言っちゃなんですが原題『wild』がこういう邦題になっちゃいますかねぇ。実は内容とぴったり合ってるんだけどね、もう少しなんか、作家性を大事にしてほしいような。でも、wildのニュアンスが日本だと、スギちゃん方面になっちゃうから難しいよね。かくいう自分も代案が思いつかない…。

何はともあれ見事な一作。オススメです。
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by april_cinema | 2015-08-28 00:00 | All-Star | Comments(0)
2015年 08月 08日
感想_彼は秘密の女ともだち
b0130850_1143228.jpgスイッチはどこで入るかわからねーな。『彼は秘密の女ともだち』8月8日公開。7歳からの親友ローラを亡くしたクレール。遺されたローラの夫デヴィッドと、娘リュシーを心配して家を訪ねると、現れたのは女装したデヴィッド。密かに女装趣味を持っていた彼は、ローラの死を機に再び女装に走ったのだった。以来、ふたりは女ともだちとしてショッピングや映画に繰り出すようになるが、クレールの夫ジルはそれを不審に思い…。
彼は秘密の女ともだち -2015年8月8日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館他 全国順次公開!

いやーなんともヘンなテンションだったけど、すっごく面白かったわ。デヴィッドは女装スイッチが入ったら止まらなくなり、それがクレールに飛び火して、さらにはジルを巻き込んで、おかしなことになりつつ、これは一体男なのか女なのか何なのかと思いつつ、最後はまた大胆なフィニッシュですこと。さすがフランスというのか、オゾン監督ならではというべきか、性の多様性もここまでくるとなんだかすごすぎる。いったい、クレールとデヴィッドの関係はなんと呼んでいいのやら。型にハメるのは諦めたほうがいいですね。必要もないんでしょう。

でも、よくよく考えると、これは性の多様性をモチーフにはしているけれど、人間誰しも気づいていないスイッチを持っているってことでもあるなーって思ったは。デヴィッドは女装だったし、クレールはレズビアンだったけど、ジルは父性を目醒めさせはじめていたし、ほかにもそういう自分でも知らない自分てたくさんあるんだと思うんだよね。もっと普通の趣味の話かもしれないし、さらにエキセントリックな趣向の話かもしれないし。そういう人間の秘めた欲望とか、無意識の面白さを描いてたようにも感じました。にしても、ジルはかわいそうだし、ローラは出汁にされた感が半端ないけど。

それにしても、ボーダーレスだよな〜。個人の価値観とか尊厳は守られてしかるべきだけど、それだけを尊重していくともう秩序は保てなくなるんじゃないかな、って思うほど。だってあまりにも個々のケースごと環境も方向性も違いすぎるもの。LGBTだけじゃくくれないでしょこれ。本当の自分を偽れないってのはそうなんだろうけど、とはいえすべてを叶えるってのも無理があるわけだし、どこかに何かしらのストッパーはないといけないような気もする。もちろん、他人に迷惑をかけなければいいとは思うけど、でも迷惑さえかけなければなんでもいいのかっていうとそうでもないような。特に具体例思いつかないから単に自分が保守に走ってるだけかもしんないけど。電車で電話とかって、まあ海外じゃ普通だけど日本じゃマナー違反で、それを迷惑というのかいわないのかって微妙なラインだよな、とかね。全然例えになってないけど。

いやーしかしロマン・デュリスの女装、普通に気持ち悪いんだけどなんかアリな気もするから不思議。アナイス・ドゥムースティエさんは地味かわいかったしね。あとけっこうエロい映画でもありました。それから、成長したリュシーが超美少女。はたして彼女が大人になるくらいの未来はどんな世界なんでしょーね。
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by april_cinema | 2015-08-08 00:00 | All-Star | Comments(0)
2015年 07月 18日
感想_海のふた
b0130850_235516.jpg最も嫌いなタイプの、ゆるふわ。『海のふた』7月18日公開。故郷の海辺の町に帰ってきたまりは、かき氷専門店を開くことにする。帰ってきたこの町は、昔と違ってすっかり寂れてしまった。そんなとき、母の友人の子である、はじめちゃんがやってくる。進む道を探すふたりの女性の、短い夏の物語。原作は吉本ばなな。
映画『海のふた』公式サイト

