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2015年 12月 30日
感想_くちびるに歌を
b0130850_10503598.jpg全員に生きる意味がある。『くちびるに歌を』iTunesレンタル鑑賞。五島列島の合唱部に、有名ピアニストの柏木ゆりが臨時教師として赴任してきた。なずなら部員は大喜びし、まさかの男子の新入部員まで集まったが、柏木は愛想もなくピアノも弾いてはくれない。柏木には何があったのか。そして合唱部の全国大会出場の夢は。アンジェラ・アキの『手紙』がモチーフになった青春の物語。
映画『くちびるに歌を』公式サイト

この映画を評価する人の声が結構聞こえてきてたので興味持って拝見。うむ、確かに良かったわ。大きな構図はありそうな感じです。田舎の素朴な学校にやってきた異物と言える先生。その交流を通して成長するという。『フラガール』を思い出す感じね。先生も問題を抱えてて、子供達にもそれぞれの事情があって。分かりやすい感じではあります。

でも良かったのは、15歳という多感な時期の子どもたちの目を通して、「生きる意味」を一貫して伝えたこと。そこがブレなかったのが良かったよね。先生は恋人の死以来、ピアノが弾けなくなった。なずなは自分が母を死に追いやり父に捨てられたと思っていた。悟は自閉症の兄の世話という役目を背負っっていた。そんな中で新しく生まれる命。そこで直面する、私たちのは何のために生きているのか。答えは自分で出すしかない。でも逃げてはいけない。前へ進まなくてはいけない。

というメッセージが、アンジェラ・アキ『手紙〜拝啓十五の君へ〜』に乗って紡がれます。この曲って、合唱コンクールの課題曲なんだね。そして実際にアンジェラさんが五島列島の中学を訪ねたドキュメンタリからインスパイアされてできた小説が原作だそう。ガッキーは常に不機嫌ガールで美人ゆえにこういうのもハマるね。そして中学生キャストたちがキラキラしてたのもいい。悟役の彼、あの声マジですか? クリクリ少年ぷりにおじさんも萌えたわ。あと、山口まゆちゃんて子は蒼井優2世かと思ったよね。ベテラン陣もやけにいいキャストが集まってたね。

実は柏木先生ほとんど何もしてなかったり、ちょっと尺が長いかな〜と思うところもあったりしたけど、悟の兄の伏線がしっかり効いていたし、合唱での大団円とかしらけてもおかしくない展開ながらぐっときちゃいました。命の意味を問う作品には無性に惹かれちゃう今日この頃。そしてこの中学の訓示、「勇気を失うな、くちびるに歌を持て、心に太陽を持て」というのもよかったな〜。自分はまっすぐ歩けているか。そんなことを問いかけたくなる良作でした。
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by april_cinema | 2015-12-30 00:00 | All-Star
2015年 10月 11日
感想_シカゴ
b0130850_18312441.jpg13年前の映画かなと。『シカゴ』DVD鑑賞。1920年代のシカゴ。スターを夢見るロキシーは、不倫相手に騙されていたことを知り逆上して発砲。殺人罪で収監されると、やはり殺人を犯していたかつてのスターダンサー、ヴェルマと出会う。ロキシーは、無罪を勝ち取るため、弁護士のビリーと協力し、メディアの注目を集めいざ裁判に臨む。ブロードウェイの伝説的ミュージカルかつ、第75回アカデミー賞作品賞受賞作品。

ミュージカルのシカゴが12月に東京にやってくるってことでのDVD鑑賞。僕の周りの女性陣はけっこう多くの人が観てて、ブロードウェイで観た人もいて、みんな好きっていうからさ。で、率直な感想は、面白かったけど、そんなでもないかな、というところ。なんというか、エンタメ作品はこの12年でむちゃくちゃ進化しているから、ビジュアルも歌も踊りも物足りなく感じてしまいました。だったらちょっと前の『バーレスク』とかのほうが盛り上がったような気がする。

