タグ:ラブ/ロマンス ( 287 ) タグの人気記事

2015年 07月 10日
感想_踊るアイラブユー♪
b0130850_22561769.jpg歌だけだね。。『踊るアイラブユー♪』7月10日公開。3年ぶりにイタリアのプーリア州へとやってきたテイラー。一足早くやってきていた姉マディと合流すると、なんと結婚式をあげるというじゃない。紹介された彼は、まさかまさか、3年前にテイラーが恋したラフその人だった。テイラーはラフとの関係を隠してマディを祝福するが、心中穏やかではなく、ラフもまた断ち切ったはずの思いが再燃。どうなっちゃうのこの三角関係!?
映画『踊るアイラブユー♪』公式サイト

ミュージカル映画で、80年代ヒットソングの目白押しってことだけ、ですかね。3秒でストーリーの全容がほぼわかって、あとはその通りに歌って踊るのみ。ちょっと見所に乏しかったかなぁ。有名曲ばかりなので、鼻歌のひとつも出るには出るけど、あとは特になんもないんだよな〜。

主人公ちゃんも、それほどかわいくないし、お姉さんはまあまあ好みだったかな〜。ラフ君もイケメンだったかな。なんかハング・オーバーっぽい展開もあったけどそれも特に盛り上がらないし、マディの元彼もキモいだけだったしな〜。

すみません、これ以上はなにも出てこず。あ、プーリアは素敵な街っぽかったです。イタリアまた行きたい!
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by april_cinema | 2015-07-10 00:00 | 6th-man
2015年 04月 25日
感想_ラスト5イヤーズ
b0130850_1922326.gifよくある話では。『ラスト5イヤーズ』4月25日公開。出会ってすぐに惹かれあったジェイミーとキャシー。小説家を目指していたジェイミーはトントン拍子にその才能を認められ、瞬く間に売れっ子作家に。舞台女優を夢見るキャシーは、オーディションでも落選ばかり。お互いを支え合いながら結ばれ、幸せな結婚をしたふたりだったが、いつしか溝は深まっていた。2人の過ごした5年間を、ジェイミーは出会いから別れまで、キャシーは別れから出会いへと、双方の視点で描いたブロードウェイミュージカルの映画化!
映画「ラスト5イヤーズ」公式サイト 4月25日(土)全国順次公開

全編ミュージカルでした。僕はなにを勘違いしたか、余命5年の女性との愛の話かと思っていましたが、普通の出会いと別れの恋愛ものでした。それを歌い上げていることと、ふたつの視点を分け、さらに時間軸も順回しと逆回しに分けたというのが珍しいポイント。でも、普通にやったら、どこにでもある普通の恋愛ドラマだったかな。最初盛り上がって、ふたりに格差がついて、すれ違って、崩壊、って話としてはあまりにありふれてるよね。時制シャッフルって意味でも、夫婦の崩壊なら『ブルーバレンタイン』のほうがメッセージ性あったと思うし、『(500)日のサマー』のほうが恋のドキドキがあったし、『ラブストーリーズ』のほうが情緒が出てたよね。と、なんかいろんな過去作品と比べてしまいました。ごめんご。

たぶん、出会いから別れの変化は、よくわかるけど、点以上の共感性がなかったんだよな。できごととしては確かにシンクロ感あるけど、その心情に感情移入する接点が見出せなかったのです。ジェイミーは成功をつかみながらもキャシーの何を愛していたのか。キャシーが愛以上に求めたものはなんだったのか。確かにキャシーは中2病っぽいキャラだったし、ジェイミーも自己有能感強いタイプなんだろうけど、それ以上の心理の掘り下げがなかったからなー。

主演ふたりの実力はさすがだったけどね。アナ・ケンドリックってブロードウェイ出身なんですね。『マイレージ、マイライフ』のときはかわいいお嬢さんて感じだったけど、だいぶ大人の顔立ちになってきたね(その分、好みじゃなくなっちゃった)。歌えるキャラでこないだの『イントゥ・ザ・ウッズ』に『ピッチパーフェクト』とぐいぐい押してきてますねー。お相手のジョーダン君は、濃いめのお顔と歌唱力で、今後も出番いろいろありそうな感じがするけどどうなんでしょうか。

