タグ:群像劇 ( 37 ) タグの人気記事

2014年 05月 24日
感想_ディス/コネクト
b0130850_0193375.gifプチ『クラッシュ』風。『ディス/コネクト』5月24日公開。友達のいない音楽少年ベンは、同じ学校のジェイソンとフライによるFacebookでのいたずらが原因で自殺未遂を起こし、意識不明に。ベンの父、弁護士のリッチはなぜ息子がそんなことになったのか、必死にパソコンから情報を探す。そんなことが起きてるそばでジェイソンの父親は、元ネット犯罪課の刑事。舞い込んで来た依頼は、赤ん坊を亡くした夫婦からだった。妻は哀しみを癒すために入り浸っていたチャットが原因で、個人情報を盗まれ全財産を失ったのだった。時を同じくして、リッチは担当するテレビ局から呼び出される。女性キャスターが、違法ポルノサイトで働く少年をインタビューしたことがきっかけだった。人々はネットでつながりを求める。その結果、得たものとは…。
映画『ディス/コネクト』5.24[SAT]新宿バルト9他にてROADSHOW

観てまず思い出したのは『クラッシュ』。あの感じの群像劇スタイルの物語でした。切り口はネットによるつながり。Facebook、チャット、ポルノサイト。ネット経由での無数のやり取りの向こうにある、さまざまなドラマを同時多発的に巻き起こしつつ、最終的な落としどころは、生身のつながり。ネットを悪者に仕立てるわけじゃないけど、相対的に危険性が強調されていることは否めないかな。

よく出来てはいると思うのだけど、ちょっと既視感がある気もするんだよな。ひとつひとつのエピソードに、やや意外性がなくて。ベンの自殺未遂があぶり出すのは、親子や家族の関係性。だけど、リッチは確かに仕事人間なんだろうけど、家庭をないがしろにしているとまでは思えなかったな。お姉さんは普通に育ってたわけだし。一方のジェイソンと父の関係は、まあ父子家庭の難しさなんだろうなぁ。むしろ、ジェイソンとグルのフライのほうが悪ガキっぽかったぜ。あいつ、取り締まったほうがいいんじゃねーか?

子供を失って以来関係が冷えきった夫婦の話は『ラビットホール』が記憶に新しいね。あれが名作だっただけに、ちょっとエピソードとして弱く感じてしまったのと、旦那さんちょっと怖いよね。彼は軍にいたことから日常にフラストレーションを感じていて、それは『ハートロッカー』に描かれてた部分とリンクする。夫婦の問題とは別の問題があると感じました。児童ポルノのほうはちょっとよくわからなかったかな。女性レポーターはなにがしたかったんだろうか…。

つまるところ、ネット経由の「接続」と、生身の「つながり」を対比させたつくりで、言いたいことはネットによるディスコミュニケーションによって、人々の断絶が起こっているということでもあるし、一方でそのネットによって救われている人もたくさんいるというパラドックスのようなもの。児童ポルノの彼らは、ネットがなければもっと危険なことをしでかすのではないか。それを楽しんでいる人たちももっとおかしなことに手を出すかもしれない。チャットがなかったらあの奥さんは心のバランスを失っていたかもしれない。SNSは確かにベンを傷つけたけど、悪意がなければそうはならなかったし、ジェシカが実在していたら彼は幸せだったかもしれない。

全部たらればだけど、罪はネットにあるのではなくて、結局、全部生身の僕たちしだいってことだろうな。いったい何とつながりたいのか。何を求めているのか。それを見失ったとき、悲劇が起きるんだと思いました。ただそのあたりの結論は映画として出してなく、実は救いのない物語だと思ったことが、ノリきれなかった要因。面白くないわけじゃなかったのだけど。
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by april_cinema | 2014-05-24 00:00 | Starter | Comments(0)
2013年 02月 01日
感想_マリーゴールドホテルで会いましょう
b0130850_17243386.gifちょっとできすぎじゃなーい? 『マリーゴールドホテルで会いましょう』2月1日公開。「高級リゾートホテルで優雅な暮らしを」といううたい文句に導かれ、それぞれの事情でインドのジャイプールへとやってきたイギリス人の老男女7人。しかしそこは高級リゾートどころか、ドアがない部屋さえもあるボロホテルだった。引き返す余裕のない彼らはやむをえず止まるが、インドの熱気に適応できたりできなかったり。ようやく少しなじんだと思っても、支配人ソニーの力不足でホテルは閉鎖の危機にまで立たされてしまう。7人の第二の人生の行く末はいったい!?
マリーゴールド・ホテルで会いましょう | 公式サイト