レニー・ゼルウィガーの顔は好みじゃなくて、セクシーさも感じず、ダンスのキレはあったと思うけどシカゴ中を虜にするには弱いような。ゼタ姐は、がたいよく迫力あり、メイク濃くて、オリジナルの顔ってどんなだったっけ?って感じ。セクシーとは思ったけど、ダンスはそれほどでもなかったかな。リチャード・ギアは胡散臭さが足りないような。歌にも迫力なかったし。中盤以降は肝心のミュージカルシーンもあんまり多くなかったからそこもちょっと不満足かな。

ストーリー的にはまあどうってことなくて、殺してつかまってそれでもスターを夢見て奢れるもの久からずと。アイロニーはあるけど、もうちょっと女のサガみたいなの強調してもよかったんかなーとか。クイーン・ラティファが突然ロキシーヘアになってたのは笑ったけれど。まあでも20年代だからそんなもんか。ちょっと期待しすぎちゃったかなという感じです。
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by april_cinema | 2015-10-11 00:00 | Starter
2015年 10月 11日
感想_ピッチ・パーフェクト
b0130850_18434650.jpg歌って踊って楽しい! 『ピッチ・パーフェクト』DVD鑑賞。大学に進学した音楽好きのベッカは、強引な勧誘を受けてアカペラ部に入部。しかし集まったのはてんでばらばらのメンバーたち。全国大会優勝をめざす先輩のオーブリーの独善的な指導もあって、チームはまとまらないまま大会へ。そんなとき些細なトラブルでベッカは飛び出してしまい…。
映画『ピッチ・パーフェクト』公式サイト 5月29日 全国ロードショー

アメリカで2012年公開してスマッシュヒットした作品、来週には続編公開てこともあってか、突如今年5月に日本公開して、DVDもリリースして、盛り上げにかかってます。でも音楽、女子、青春てことで楽しめそうかなと手を出したら、うん、予測の範囲から一歩も出ないけど楽しかったです。やっぱりね、ヒットソング満載で、まあその中身を全然わかってないけど、いい音楽聞いてるだけで楽しいのですよね。

ストーリーはてんで大したことはない。変な子たちが集まってくるけど、主人公のベッカでさえ大して掘り下げられない。でも、そのライトさのままテンポよく話は進むので退屈はしない。でも細かいギャグはけっこうおもしろい。冒頭のアメリカお得意のゲロネタにはじまり、おでぶや、おたくを適度にいじるいかにも学園ものという感じ。もちろん、ベッカとナイスガイなジェシーのちょいラブも挟みつつね。お約束通りの集まってプチ成功して混乱からの離脱、仲直りしてのクライマックスで大団円です。

でもそのクライマックスは、ライバルのトレブルメーカーズとあわせてしっかり魅了してくれるのでオッケー! ばらばらなメンバーの個性をそのまま生かしたミックスで歌も踊りも素敵でした。思うに、アメリカ人なんて歌うまくて踊れる人なんで吐いて捨てるほどいそうだから、こういう大会で勝つってものすごく大変そうだだよね。ショーアップ力も半端じゃなさそうに思うのですが。

ところで、この映画きっかけで大流行したというCUPS。本編ではほんとにちょっとしか出てこないけどよくあれで流行ったね。アナ・ケンドリックがやってるPVかっこいいので是非見てください。アナ・ケンドリック、かわいいと思うけど、アイメイク濃すぎるんだよな〜。もうちょいナチュラルなの観てみたい。
Anna Kendrick - Cups (Pitch Perfect's "When I'm Gone") - YouTube
てことで続編は劇場で観たいよね!
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by april_cinema | 2015-10-11 00:00 | All-Star
2015年 07月 10日
感想_踊るアイラブユー♪
b0130850_22561769.jpg歌だけだね。。『踊るアイラブユー♪』7月10日公開。3年ぶりにイタリアのプーリア州へとやってきたテイラー。一足早くやってきていた姉マディと合流すると、なんと結婚式をあげるというじゃない。紹介された彼は、まさかまさか、3年前にテイラーが恋したラフその人だった。テイラーはラフとの関係を隠してマディを祝福するが、心中穏やかではなく、ラフもまた断ち切ったはずの思いが再燃。どうなっちゃうのこの三角関係!?
映画『踊るアイラブユー♪』公式サイト