主演は菊池亜希子で、完璧にそのカラー通りの映画って感じかな。ゆるく、少しおしゃれに、ナチュラルに。すごく簡単に言ってしまえば『かもめ食堂』路線、最近だと『しあわせのパン』『さいはてにて』の系譜といって差し支えないかと。パンとコーヒーがかき氷になりましたってところで、女性の自分探し的なムードも同系統とくくっていいと思います。

何がダメかって、とにかくまりちゃんが軽くしか見えないのです。ここに戻ってくる前の暮らしが描かれないので、どういう人生を歩いてきたのかわからないけど、簡単にお店を開き、「本当に大切な物」とか軽々しく言ってしまうので、お前に何がわかるっていうんだ、って言いたくなります。幼なじみの治くんじゃなくてもキレて当然。逃げるなって言うお前が逃げてきたんじゃないのか、と。治くんがどれだけ戦ってきたのかをわかっているのか、と。その浅はかさをあえて描いたのかもしれないけれど、それが特に回収されることもないので、最後まで薄っぺらいまんまだったな。いちご味のかき氷を出したくらいで現実と折り合いつけたって言われても困るぜ。

はじめちゃんとの関係性もなんだか微妙だったな。はじめちゃんのキャラもまた不明なままだったので、やけどの跡とか、おばあちゃんを亡くしたこととか、辛いかもしれないけど、その深さがわからなかったわ。まりちゃんとのつながりも、特になにもないまま勝手に収まるところに収まっていて、なんとなく違和感もありつつ。船で渡ってくる設定から、島なのかなーと思わせるけど、西伊豆の土肥ってとこだそうで。沼津からフェリーで駿河湾わたるみたいだけど、東京から行く人も沼津経由のほうが近いんですかね。

結局、彼女たちは何者で、どこに行きたかったんだろう。まりはどうしてここに来たんだろうか。ここに来てかき氷屋を開いて、それで彼女は満たされたんだろうか。はじめちゃんは、何を見てアフリカに行こうと思ったのだろうか。彼女のほうが厳しい環境に育ったようだから地に足はついているんだろうけれども。

等身大というには、幼すぎる気がするので、ファンタジーとしてみればいいのかな。最初から最後まで全然腑に落ちない感じです。
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by april_cinema | 2015-07-18 00:00 | Reserve | Comments(0)
2014年 11月 29日
感想_ストックホルムでワルツを
b0130850_23124928.gif共感できなすぎ。『ストックホルムでワルツを』11月29日公開。女手ひとつで娘を育て、電話交換手として働くモニカ。彼女の夢はジャズシンガーになること。ある日、ニューヨークで歌うチャンスを得るが、結果は散々なもの。落胆して帰国し失意の中にいたが、スウェーデン語でジャズを歌うというアイデアにトライしてみることに。これが見事に成功するのだった。
【公式サイト】映画『ストックホルムでワルツを』│11月29日(土)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次公開

スウェーデンの実在ジャズシンガーの話っていうんですごい楽しみだったけど、ちょっと期待はずれだったかなー。実話だしどうこういうことでもないのだけど、モニカにまったく共感できなかったわ。夢を諦めなかったことはわかるけど、やたらワガママ自己中だったからね。いや、この際性格はどうでもいい。夢に向かってファイトする姿勢が見れれば。しかしそれさえ見られなかった。ただ歌って失敗して凹んで、また歌ったら成功して調子に乗って嫌われて、でもまた歌いました、って感じ。挫折や逆境はつきものとして、それを乗り越えるための努力とかが全然見えなかったからついていけんかったわ。ただの運のいい人じゃないか!