喜劇だからあんまり細かいこと言うべきじゃないんだろうけど、ちょっとキャラクターが弱かったように思うわ。ステレオタイプとは言わないけど、偏屈ばあさん、親切じいさん、好色じいさんに好奇心ばあさんと、まあわりとありがちなキャラが多い。そのうえ、ストーリーもできすぎているキライがあって、まあ都合よくいろいろとつながっていってしまうところが、ノレなかった要因だろうなー(あとインフライト鑑賞だったので吹き替えが好きになれなかったのも大きい)。

ただそういうのは抜きにしたらとてもハッピーに楽しめる映画。主人公はセカンドキャリアを始める世代だけど、新しい環境に飛び込むことだったり、そこでなにかを見つけることだったりというテーマは老若男女問わないところ。支配人のソニー君(スラムドッグ君だった!)含めて、自分を変えて行こうというポジティブオーラが出ているのがいいところ。実際にキャラクターたちが最後には新しい地で前に進んで行くわけですからね。

そしてそこにハマるのが芸達者たちなわけですから。ジュディ・ディンチが珍しく気のいいおばあちゃんだったり、ビル・ナイが情けないじいさんだったり、なんとなくこれまで持っていたイメージと違う役をやっているのが面白かったり。インドの風景も彼女たちの目線を通して追体験できたし、悪くない1本だと思いますわ。

ジャイプールってどこだかわからないけど、インドに吹いた爽やかな風。お愉しみくださいませ。
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by april_cinema | 2013-02-01 00:00 | Starter | Comments(0)
2012年 12月 15日
感想_愛についてある土曜日の面会室
b0130850_220588.gif静かな力作。『愛についてある土曜日の面会室』12月15日公開。フランスマルセイユ、16歳の少女ロールはバスで出会ったアレクサンドルと恋に落ちる。しかし間もなく彼は暴行を働きつかまってしまい、ロールは彼の子を宿していることに気付く。ステファンは仕事もうまくいかず、恋人にも愛想をつかされていた。そんなとき知り合った男にある取引を持ちかけられる。それはステファンそっくりの囚人と面会を利用して入れ替わるという危険な仕事。アルジェリアからやってきたゾラは、息子を殺した男の姉に会う。犯人は自殺未遂の末にとられていた。それぞれ別の事情でやってきた、ある土曜日の刑務所の面会室。
映画『愛についてある土曜日の面会室』オフィシャルサイト

どこまでも静かで淡々とした描写の中に、強烈なインパクトをひっさげたストーリーが3つ。それぞれが交錯することはなく、ある日の面会室の1点にすべてのクライマックスがやってくる。といってもその物語になにか特別な帰結があるわけではなく、あくまでそういうことも人生にはある、というようなドライな描写。愛と、苦悩。人生というドラマのキレイなだけではない部分を静かに見つめる視点が、厳しくも優しいのが印象的。

どのストーリーも救いがあるわけではなくて、それぞれうまくいかない人生を抱えている。若者の恋は突然にやってきて燃え上がるけど、だからこそすぐに障害もやってくる。思いはすれ違い、現実の壁はそのすれ違いをさらに加速させていく。正しさだけでそれを断じることはできず、感情は簡単にはコントロールできない。ステファンは不甲斐ない自分を最後まで変えられない。どん底に落ちてした決断も、結局は最後まで貫くことができない。人は、簡単には変われないのだ。これからの未来に、希望はあるのだろうか。ゾラの苦悩はなにによっても解消されないだろう。最愛の人はもうここにはいなく、真実を知ったところでそれは慰めにはならない。

彼らを隔てているのは面会室のガラスなんかじゃなくて、思うにまかせない人生の難しさ。だけど映画は決して絶望や諦観をつきつけるわけじゃないんだよね。苦しいけれど、でもその中で人は生きていく。つながったり、また引き離されたりしながら、それでも前へと時間に押し流されて生きて行く。その姿は思いのほか美しいものだ。重厚感あり、簡単ではないけれど、心に刺さる1本でした。監督28歳だってさ。次作にも注目だわ!
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by april_cinema | 2012-12-15 00:00 | All-Star | Comments(0)
2011年 12月 03日
感想_クリスマスのその夜に
b0130850_10423578.gifパーティしたくなるな。『クリスマスのその夜に』12月3日公開。クリスマスのその夜、大勢の人が家に帰ろうとしていた。妻から家を追い出され、でも幼い子供たちの顔を見たい父親。急患に駆けつけた医者を呼んだのは、事情を抱えた出産間近の若い外国人夫婦。物乞いの男は故郷に帰りたくてもお金がないが、偶然にかつての恋人に出会う。クリスマスが終わったら離婚するという言葉を信じていた女だったが、不倫相手は妻の待つ家へと帰ってしまう。それぞれの夜、それぞれのクリスマス。うちに、帰ろう。
映画『クリスマスのその夜に』公式サイト