ということで、変化球の設定がさほど効果的にも感じられず、ごく普通のラブストーリーでしたよ、と。ライトな恋愛もの好きさん向けですかね。
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by april_cinema | 2015-04-25 00:00 | Starter
2015年 04月 11日
感想_マジック・イン・ムーンライト
b0130850_19204346.gifウディの恋の魔法! 『マジック・イン・ムーンライト』4月11日公開。マジシャンとして名声を集めるスタンリーは、手品仲間で幼馴染のハワードから相談を持ちかけられる。それは、ハワードの友人である大富豪御曹司が、謎の女霊能師ソフィの予言に翻弄されて困っているというもの。非科学的なものを一切信じない現実主義者のスタンリーは、占いの謎を暴くために南仏へと出向くが、ソフィの交霊会に疑う余地はなかった。スタンリーは混乱するものの、ソフィの能力を信じるしかなく、そして…。
映画『マジック・イン・ムーンライト』公式サイト

コントみたいなロマンチックコメディ! ウディ作品、合わないものも多いので期待しすぎないようにしてたけど、楽しめましたー! コリン・ファース、ウディの分身みたいで笑えるわ。とにかく口をつくのは皮肉に侮辱、自分を天才と言ってはばからず、周りのものを全員見下すその態度がハマりすぎ。名優だからなんでも上手なのは当たり前だけど、面倒なインテリ役がここまでハマるとはね。さすがは英国王!

でもって、エマ・ストーン、超かわいいぜ! 1920年代というクラシックスタイルでもイケちゃうこのエキゾチックフィスに、全ギャルが憧れそうなデカ目に、おっさん心をくすぐるハスキーボイス。『バードマン』のスレた現代っ子も、こちらの怪しい占い師も、キュートすぎるぜ。次のウディ作品もエマが主演だそうで。ウディ・アレンよ、次々と美人女優とばかり仕事して羨ましいぜ!

てことで、お話はほんとライト。騙し騙されの展開を、南仏のグッドロケーション&美しいクラシカルな衣装に、軽快な台詞回しで味付けしてできあがり。だけど、どんな現実主義者にも恋や幻ってのは必要だし、信じられないできごとってのはこの世にたくさんあるっていう、重すぎないメッセージも感じられてよかったわ。悲観して終わりじゃつまらないものね。いつまでも恋に恋して、それもまたひとつの幸せってものですよね。

愉快なセリフ、バカバカしいお話、そしてハッピーエンド。ウディにしちゃ珍しくみんなが楽しめる1本だと思います。わーい!(なんとなく浮かれてみた)
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by april_cinema | 2015-04-11 00:00 | All-Star
2015年 03月 28日
感想_カフェ・ド・フロール
b0130850_11164110.gifトリッキーにして巧み! 『カフェ・ド・フロール』3月28日公開。2年前に、妻キャロルと別れたアントワーヌ。若くして結婚し、2人の娘をもうけた彼らはお互いこそ運命の相手だと信じていたが、アントワーヌはローズという女性に運命的に惹かれてしまったのだった。アントワーヌとローズは順調に愛をはぐくむが、キャロルはまだアントワーヌを忘れられず、いつも同じ夢にうなされる。その夢には、1969年パリ、シングルマザーとダウン症の息子が出てくるのだった。
映画『カフェ・ド・フロール』公式サイト

僕の2014ベストだった『ダラス・バイヤーズ・クラブ』のジャン・マルク=ヴァレ監督の、2013年の作品が公開と聞いて、これはきっといい作品に違いないと飛びついたら、やっぱりいい作品だった! 最初は、現在と1969年の物語がどう交差するのかちょっとわからず、少しトリッキーなシャフリングもあって混乱したんだけど、いやいやどうしてそれは見事に回収されるのでした。これはシネフィルの方々はぜひチェックしたほうがいい佳作!