ミュージカル映画で、80年代ヒットソングの目白押しってことだけ、ですかね。3秒でストーリーの全容がほぼわかって、あとはその通りに歌って踊るのみ。ちょっと見所に乏しかったかなぁ。有名曲ばかりなので、鼻歌のひとつも出るには出るけど、あとは特になんもないんだよな〜。

主人公ちゃんも、それほどかわいくないし、お姉さんはまあまあ好みだったかな〜。ラフ君もイケメンだったかな。なんかハング・オーバーっぽい展開もあったけどそれも特に盛り上がらないし、マディの元彼もキモいだけだったしな〜。

すみません、これ以上はなにも出てこず。あ、プーリアは素敵な街っぽかったです。イタリアまた行きたい!
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by april_cinema | 2015-07-10 00:00 | 6th-man
2015年 04月 25日
感想_ラスト5イヤーズ
b0130850_1922326.gifよくある話では。『ラスト5イヤーズ』4月25日公開。出会ってすぐに惹かれあったジェイミーとキャシー。小説家を目指していたジェイミーはトントン拍子にその才能を認められ、瞬く間に売れっ子作家に。舞台女優を夢見るキャシーは、オーディションでも落選ばかり。お互いを支え合いながら結ばれ、幸せな結婚をしたふたりだったが、いつしか溝は深まっていた。2人の過ごした5年間を、ジェイミーは出会いから別れまで、キャシーは別れから出会いへと、双方の視点で描いたブロードウェイミュージカルの映画化!
映画「ラスト5イヤーズ」公式サイト 4月25日(土)全国順次公開

全編ミュージカルでした。僕はなにを勘違いしたか、余命5年の女性との愛の話かと思っていましたが、普通の出会いと別れの恋愛ものでした。それを歌い上げていることと、ふたつの視点を分け、さらに時間軸も順回しと逆回しに分けたというのが珍しいポイント。でも、普通にやったら、どこにでもある普通の恋愛ドラマだったかな。最初盛り上がって、ふたりに格差がついて、すれ違って、崩壊、って話としてはあまりにありふれてるよね。時制シャッフルって意味でも、夫婦の崩壊なら『ブルーバレンタイン』のほうがメッセージ性あったと思うし、『(500)日のサマー』のほうが恋のドキドキがあったし、『ラブストーリーズ』のほうが情緒が出てたよね。と、なんかいろんな過去作品と比べてしまいました。ごめんご。

たぶん、出会いから別れの変化は、よくわかるけど、点以上の共感性がなかったんだよな。できごととしては確かにシンクロ感あるけど、その心情に感情移入する接点が見出せなかったのです。ジェイミーは成功をつかみながらもキャシーの何を愛していたのか。キャシーが愛以上に求めたものはなんだったのか。確かにキャシーは中2病っぽいキャラだったし、ジェイミーも自己有能感強いタイプなんだろうけど、それ以上の心理の掘り下げがなかったからなー。

主演ふたりの実力はさすがだったけどね。アナ・ケンドリックってブロードウェイ出身なんですね。『マイレージ、マイライフ』のときはかわいいお嬢さんて感じだったけど、だいぶ大人の顔立ちになってきたね(その分、好みじゃなくなっちゃった)。歌えるキャラでこないだの『イントゥ・ザ・ウッズ』に『ピッチパーフェクト』とぐいぐい押してきてますねー。お相手のジョーダン君は、濃いめのお顔と歌唱力で、今後も出番いろいろありそうな感じがするけどどうなんでしょうか。