ベント・ハーメル監督の小さな小さなクリスマス群像劇。短いエピソードが順々に巡って行く感じで王道的。中盤までは、ややぶつ切り感が強い気がしたのと、個々のエピソード同士のリンクがあんまりないことでやや散漫に感じるんだけど、最終的にみんなそれぞれ「おうちに帰りたい」という想いでつながってることで、しっかりまとまってたわ。おうちの定義はいろいろだけど、温かい場所、大切な人、そんなニュアンス込みかなー。冬には余計に染みますなこりゃ。

エピソードはそれぞれやや寓話的というか意外とエクストリーム。物乞いが過去にはあんな人だったり、妊婦には意外に暗い背景が待っていたり、不倫カップルも手痛い仕打ちが待っていたり。ただそれをことさらに煽ることなく、淡々と描いてるのでもう少し盛り上げても良かった気がするけど、そのあたりのさじ加減は難しそう。クライマックスが出産×オーロラっていう自然界の奇跡のダブルブッキングはややズルだよー。美しいですけどね。

にしてもノルウェーの冬の景色がほっこりしていいんだよな〜。都会ではなく、でもなんか優しくて、家の中も街並も、これぞ北欧世界という感じ。そのあたりを楽しんでもいい作品。ホント、いつか行きたい場所ですわ、ノルウェー。オーロラ観たすぎる。
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by april_cinema | 2011-12-03 00:00 | Starter | Comments(0)
2010年 10月 30日
感想_マザーウォーター
b0130850_1783319.jpgこれもう責任放棄でしょ。『マザーウォーター』10月30日公開。京都。ウィスキーだけを置くバーを開くセツコ。コーヒー屋を営むタカコ。最近豆腐屋を始めるべくこの地にやってきたハツミ。家具屋のヤマノハ。銭湯のオトメ。そこで働くジン。そして日々散歩するマコト。大事なものだけを明日に持っていくために、彼女たちは今日を生きる。水の流れのように。
マザーウォーター

説明不足って言葉は適当じゃないと思うのね。だって説明しようなんて気はさらさらないだろうし、話の筋だってないんだから。禅問答かのようにただただ観念的なナゾ掛けを観客に押し付けて来るんだけど、これはもう責任を放棄しているように思う。いくら、ここからなにを感じるかは自分次第と言われても、さすがにこれは拒否したくなったよ。そらね、解釈のとりようはいくらでもあるよ。というか、ほとんどオリジナルな筋書きを作らないといけないくらの無(む)っぷり。

ヒントのように見えるものはあるけど、それはヒントじゃないと思う。だって回答をそもそも用意してないんだもの。いや、回答はあるのかもしれないけれど、この映画はその回答へと観客を導くために作られたんじゃなくて、なんとなくそれっぽいものを作った後で、こういう回答に辿り着いてもらえたらよさそうだよね、とくっつけられている気がするんだ。後付けっぽいの。『かもめ』っぽくて
『めがね』っぽければいいんでしょ的な。去年の『プール』にしてその傾向あったよね。

キャストは相変わらずだし、そこにキョンキョンも自然に乗っかってはいるけど、それがどこにも活かされてないよ。京都で撮ってるのも、監督が新人なのも、なんか予算縮小してんだろうなって感じだしね。つい2ヶ月前に飽きたと言ったばかりだけど、こうなるとやっぱり荻上監督に戻ってほしいわ。そして飯島奈美のかき揚げは最強に美味そうだったし、堀越さんの衣装は今作もかわいかったぜ、くそぉ。