人物相関でいえば、浮気して妻を捨てた男と、それに傷ついた女の話だから、悪いのはアントワーヌとローズだろうって話なんだけど、ことはそんなに単純じゃない。運命のソウルメイトは存在するのか。それに対して抗うことはできるのか。普通の人が撮ったらこれ、ほんと凡庸でどうでもいい話になりそうなのに、そうはさせなかったのすごいわ。アントワーヌとキャロルの相性が抜群だったことをさりげなく印象付けながら、でもローズとの関係も単なる出来心ではないことを明示する。彼らの出会いはあまりにも運命的ゆえに皮肉でもあり、三角関係をものすごく複雑に見せる。キャロルの苦悩はいかばかりか。悪夢を見るのも仕方ない。

そしてその悪夢世界もまたすごい。これは現実に起きたことなのか、あくまで夢の中なのか。オカルトの領域だけど、それをメインのお話と完璧に融合させててしてやられたわ。シングルマザーのジャクリーヌが育てるダウン症の息子ローラン。そしてローランと異常なまでの結びつきを見せる同じダウン症を持つ少女ヴェラ。微笑ましい子供達のお遊びだったはずが、やがてジャクリーヌを困惑させ、そしてそれはキャロルに思いもよらない真実をつきつけるという。ラストは、悲劇になるかと一瞬身構えたけど、お見事な着地でした。ホ。

本当のところはわからない。アントワーヌとローズの未来がどうなっているかも、生まれ変わりが起こりうるのかも、ソウルメイトが存在するのかどうかも。あとを引く余韻もすごいわ。2時間の長さを感じさせず、この時点で『DBC』の成功は約束されてたんだね。新作の『Wild』(夏公開予定?)も超〜楽しみ!
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by april_cinema | 2015-03-28 00:00 | All-Star
2015年 03月 13日
感想_ブルックリンの恋人たち
b0130850_11145428.gif音楽に救われて。『ブルックリンの恋人たち』3月13日公開。弟のヘンリーが事故にあい、昏睡状態になったことを聞き、フラニーはモロッコから急いで帰国。ミュージシャンを目指すというヘンリーとけんか別れしたままだったことを悔やみ、弟が残した日記をたよりに彼の過ごした日常を追いかける。そして憧れだったというジェイムズ・フォレスターのライブへ。それをきっかけに、ジェイムズはヘンリーの見舞いにきてくれた。
映画『ブルックリンの恋人たち』公式サイト

さらっとした大人の恋と音楽の映画でした。原題は『Song One』てことですので、ブルックリンは舞台にはなってるけど特に街にフォーカスされるわけでもなく、恋物語ってほどでもない。いちおうロマンスではあるけれども。主役は、音と音楽かな。日常のあらゆるところに流れる音。鳥の声、波の音、電車の音。そして数々の音楽。NYで日夜流れ、ライブも無数にあり、ミュージシャンも星の数ほどいる。その一つひとつに思いがあって、そして誰かが救われたりもする。

キャストも、フラニー、ジェイムズ、ヘンリーに姉弟のママというほぼ4人という小さな物語。弟想いのアン・ハサウェイの美人ぷりが際立つ感じで、ジェイムズはスランプだったし美人のフラニーをつまみ食いじゃん、て気もしなくはなかったし、フラニーも傷心を癒すにちょうどよかったという気もしたけど、でもそういう小さな結びつきって意外と大事なのかもね。変にふたりがドロドロにはまるわけでもなく、やっぱり音楽がふたりの間をつないで、そして小さな奇跡が起きて。

さらっとしてるので雰囲気を楽しむのみというところ。音楽にうといし、語れるほどのものはないけど、やっぱり音がある世界っていいなーと思いました。
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by april_cinema | 2015-03-13 00:00 | Starter
2015年 03月 06日
感想_妻への家路
b0130850_1903557.gif無茶切ないやんけ! 『妻への家路』3月6日公開。文化大革命時代、右派として当局に拘束されていた夫が脱走したという知らせが入る。妻は心掻き乱され、しかし父の記憶がほぼない娘は、脱走のせいでバレエの主役を外されてしまう。夫は妻へのメッセージを残すが、娘はそれを密告してしまい、再び家族は離れ離れに。数年後、文革は終わり、夫は晴れて自由の身となって家へと帰る。しかし…。
映画『妻への家路』公式サイト

泣かせるねぇ! このうえなくシンプルなお話なのに、なんででしょうね、この切なさは。話はごく単純で、引き裂かれた夫婦が再会したのに、妻は心を病んで、夫を認識できなかったという。でもその前後関係を丹念に描写しているからここまで胸をつまかれるんですよ。チャン・イーモウ監督の丁寧さが際立ちます。