ということで、変化球の設定がさほど効果的にも感じられず、ごく普通のラブストーリーでしたよ、と。ライトな恋愛もの好きさん向けですかね。
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by april_cinema | 2015-04-25 00:00 | Starter
2015年 04月 17日
感想_セッション
b0130850_19225236.gif9分間のドラムマスター!!! 『セッション』4月17日公開。音楽名門校1年のドラム奏者、ニーマン。偉大な音楽家を夢見る彼に声をかけてきたのは、校内の評判も高い教師フレッチャー。しかしそれは地獄の始まりだった。フレッチャーの練習に参加したニーマンは、恐怖でクラスを支配するフレッチャーと、その異常なまでに緊張感を目の当たりにし、衝撃を受ける。差別用語まじりにバンドを罵倒し続けるフレッチャーに認められるべく、ニーマンは取り憑かれたようにドラムを叩き続ける。その先に待っていたのは、狂気の世界だった。
映画『セッション』公式サイト

アカデミー賞を騒がせ、鬼教師役のJKシモンズが助演男優賞を受賞。その中身は、強烈に魂を削り合い罵り合いぶつけ合う、ジャズ界のリトルスターウォーズ! 最初は音楽版スポ根くらいに見ていたけどとんでもない。完全にそこは戦場だったよ。フレッチャーが見ているのはただただ最高の高みで、そのためにはいかなる手段も辞さず、そして一切の妥協や甘えを許さない。今の時代、絶対に許されないほどの強烈すぎるやり方が半端じゃないぜ。でもニーマンもただの甘ちゃんじゃなく、真っ向からその勝負に挑み続けるからすごい。そして心を失くしていくのはまさに戦地帰りの兵士と同じ。もはや彼の生きる場所は戦場しかないという。。

シモンズの怪演は確かに半端じゃなかったよ。完全に鬼軍曹つーか、鬼神と化してました。ただでさえ顔が怖いうえになんかマッチョだったし、黒のピタTがハマりすぎ。動きのすべてに怒りのようなものがにじんでいて、指先からも視線からもそれをほとばしらせていたわ。でも、主演のマイルズ・テラー君だって負けちゃいなかったよ。ジョン・キューザックに似てると思いつつ、優男のようでありながら文字通り血を流しながら叩き続ける姿。フレッチャーと渡り合う目つき。ドラムは初心者だったそうだけど、よくここまで叩けたなー! もちろん音はあててるんだろうけど、鬼気迫る感じも、病的な感じも伝わったわ。学生らしい高揚感や、恋人への横柄な態度もすべてよかった。

それらを煽り続ける映像もお見事。冒頭から緊張感フルマックスで、ドラムソロ、バンドシーン、そしてフレッチャーの独壇場を、巧みなカット割りで魅せる魅せる。一秒もだれることないそのストーリーテリング能力すごいわ。監督、若干28歳とは恐れ入る。デイミアン・チャゼルの名前を覚えておこう。ついでにニーマンの彼女役のメリッサ・ブノワちゃんもかわいこちゃんだったから覚えておかないとな。

で、中盤以降の展開もぶっ飛びですが、それすらも軽々飛び越えちゃう驚愕のラスト。『4分間のピアニスト』を時間的にも内容的にも超えちまったスーパープレイ!!! 史上最高のドラムソロであり、セッションでした。頭ん中でドラムビートが鳴り止まないよ!!

異常なまでの緊張感、卓越した演技とシナリオ、そして高みに上るためならどこまでが許されるのか。倫理や道徳を超えた、神の領域を目指す人間の所業、今年ベスト級の完璧な作品でした!