このシリーズが好きな人は、もうこの流れを否定できなくなってしまっているかもだけど、あえて今回のは酷いと言おう。酷いというか狡いのほうが近いかもしんない。
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by april_cinema | 2010-10-30 00:00 | Reserve | Comments(0)
2010年 09月 25日
感想_TSUNAMI -ツナミ-
b0130850_23561613.jpgこの後の方が観たいな。『TSUNAMI -ツナミ-』9月25日公開。韓国のリゾートビーチ、ヘウンデ。そこにメガ津波が押し寄せる! ようやく想いを伝え合う幼なじみ、地震研究者と別れた妻子、出会ったばかりのカップル、無職の息子を憂う母親、さまざまな人たちが一気にその波に呑み込まれようとする!!! どうする? どうなる!?
映画『TSUNAMI -ツナミ-』公式サイト

典型的なパニック型エンタテインメント。にプチ群像劇を賭けあわせ。でもそのストーリーとかキャラクターが弱いんだよなー。『sad movie』レベルかな。よくありそうな話ばかりなので、これが半分以上を占めているのはちとツライっす。どんなドラマも布石なことがバレバレなんだもの。仲直りすることがわかってる喧嘩なんて観たくないでしょっての。要するに、もう最初っからメガ津波が来ちゃうことはわかっているわけで、それを機に人々の関係値が強制的に変化するに決まってるんだから、おらとっとと津波来いやって思っちゃうわけですよ(不謹慎にも!)。でも、津波の映像はなかなかVFXがんばってると思います。ハリウッドチームにお願いしただけあって、不自然さとかはあんまり感じなかったかなー。

津波が起きたときにありえないヒーローも登場しないし、引っ張りすぎずにわりかし一気にエンディングまで流し去る潔さは、よかったのかもしれない。コスト的にそれ以上CGシーンを長くできなかっただけだったとしても(邪推)。でもやっぱ、ドラマを盛り込むのならばこっからだろうよ! 前半じゃなくて津波被害からの復興とか、そういう方が興味がわいたな。まあそうすると別の映画になっちゃうけど、荒廃した世界で登場人物たちがどんな行動を起こすのか。それによって、ドラマにさらなる高次元の深みが加わったような気がするけど、それは望み過ぎですかね。

そう考えると、危機的状況にある人々のドラマが描きたかったのか、それともやっぱりパニックを撮りたかったのか、どっちなんだろうって思うわ。どっちにしてももの足りないんだけれど。ビジュアルに対して、脚本が弱過ぎだと思ったのです。
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by april_cinema | 2010-09-25 00:00 | Starter | Comments(0)
2010年 06月 05日
感想_シーサイドモーテル
b0130850_9345195.jpg『大洗』の悪夢再び。『シーサイドモーテル』6月5日公開。山の中なのに「シーサイドモーテル」。そこに集まったのは、インチキクリームのセールスマンと部屋を間違えたコールガール。借金を踏み倒して逃げたカップルとその追っ手チンピラ&拷問屋。マンネリ打破のためにやってきたスーパー経営の夫婦。そしてキャバ嬢と、その娘を口説き上げて誘い込んだ男。このモーテルの1日は長くて濃い!?
映画「シーサイドモーテル」公式サイト

すげーつまんねー!(角が立つ言い方ですが) 世界の果てまで行っても好みに合わねーです。この手のシチュエーションコメディはほどしっかりした脚本がないとどうにもなんないよね。しっりした脚本じゃないんですわ。そのご多分に漏れずどうにもならない感じでした。笑わせたいのかもしれないけれどあざとくてひとつも笑えない。4つの部屋のできごとが特にちゃんと絡んでいなくて、どんでん返し風ではあっても緻密さのない行き当たりばったりに感じる。キャストはそれぞれにいくらかは楽しそうではあるけれど、ただのイロモノでしかなくってその背景がまったく見えてこない。何が悪いって、イチにもニにも脚本だと思います。美術とかも趣味悪い〜。

出てくる人物が誰一人魅力的じゃないんですもの。インチキセールスマン、しょぼすぎるよ。同情の余地ないよ。そのくせイケメンすぎるよ。コールガールちゃん、なにがしたかったの?? てかこういうキャラに麻生さんキャスティングはそろそろお腹いっぱい。スーパーの社長、手際悪過ぎません? チンピラ、その彼女連れて逃げるほどどこが好きなの? 追っ手よ、本当にチンピラと友達? 舎弟も舎弟だし、拷問人も拷問人。キャバ嬢カップルも別に…。水不足はどこへ? 時計の意味は?? 警官はなにしに…? とまあ疑問符のアメ・アラーレ。