まずはなんといっても文化大革命という、負の歴史の虚しさね。誰にも罪はなかったのに時代のうねりに飲み込まれてしまったこと。同じような悲劇はあちこちであったんだと思う。夫婦だけを取り上げるんじゃなく、中国全体の悲劇として描いているのがよかったと思う。妻が嫌悪していた男も、彼もまた時代の被害者であり、彼にも家族があったという描写は、わずかなシーンだけどとても重要だったんじゃないかな。

そして娘の存在。物心ついたときには父はおらず、その父のせいでみずからの人生が壊されたと感じる不条理。それが運命を変えてしまい、大人になってそのことに気づいたときには取り返しがつかなくなっている。彼女に罪はない。それでも後悔は拭えない。僕はこの娘の気持ちにかなりシンクロしてしまいました。あのやり場のない気持ちは、想像するだけで胸が痛みます。彼女が悪いわけでは絶対にないのに。『つぐない』も思い出させるー。

でもやっぱり極め付けはこの夫婦。お互いへのまっすぐな思いを抱きながらも、そして相対しながらもそれを通わせられない虚しさよ。夫の帰りをひたすらに待ち、5日だけを生きがいとする妻。年老いて白髪も増えても、雪の日も、変わらずに髪をなでつけ、何年ぶりに会う夫の前で美しくありたいと願う純粋さ。夫もまた、他人扱いされながらも妻に寄り添い、自らの手紙を他人のふりをして読み、そして新たに書いた手紙が空回りするあの遣る瀬無さ。思い出すだけで嗚咽が出そうになります。いったい、どうしてこんなことになってしまったのだろう。

時代のせいだって外から言うことは簡単だけれど、取り返しのつかないことがある。それは美談ではとうてい片付けられなくて。苦しいほどの愛です。簡単に涙も流せません。
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by april_cinema | 2015-03-06 00:00 | All-Star
2015年 02月 20日
感想_きっと、星のせいじゃない。
b0130850_11131357.gif超絶胸に、しみた。『きっと、星のせいじゃない。』2月20日公開。ガンに冒されながら、抗がん剤治療の効果で普通の日常を過ごせているヘイゼル。酸素ボンベは片時も手放せないけれど。で、両親の指示でしぶしぶいったサポートの会で出会ったのは、骨肉種で右足を切断しながらも明るくユーモアいっぱいのガス。ふたりはすぐに意気投合。ヘイゼルはお気に入りの小説をガスに貸すと、気に入ったガスはオランダに暮らす作者に感想をメール。すると、返事がかえってきた。ふたりはさらに距離を縮めるが…。
映画「きっと、星のせいじゃない。」公式サイト

ああ、とても胸に迫るもののある、良い映画でした。本当に良い映画と胸を張って言える。ガンと戦うふたりのティーンの恋物語、にも見えるし、確かにそういう入口だけど、それ以上の感動をくれる物語。永遠とか無限とか、そういうものが存在することを、これだけ説得力を持って描いてみせたこの監督、新鋭らしいけど素晴らしい仕事だと思います。

前半はとにかく、ガスのイケメンぶりが際立ち、ヘイゼルのタフガールっぷりも好感度大。くすぐったくも親気分で見守りつつ、後半、オランダ行から少しずつこの映画の意味が頭をもたげてくる。ろくでなしだったピーター・ヴァン・ホーヘンが口にした、大小の無限とはなにか。それが頭に残りながら見守り、そこに解を与える"生前葬"はかなりグッときたなー。いつも僕たちは、大きな無限のことばかり考えてしまう。100の、1000の、10000の、ミリオンの、億万のもっと先を。でも無限はそれだけじゃない。ゼロと、イチの間にも無限は確かに存在するのだった。亀の競争の話も、まさにこれ。ピーターが示唆したのは、未来ではなく目の前の無限を見ろということだった。それに、気づく聡明なヘイゼルよ!

最後の結末は厳しいけれど、でもその展開もまた永遠を信じさせるに足るもの。再び現れたピーターが口にしかけた「トロッコ問題」ってなんだろ?ってあとからウィキってしまいました。あの場で彼が何を語ろうとしたのかは知りえないけれど、自分を責めるなと言いたかったのかな。それとも、すべての人を救うことはできないということなのかな。それもまたメタファーなんだろうな。思えば、ガスの登場から、この物語はメタファーに埋め尽くされていたのかもしれない。ガスのたばこ、アンネの家。それは、希望の。忍耐の。生と死の。無限の。永遠の。

アムステルダムの光景はベタに美しかったし、シャイリーン・ウッドリーンちゃん、カワイイとはあまり思わないけどすばらしい演技でした。それよりもガスを演じた彼にぞっこんラブになっちゃったけどね。ウィレム・デフォーのろくでなしっぷりもものすごく格好よかったわ。パジャマからスーツへの華麗なる転身もね。あーあと、サングラスの友人の彼もすっごいよかったなー。卵投げたいーーーー!