<追記>
なにやら論争が起きてるってヤフートップに出てて、菊地成孔さんと町山さんのブログを読んで、おかしなことになってるなーと。でも菊地さんの意見はわりと納得のいく専門家の意見という気がしたわ。そしてこれを読んで、フレッチャーは確かにただのイカれたおっさんだったと気づいたわ。最後の騙し討ちとかひどい話だしね。町山さんのフォローはそれに比べるとちょっと弱かったなーと思いつつ、でもとりあえずすげー面白かったことだけは保証しますよ。今年必見の1本!
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by april_cinema | 2015-04-17 00:00 | MVP
2015年 03月 14日
感想_ディオールと私
b0130850_11154889.gifホワイトデーにはディオールを(無理だろ)。 『ディオールと私』3月14日公開。2012年、ディオールのデザイナーとして迎えられたのは、ラフ・シモンズ。そのニュースは驚きとともに迎えられた。初めてのオートクチュールで、初めてのコレクションまでの、ラフを巡る8週間に迫る。
映画「ディオールと私」公式サイト

ラフ・シモンズの顔初めて見たけど、インテリな感じでデザイナーっていうよりIT企業のCEOみたいだったな。もちろん着てるものはすごいオシャレだったけどね。ってことで、面白かった! あんまり深いところまでは入ってなかったからお仕事エンタメ的に観れたところあるかもしれない。

まず、ラフが王様すぎて笑えたわ。アート作品見てインスパイアされたら、この絵と同じ柄の生地作って! だし、フィッティングしてジャケットがほしくなったら、明日までに作って! だし、コレクション会場の壁が気に入らなかったら、全部生花で埋め尽くして! だし。ビッグメゾンのディレクターってこんな感じなのか!? でもそのSっぷりがカリスマ感じさせてよかったねー。ショーの前日にアトリエのみんなにお花と手紙を贈っちゃったりもしてね。ただ、やっぱり仕事は素晴らしいんだろうね。言うだけのことはある、って感じ。自分もこういう不言実行的なリーダーでありたいと思いました。

そしてアトリエの職人たちがナイスな感じ。もうちょっとキャラや仕事内容が知りたかったけど、みんな誇り高くディオールを愛していらっしゃるのね。ディオールと私の「私」はラフだけではなく、スタッフ全員をさしているんだと思うわ。ラフのパートナーがゲイの男子ってのもわかりやすくてなんかいいね。ラフ自身がどうなのかはわからなかったけど。

コレクションはもちろん大成功。壁一面の生花はすごかったし、ちょっとしか見れなかったけどオートクチュールは素晴らしいものばかり。ドレスのスカート丈短くしてパンツと合わせちゃうのかっこえー! いい服ほしい熱がものすごく高まったわ。ラフ・シモンズの服ほしーー! あと、お約束のアナ・ウィンター登場。あとミューズのマリオン・コティヤールもいたね。ショーの最後、ランウェイに出るのを嫌がるラフのナーバスな感じも、人間らしくてよかったね。でも腹くくって最後はちゃんと締めるしね。

てことでファッション好きならきっと楽しめるだろうドキュメンタリでした。
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by april_cinema | 2015-03-14 00:00 | Starter
2015年 03月 14日
感想_イントゥ・ザ・ウッズ
b0130850_19173830.gifまさかの"進撃の罪と罰"!? 『イントゥ・ザ・ウッズ』3月14日公開。シンデレラは舞踏会で王子様と結ばれ、ラプンツェルは塔から解放され、ジャックは裕福になり、赤ずきんは無事に狼のお腹から生還。すべての望みは叶えられたけれど、彼らの人生にはその先があった…。ディズニーが贈るミュージカル映画は、名付けて「アフターハッピーエンドミュージカル」!
イントゥ・ザ・ウッズ|映画|ディズニー|Disney.jp |

物語には終わりがあるけれど、人生の終わりはもう少し先。というのはどんなお話にも通じる真理だと思うので、それをテーマにしたってのは興味深いよね。ってこれ、ブロードウェイミュージカル原作らしいけれど。監督は『シカゴ』のロブ・マーシャル。ふたを開けてみたら、えーと、これはけっこうトンデモかも? 大人向けなのかと思ったけど、やっぱりこれは子供向けでは?