というわけで、見所を見出せない1本でした。申し訳ない。という感じを楽しめばオーケー!
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by april_cinema | 2010-06-05 00:00 | IL | Comments(0)
2010年 02月 27日
感想_ニューヨーク,アイラブユー
b0130850_11384654.jpgなかなかロマンチック。『ニューヨーク,アイラブユー』2月27日公開。世界中からさまざまな人が集まり、出会い、そして別れて行く街、ニューヨーク。その街にふさわしい11人の監督による、10のエピソードと1つのストーリー。今日もニューヨークで、誰かが誰かと出会っている。
映画「New York, I Love You / ニューヨークアイラブユー」公式サイト

『パリ、ジュテーム』のNY版ですが、単なるNY偏愛オムニバスじゃなかった〜。各監督の短編フィルムを持ち寄りつつ、全体を貫く縦軸を1本通したことで群像劇ちっくな仕上がりのアンソロジーに。ストーリー的なつながりってのは薄いけれど、登場人物が多少リンクすることで立体的に仕上がっております。1本1本はさすがにシャレた感じで、短編のよさが良く出ている。一瞬を切り取る感じはやっぱり好き。様々な人種の人々がすれ違っていく感じに寄り添うようなリアリティと、ちょっと幻想的なムードが漂っていていいのよね。明確に1話ごとにタイトルづけされてないから、どっから次のエピソードなのか?と最初少し戸惑ったりもするけれど。

NYに行ったことないだけにわかんないけれど、どのくらい街の空気を詰め込めてるんだろう。どちらかというと人物エピソードに寄っている気がして、パリ版ほどの行ってみたい!感はなかった気がするけれど、単にオレが知らないだけなのかもね。あと、縦軸の中に全然登場しない人もいたりするバラつきはちょっと気になったといえば気になったかな。まあキャストが豪華なだけにスケジュール等の問題でしょうか。キャストに比べると監督陣は随分地味? パリ版と比較しても。スカーレットも参加してたはずなのがいつの間にか消えてしまったのはなぜでしょうか。

好きだったのは、ナタリーが撮った"マニー"の話と、ジュリー・クリスティとラブーフ君のやつ、最後のじいさんばあさんもくすっとしましたね。ロビン・ライト・ペン&クリス・クーパーもショートショート的なにやりをさせていただきました。劇場向きなのかわからんけど、NYに行ったらまた観たいな〜。
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by april_cinema | 2010-02-27 00:00 | Starter | Comments(0)
2010年 02月 20日
感想_パレード
b0130850_9404093.jpgく、暗過ぎる…。『パレード』2月20日公開。1つ部屋で暮らす4人の若い男女。先輩の彼女に恋をする大学生。同郷の若手俳優と関係を持つ無職女。過去のトラウマを引きずる女イラストレーター。日々のジョギングを欠かさない本来の家主。それぞれが過干渉せず、それぞれの不確かな日常を送りながら、毎日この部屋に帰ってくる。ある日、金髪の少年が部屋にいた。
『パレード』公式サイト|行定勲監督最新作。吉田修一の同名小説を映画化。

原作好きの私ですが、予想以上に仄暗い世界に仕上がってましたな〜。原作の章立てスタイルを踏襲しつつ、わりと忠実に筋を追ってますが、その世界観のダークサイドをかなり強調してきましたよー、行定さん。すなわち若者たちの希薄気味なコミュニケーションと、朗らかに見えてどこか不健全なその価値観、場当たり的に過ごす毎日、そして慢性的な無関心。ちょっと病的過ぎるんじゃないのって感じ。原作はもっと普通っぽさや一般的なはつらつとした若者らしさがベースにあったような気がするんだけどな。。でも監督、相当入れ込んでいるみたいで、あえてこの温度にしたかったみたい。洋画にありそうな感じではあるか。

キャストはみなあと少し上手くない人たちだけど、あまり個の演技が要求される世界でもないからか、違和感なく馴染んでおりました。特に金髪の林君は良かったな〜(でも滑舌は本当に悪い)。藤原君のジョギングスーツはダサ過ぎて、ランナー的にはヲイヲイ…でしたが。中村ゆりちゃんはやっぱりカワイイ。