涙が落ちるような強い衝動はなかったけど、反芻すればするほど胸に沁みて広がる感動があります。タイトルとメインビジュアルがチープにも見えるけど、本格的なヒューマンドラマ。安易な難病ものと侮るなかれ。『17歳のエンディングノート』『永遠の僕たち』に勝る、『私の中のあなた』に匹敵する1本だと思います。
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by april_cinema | 2015-02-20 00:00 | MVP
2015年 02月 14日
感想_ラブストーリーズ コナーの涙
b0130850_1056107.gifb0130850_10562330.gif感傷的〜。『ラブストーリーズ コナーの涙』2月14日公開。愛にあふれたカップルだったコナーとエリナーは、最愛の子供を亡くしたことで不協和音が響き始める。距離を置こうと出て行ったエリナーを思い続けるコナーだが、彼女はそれを拒み、経営するレストランはあまりうまくいかない。連絡がつかないエリナーを偶然街で見かけ、後をつけるが、また拒絶されてしまう。あんなに愛し合った日々が戻ることはないのか。一組のカップルを、彼/彼女双方の視点から描く2作品の彼版!
映画『ラブストーリーズ コナーの涙|エリナ―の愛情』オフィシャルサイト

最近のマカヴォイというとプロフェッサーのイメージが強すぎたけど、やっぱりこういう恋愛モノもいいね〜。冒頭の仲睦まじく食い逃げするふたりは、ビフォアサンライズみたいな初々しさで眩しいくらいだったのに、次のシークエンスではもう倦怠期。ここでは何が起きたのか明かされなかったけど、どうやら生まれたばかりの小さな子供を亡くしたことで、ふたりの運命が狂ってしまったらしいということは徐々に明らかになる。

コナー目線からは、エリナーの気持ちはさっぱりわからない。どうして彼女はそんなことを言い出すのか。どうして彼女はそんなことをしでかしたのか。どうして彼女は去ってしまったのか。どうして彼女は戻ってこないのか。7年連れ添ったカップルでも、相手が何を考えているのか本当のところは絶対にわからない。仮に言葉を引き出してもそれが本心かどうかを確かめる術はない。そんな現実が重くのしかかる。ふたりに直接の原因はなさそうなのに離れるふたり。もう一度その人生が交わることはあるのか。誤解やすれ違いではない、抗いがたい運命の溝が切ないぜ。

ニューヨークのなんてことない街並みがまぶしくて、あれはバワリーかな? ウェストビレッジかな? とか見てるのも楽しくて(実際にはイーストビレッジが舞台みたい)。大きくは動かない物語だけど、おしゃれな空気感と気の利いた音楽のセレクトで、だらりと見終わってしまえました。やはりHERバージョンも見ないとつかみづらい物語かもしれません。これからHERも見ます。←見た
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by april_cinema | 2015-02-14 00:00 | Starter
2015年 02月 14日
感想_ラブストーリーズ エリナーの愛情
b0130850_10595626.gifb0130850_1101065.gifやはり2本見ないとだ! 『ラブストーリーズ エリナーの愛情』2月14日公開。マンハッタンブリッジから身を投げたエリナー。命に別状はなく、実家へと戻り、父のすすめで大学の講義を聴講し始める。それは、幼い我が子を亡くして半年、夫のコナーとの溝を埋められずに選んだ道だった。コナーとも向き合うことができず、さまよう彼女に光は差すのだろうか。
映画『ラブストーリーズ コナーの涙|エリナ―の愛情』オフィシャルサイト