冒頭は面白かったのですよー。おなじみの童話4本がクロスオーバーしながらダイジェスト的に進んでいって。豪華キャストの顔見せしつつ、みんな歌が上手いしさ。アナ・ケンドリック、キュートだったし、エミリー・ブラントもきれいだったね。ジェームス・コーデンはまたも美味しい役でナイス。メリル・ストリープは怖いだけって感じで、なんでアカデミー賞ノミネートされたのかよくわからず。ジョニー・デップは一瞬しか出てきませんでしたけど、赤ずきん役の子、オリジナリティあるねー。歌声もいいねー。そしてあの絶叫はよかったわ。それからジャック君もかわいかったし歌うまいし。俺のツボ的には、ラプンツェルやったマッケンジー・マウジーたんね。普段はブロードウェイメインで活躍中とか。要チェックだぜ。

でまあ、これは期待高まる!って思ってたのに、中盤から失速してもたもた。童話は知ってるお話なんだから、もっとサクっと進んでよ。肝心のアフーターハッピーエンドにたどりつくのが遅いんだもの。で、まあこれがなかなかぶっ飛んだ展開でしたわ。設定はギャグみたいなもんだろうから突っ込むことはしないけど、そこからの罪と罰についてがかなり説明的で、説教っぽくなっちゃったのがキツイ。テーマは重みがあるのに、そうなると大人向けというよりは子供の道徳の授業って感じがしちゃったな。てか、童話自体がそもそもけっこうエゴイスティックだったよねって話もあるな。結局王子がただのチャラい奴だったり、シンデレラの継母も嫌な奴のままだしったり、けっこう安易な悪役がいるのもテーマと合わないんだよなー。

最後にはもうミュージカルって感じもしなくなっちゃったしね。でもま、ディズニーにしちゃチャレンジングというか、いろんな要素がごちゃまぜで変わった映画ですわ。とにかく豪華キャストだし、退屈ってわけではないから、見ておいて損はないかもしれません。
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by april_cinema | 2015-03-14 00:00 | Starter
2015年 03月 13日
感想_ブルックリンの恋人たち
b0130850_11145428.gif音楽に救われて。『ブルックリンの恋人たち』3月13日公開。弟のヘンリーが事故にあい、昏睡状態になったことを聞き、フラニーはモロッコから急いで帰国。ミュージシャンを目指すというヘンリーとけんか別れしたままだったことを悔やみ、弟が残した日記をたよりに彼の過ごした日常を追いかける。そして憧れだったというジェイムズ・フォレスターのライブへ。それをきっかけに、ジェイムズはヘンリーの見舞いにきてくれた。
映画『ブルックリンの恋人たち』公式サイト

さらっとした大人の恋と音楽の映画でした。原題は『Song One』てことですので、ブルックリンは舞台にはなってるけど特に街にフォーカスされるわけでもなく、恋物語ってほどでもない。いちおうロマンスではあるけれども。主役は、音と音楽かな。日常のあらゆるところに流れる音。鳥の声、波の音、電車の音。そして数々の音楽。NYで日夜流れ、ライブも無数にあり、ミュージシャンも星の数ほどいる。その一つひとつに思いがあって、そして誰かが救われたりもする。

キャストも、フラニー、ジェイムズ、ヘンリーに姉弟のママというほぼ4人という小さな物語。弟想いのアン・ハサウェイの美人ぷりが際立つ感じで、ジェイムズはスランプだったし美人のフラニーをつまみ食いじゃん、て気もしなくはなかったし、フラニーも傷心を癒すにちょうどよかったという気もしたけど、でもそういう小さな結びつきって意外と大事なのかもね。変にふたりがドロドロにはまるわけでもなく、やっぱり音楽がふたりの間をつないで、そして小さな奇跡が起きて。