このあたりは男女で意見もわかれるところみたいだけどね。でもスウェーデン語のジャズってそんなに珍しいアイデアだったんですね。とてもいい感じの楽曲だと思いました。で、この映画の最高に素敵なところは、インテリアや小物がレトロスウェディッシュでめちゃくちゃ可愛いところ。街並みも素敵。それ見てるだけでも十分お腹いっぱいかもしれません。

ちなみに主演の女優さんもシンガーで、なんと今度ブルーノート東京に来るんだってさー。それは聞いてみたいなー。
EDDA MAGNASON|ARTISTS|BLUE NOTE TOKYO
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by april_cinema | 2014-11-29 00:00 | Starter | Comments(0)
2014年 11月 15日
感想_紙の月
b0130850_2144797.gif大八さん、さすがすぎ! 『神の月』11月15日公開。主婦だった梨花は、銀行勤めを始める。ようやく仕事にも慣れた頃、顧客の孫の大学生・光太と出会い、夫との関係が冷めていた梨花は関係を持ってしまう。ある日、買い物中に手持ちがなかったとき、顧客より預かったお金から1万円を抜き取る。もちろんそれはちょっと借りただけで、すぐに戻しておいた。誰にもわからない。しかし、それは梨花が堕ちていく第一歩だった。
『紙の月』2014年11月15日(土)全国ロードショー!

吉田大八監督はほんとすごいね。もちろん期待満々でのぞんでその期待に120%応えてもらいました。はっきり言って、バカな女の話です。大学生と不倫して、入れ込んだ挙句、お金を貢ぐ。そのお金は、銀行の客のお金を不正に手を付けて、最初はほんの少しだったのがエスカレートしてもうどにもならないところまで行っちゃうんだから救いようなし。なんだけど、それをただのバカ女として終わらせないのが監督のすごいところ。原作は角田光代だけど、光の当て方は全然違うらしい。

主演の宮沢りえもよかったよ。バブル後の地味主婦からはじまって、少しずつ生活派手になってタガが外れていく感じ。でも薄幸さはぬぐえない感じ。このままじゃいけないと思いながらもやめられない感じ。疾走感を増していくストーリーテリングと、最後の失踪。よかったわー。同じ銀行で働くお局の小林聡美も鉄板だったし、チャラいキャラの大島優子もよかったよねー。そして池松くんも年上女性を狂わせちゃうにはぴったりですな。

バカ女の愚行だけど、それは鈍い夫のせいだったり、それまでの閉ざされた人生からの解放を意味していて、単なる馬鹿と断じれないところがなんとも言えない味わい深さ。欲にまみれているようで、でも子供時代の背景からのねじれが純粋性を提示し、罪と正義が入れ替わってしまうような話法が本当に巧み。結局悪いのは誰だったのか? それは時代のせいだったのか? っておもわず考えてしまうもの。小林聡美の、飛べない感じもたまらないし、「ありがちな話」というルールは破られるためにある的な暗黙の了解もまた人間くさくてよかったよね。

とまあ、どんな極端なストーリーにも現代人の心の機微を織り込んでしまう手腕にほとほと参りました。もうすでに次回作が早く見たくてしょうがないわ。これからも僕たちをゾクゾクさせてください、吉田大八大監督様!!!
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by april_cinema | 2014-11-15 00:00 | All-Star | Comments(0)
2014年 11月 01日
感想_ニンフォマニアック Vol.2
b0130850_23332513.gif意外にも、人生の映画だったよ。『ニンフォマニアック Vol.2』11月1日公開。多くの男とヤリすぎたせいか、ジョーは性感を失っていた。それゆえに激しくジェロームを求めるが、彼はエスカレートするジョーの欲望に応えることができない。やがてジェローム公認で外に男を求めるようになり家庭は崩壊。さらにサディスティックな闇のセックスセラピストKのもとへと通い始め、やがてジョーは裏社会へと身を落とす。しかしそれもまだ悲劇の始まりでしかなかった。
『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』公式サイト

Vol.1の後編、なかなか衝撃の結末だったよ。前編と比べると性的な要素は控えめというか、超越しすぎてもはやエロの範疇を超えたとんでもないことになってたわ。もうああなるとよっぽどニッチな趣向を持ってない限りはついてけないだろうなー。Kを演じたジェイミー・ベル君よ、リトルダンサーがこんなロープ使いになっているなんてわからないもんだな…。なんてことはさておき。ウィレム・デフォーも渋い役だったな。てこともさておき。