キャストつられのミーハー気分だとものすごく暗い気持ちになることは間違い無し。マッチしてない音楽がただただ暗さばかりをあおっていて、もう少し違うテンションもあったのでは、と。大オチの衝撃を引き出すことを考えたら、その布石はもう少し普通っぽさを出していってもよかったと思うんだよね。もちろん原作を知らなければそのままびっくりできるとは思うんだけど。画面も相当暗く仕上がってます。とにかく徹頭徹尾暗いので、暗い気持ちになりたい人は真っ直ぐにどうぞ!
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by april_cinema | 2010-02-20 00:00 | Starter | Comments(0)
2009年 10月 24日
感想_パイレーツ・ロック
b0130850_03534100.jpgb0130850_0354245.jpgROCK AAAAAND ROLLってばなんてLOVE AAAAAAAAAND PEEEEEEEACEなんだ〜!!! 『パイレーツ・ロック』10月24日公開。1960年代ブリティッシュロックが世界を席巻する時代、音楽情報の入手源はラジオがメジャーだったにも関わらず、国営放送局のBBCでロックを流すのはごくわずかな時間だけ。そんなときにみんなが聴いていたのは、北海上から電波を飛ばす海賊ラジオ局「RADIO ROCK」。個性的なDJたちが24時間ロックを流し続けるその番組は、民間放送のなかった時代に2500万人以上が聴いていたお化け番組。そこにわけあって乗り込むことになった高校中退カール君。友達もいないチェリーボーイだったけれど、ロックと自由を愛し続けるDJたちとの愉快な船上ライフが始まった! と同時にイギリス政府はその存在を握りつぶそうと画策していた。
『パイレーツ・ロック』公式サイト | 10月24日(土)TOHOシネマズ六本木ヒルズ・みゆき座ほか 全国ロードショー

GWにパリを訪れたとき、やたらと目についたポスターが本作(仏題『GOOD MORNING ENGLAND』、原題『THE BOAT THAT ROCKED』)。ふーんフィリップ・シーモア・ホフマンの新作か、日本でも公開するんだろうなーくらいに思っていたら、『ラブ・アクチュアリー』などのリチャード・カーティス監督作で無茶苦茶面白そうじゃんか〜と期待度マックス→予想を遥かに上回って面白かった!!! これはマジで最高です。誰もが楽しくなれる大傑作! みないと大損損損損だぞこりゃ。

船上ラジオ局というシチュエーションコメディ的設定を、お得意の群像劇に展開した演出も脚本も素晴らしい! スラング全開の軽妙トーク&ジョークで終始笑わせてくれつつ(スラングを原語で解してりゃ多分もっとおもしろい)、ストーリーと完璧にフィットした60年代のポップ&ロックミュージックの数々。単なるBGMではなく、時に狂言回しの存在になり、時にアクション要素になり、雄弁にストーリーを語り、キャスト以上といっても過言じゃないすばらしい存在感。楽曲そのものを知ってる必要はなく、ただただその素晴らしいメロディ&リリックに身を任せればオーケー。音楽痴呆のオレでさえその世界に浸れたもん。安心してオッケーだぜ。

DJ&moreのキャラひとりひとりがしっかりと描かれてて、順々にその生き様(というか日常?)を語り、それが1本の軸としてきちんとつながってて、最後には『タイタニック』までしちゃうフライングパイレーツっぷり。ラストのシャウトも最高に良かったなー。テンポがいいから135分とやや長めの尺もこれっぽちも気にならないよ。ほぼ手持ちで撮ってるカメラが最高に臨場感あるし、素晴らしいライブを聴いていたようにも錯覚する夢心地。役者たちがこれまた超超超超スンバラCから本当に期待して観ておくれ。国中がシェイクしている様子にこっちのブレインもハートもボディもシェイクしちゃうくらハッピーです。大勢で観たいなーこれ。

衣装だって60年代ビンテージルックがめっちゃくちゃイカスんだってば。メンズもレディースもレトロな大柄プリントとか、レザーアイテムとか、なにからなにまでクールでキュート。マジで最高。今年の私的年間ランキング上位に食い込むことは間違いなし! ああ本当に出会えて良かった1本だわ。「ROCK'N ROLL」って言葉にはちょっと硬派な先入観持っちゃうかもしれないけど、全然その必要はなく、愛と平和と自由を謳歌する至福の時間を約束します。しばらくロック付けになってしまいそうなほどに超超超、too muchと言われたってんなこと知るか!、超〜オススメなんだ〜〜〜!!

<09/11/01追記>
満を持して早速の再鑑賞! やっぱ楽し〜。笑えるノれる大好き。中盤、若干の冗長さがないわけでもないけど、でもやっぱり楽しかったよ。ね、「How about it?」。←観た人にしかわかりません
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by april_cinema | 2009-10-24 00:00 | MVP | Comments(0)