さらっとしてるので雰囲気を楽しむのみというところ。音楽にうといし、語れるほどのものはないけど、やっぱり音がある世界っていいなーと思いました。
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by april_cinema | 2015-03-13 00:00 | Starter
2015年 02月 07日
感想_はじまりのうた
b0130850_225658100.gif踊り出さずにいられない! 『はじまりのうた』2月7日公開。ミュージシャンの恋人デイヴとともにNYへとやってきたソングライターのグレタ。しかしデイヴに裏切られ、激しく傷つく。そんな彼女が出会ったのが、ダンという中年男。ダンはグレタの歌に惚れ込み、自分と契約を結ぶよう迫る。彼は、かつての敏腕音楽プロデューサーだったが、今は妻子と別居し、会社からも追われたところだった。
映画『はじまりのうた』公式サイト || 2.7 sat. シネクイント、新宿ピカデリーほか全国Roadshow

うおおおお、これはものすごくよかったぞおおおおおおお!!! 中盤から、ずっと踊りだしたい衝動に突き動かされるほどに音楽に入り込んでしまったよ。少なくとも足はリズムに乗って動き出しちゃいました! 監督は『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー。僕は『ONCE』はそこまでハマらなかったんだけど、この作品はもう最強です。何がいいって、音楽がちゃんとドラマを語っているところ。ただ曲がいいとか、ライブが熱いとかではなく、映画としてストーリーを奏でる媒介として音楽がこれ以上なく機能しているんだよね。

そして、それをいっそう輝かせるのがアイ・ラブ・ニューヨークシティ! なんと劇中でゲリラレコーディングを敢行するのだけど、それがむちゃくちゃ格好いいのよ! セントラルパークとかエンパイアステートビルを望むビルの屋上とか、ベタベタなところもあれば、地下鉄のホームに名もなき路地裏もあり、しかも喧騒も雑踏も邪魔する子供たちもすべて音楽に取り入れてしまっているところが最高クール! あと踊っちゃダメだぜゲームとかも最高だったし、お互いのプレイリストを聞きっこするのも、もんのすごくよかったよねー!!!

さらにさらに、アルバム作りに参加するメンツもいいんだわ。音楽院(きっとジュリアード)で退屈する姉と弟(ぼくはこのメガネガールの"ファッ⚫︎ンビバルディ"がとても気に入りましたよ。シャノン・マリー・ウォルシュちゃん、売れろ!)、子供バレエ教室で伴奏を担当する男子、ギャングスタなラッパー(こいつが超いいやつ。リスペクトを忘れない男!)に紹介してもらったベースとドラム、人種も育ちもバラバラ、普段接している音楽も違う、だけど同じアルバム作りに参加できてしまうというのが、いかにもNYであり音楽のチカラ! 格好良すぎるぜ。しかも微妙な時制ずらしがハマってるし、マジで最高。イエス、るつぼ!

失恋女と甲斐性なし男の組み合わせなんて安っぽくも聞こえるけれど、ノンノンこれが素晴らしいパートナーになっていくのだな。何度もくっつくかと思わせながらもそっちにはいかないのも理性が利いてていいわ。そしてキーラは歌声披露しつつ、大人キュートな魅力を振りまくし、マーク・ラファロのこの味わい深い格好よさはなんて名付けたらいいの?って感じ。大きくなったヘイリー・スタインフェルドちゃんも美形じゃないけどよかったね。音楽が家族の絆を復活させちゃうってのも素敵じゃないのーーーー!

とまあ、数え上げたらきりがないほど素敵のてんこもり。ラストのまとめ方も超秀逸でグッときたな〜。俺も買いたいよあのアルバム! 最後になりましたけど、マルーン5のアダム君のハイトーンボーカル、さすがだわー。もちサントラ即ゲット。いやーこれは何度でも見たい傑作! 早くも年間ベスト10入りは確実(ベスト5もいけると思う)。みんな見て、見て、見てーーー!
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by april_cinema | 2015-02-07 00:00 | MVP