結局のところ、あるひとりの女性の生き方の話だったんだなって思ったよ。性というものがモチーフになってはいたけれど、それは与えられたギフトのひとつであり運命と呼ぶべきもの。たまたま過激なものではあったけど、これが別の才能でも性癖でも障害でも、語られるべきものは同じだったのかもしれないと思った。つまりは、人には言えない秘密のひとつやふたつあり、それと向き合うべきは自分しかいなくて、それゆえに生きづらさを感じることも、苦しくて仕方ないこともあるけれど、それを乗り越えていくしかないという。最後の最後、それが男性だったらそういう生き方にはならなかったはずということをセリグマンは言っていたけれど、その通りでもあるし、そういうことでもないという気もするしなー。映画の宣伝はエロを強烈に前面に打ち出してはいるけれど、本質的なテーマはあるひとりの女性の人生に過ぎないと思います。

最後のオチは笑っちゃうし、蛇足な気もしなくはないけど、まあアリですかね。おそらく、セリグマンも最後の最後までジョーに興味もってなかったと思うんだよね。おそれもしていたと思う。だけど、改心が見えた瞬間に萌えちゃったんだろうね。僕はそう解釈するよ。結局、色情狂だろうがノーマルだろうが、女性ってそうやって食い物にされる部分があるってことの暗喩だったんじゃないかと思います。まあ、撃ち殺されて終わりってのはスカっとしてよかったかも?笑(笑い事じゃないか)

Vol.1よりも扇情性が弱まった分、物語性は高まって面白かったですわ。なるほど問題作でしたし、2本観て初めて1本の物語になるので、ぜひ1、2あわせてのご鑑賞を!
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by april_cinema | 2014-11-01 00:00 | All-Star | Comments(0)
2014年 09月 13日
感想_フランシス・ハ
b0130850_11133759.gifラン・フランシス・ラン&ダンス! 『フランシス・ハ』9月13日公開。ブルックリン在住ダンサー見習いのフランシス27歳は、親友のソフィと同居中。しかし些細なことで彼氏と別れたタイミングで、ソフィは憧れのトライベッカへの引っ越しを決めて出て行ってしまう。ひとりじゃ家賃も払えず困るフランシスは、今度は男友達とルームシェアしたかと思えば、なんとダンスの仕事を失い家賃が払えなくなり、実家に戻ったり、パリに弾丸旅行に出かけたり…。どうにもこうにもうまくいかないアラサー前夜。それでもフランシスは走り続ける!
映画『フランシス・ハ』公式サイト

全編モノクロで撮られたガールズムービー! 27歳フランシスの日常をひたすら追いかけて、浮き沈みあるし基本的には変わってる娘だけど、なんかがんばるフランシスを応援したくなっちゃうんですよね! 全体的にオフビートな感じで、一つ一つのエピソードは日常的でリアリティがあって、それゆえにただただ淡々と進んで行く。エピソードではあるけど、大きなストーリーというものはあんまりないかな。それゆえに好き嫌いは別れそう。

なんといってもこの映画はフランシスにつきるでしょう。非モテと言われても動じることはなく、ソフィが大好きすぎて、地下鉄で放尿しちゃうし、ダンスはそんなに上手じゃないし、時差ボケでせっかくのパリで寝過ごしちゃうし。でもそれが憎めないどころかアラサー女子にはリアルに刺さるのかなー。あの、うまく行かない感じと、でももう若くないし…みたいな言葉にしにくい微妙な葛藤が読み取れちゃうところがもうね。共感しまくっちゃうよね。

あわせてニューヨークのモノクロ映像がいいんだよな〜。なんとなくいつの時代かわからなくなる感じがありつつ、いっそう魅力的に見せてくれてる感じ。あー早く行きたいぜニューヨーク。てな感じで、『イカとクジラ』のこの監督らしいダウナーさは持ち合わせながらもいつになく明るい感じ。映画としては全然違うんだけど、フランシスのがんばり感に、『ラン・ローラ・ラン』をなんか思い出したわー。
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by april_cinema | 2014-09-13 00:00 | Starter | Comments(0)