同じストーリーを、男性視点、女性視点、それぞれ1つの作品としてリリースした2本組。コナー編に続いてエリナー編を鑑賞したわけですが、なるほどね〜! 同じストーリーとは言ったものの、けっこう別物としてみてもいいんじゃないかと思ったわ。2人が揃うシーンはわりと限られているし、コナー編にあってエリナー編にないツーショットシーンがあるし、その逆もしかり。それぞれの視点を描くことで見えるのは、愛だ恋だではない喪失の受け止め方の違い。ラブストーリーズっていう邦題は、けっこう嘘ですね。原題も『THE DISAPPEARANCE OF ELEANOR RIGBY』だし。かなり広義にとらえれば愛情の物語ではあるけれど。

つまりはこれ、それぞれの回想なんだろうなってこと。幼き我が子を亡くした哀しみを、受け止めきれないエリナーと、そんなエリナーをなんとか支えようとするコナー。同じ悲劇に対する向き合い方のその差が興味深いし、男女差とも言えるのかもしれない。前に進めない自分をよそに、すでに痛みを忘れているように"見える"(実際はそうでもないだろう)コナーを、エリナーは赦せなくて無意識に責めているんだろう。と同時に、自分もコーディーのことを少しずつ失いかけていることを責めずにはいられないんだろう。逃げて、向き合って、また逃げて、忘れて、忘れられなくて、痛くて、傷くて。

『ラビットホール』でもそういう夫婦が描かれていたっけ。あの映画はそれでもなんとか苦しみを時間が癒していく姿を描いてたけど、こっちはまだ傷が生々しいまま。すれ違ったふたりの気持ちがどこにも辿り着けないまま炙り出されてました。苦しい。わりと普通の役(とはいえ極限状態だけど)のジェシカ・チャスティンが新鮮で、顔怖いけどセクシーで脆くて、ショートも似合ってて魅力ありましたわ。妹役の女優さんも好み。

いろんな意味で2本見て初めて見えてくるものの多い作品なので、ぜひ両方観たいところ。さりげない心の機微の描写は2本見ないと気付けないね。じゃないと雰囲気映画としか感じ取れなそう。なかなかどうして語れる映画です。てかニューヨークの景色にますます萌えてしまうオレがいました。クーパースクエア行ったどー!
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by april_cinema | 2015-02-14 00:00 | Starter
2015年 02月 14日
感想_娚の一生
b0130850_1110291.gifエロえつ! 『娚の一生』2月14日公開。東京での不倫に疲れ、祖母の家に戻ったつぐみ。ほどなく祖母が亡くなり葬儀に追われていると、海江田という初老の大学教授がやってきて、離れに住まうという。彼は、かつて祖母と恋仲だったという。もう誰も好きにならないと思っていたふたりの、微妙な距離の共同生活が始まった。
映画『娚の一生』公式サイト

漫画原作ですが、廣木隆一監督ということで期待して臨んだ本作。ビジュアルが榮倉チャンの足をねぶるトヨエツというビジュアルにもいささかの下心を抱いていたわけですが、薄味だったな〜。ひとえに、漫画原作ゆえの難しさなのかなと思いました。エピソードがどうしても細切れで、一つひとつを深く味わう前に次に行ってしまう感じ。なのでふたりが距離を詰めていく感じがどうにも性急に感じられてしまったわ。

世界観は出てたと思うのですよね。田舎ののんびりした風景(勝手に鹿児島だと思ってたけど、ロケは伊勢っぽかった)、ちゃんとごはん作っていい器で食べてするナチュラルな暮らし、その中に長身美女が綺麗におさまっていて。海江田のヘンなキャラと、つぐみのやや閉じた感じも好感持てた。離れがやけにモダンなビジュアルだったことは意外だったけれど。

雰囲気がよかっただけに、やっぱりエピソードのぶつ切りがもったいなかったよ。海江田が勝手につぐみを気に入るのはまあよしとしても、マコトくんのエピソードも、台風のエピソードも、京都のエピソードも、中川さんのエピソードも、なにもかもが駆け足すぎて心情の変化を描くには弱すぎたように思う。ハイライトの、足なめももっと時間かけまくってねっとりやってほしかったけど、大人の事情込みでそこまではできなかったかなーと。冒頭といい情事の後といい、榮倉チャン背中サービスだけはあったけど。廣木監督をもってしても踏み込めるのはそこまででしたか。原作がどういう描き方なのか知りませんが。

おそらくだけど原作ファンには物足りなく、一見さんには印象が弱いのかと。『海街diary』どうなるかなー! 是枝さーーん!!
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by april_cinema | 2015-02-14 00:00 | Starter