タグ:SF/ファンタジー ( 139 ) タグの人気記事

2015年 12月 24日
感想_スター・ウォーズ/フォースの覚醒
b0130850_10454555.jpgIMAXスゲ! 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』12月18日公開。エンドアの戦いから30年後。帝国軍の残党はファーストオーダーという組織を作り再び銀河の平和を脅かしていた。レイアはレジスタンスを結成し、姿を消したルークを捜索。鍵となる地図を狙われたレジスタンスは、それをドロイドのBB8に隠すが拘束されてしまう。地図を持ったBB8は、砂漠の星ジャクーで、レイという女性と出会う。それが新たな運命を切り開くことになるのだった。
スター・ウォーズ/フォースの覚醒|映画|スター・ウォーズ|STAR WARS|

ついに始まりましたスターウォーズ祭り! 1週間遅れで見てきました。豊洲の4DX狙ったけど完売しまくってたので諦めて木場のアイマックス3Dで! さすが、すげー迫力だったわ〜。

内容は、うん、スターウォーズだよね! 普通にスケール大きなアクションて感じで、結局のところ僕の好みの映画ではない、ということは改めて確認できました。でも次から次へと見せ場の連続だったし、オープニングからこれまでのシリーズをちゃんと踏襲してるのもよくわかった。託した地図、嫌な予感がするぜ、そしてmay the force be with U、ってね。

ところでレイが一体何者なのかは明かされず、大ラスでルークと再会ってことで、ここに血縁があるのかないのか。カイロ・レンはダークサイドに堕ちたけど光の誘惑なんてものもあるのか、ってのは驚き。この世界は全て振り子みたいなものなんだね。ハン・ソロはこれにてお役御免なのかしら。フィンはどんな立ち位置になっていくのか。今後のシリーズも楽しみでごわす。

そういえばダニエル・クレイグがカメオってたりするのも祭りっぷりを表すエピソード。周りとスターウォーズ話ししたら、やたらとチューバッカで盛り上がったりして、あーこういうのがスターウォーズのスターウォーズたる所以なんだなって思いました。映画的なストーリーがどうのってのはないけれど、いろんなキャラが共存して、親子関係があって、そして今世代を超えて同じ話ができる映画ってものすごく貴重な存在。このタイミングでこの祭りに乗っかってよかったなって心から思ったよ。そういう意味でのマスターピースだわ。

平日の木場にも、コスプレ鑑賞するジェダイが何人かいました。いや、本当に、すごい祭りだ。俺も覚醒せねば!
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by april_cinema | 2015-12-24 00:00 | All-Star
2015年 11月 13日
感想_スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
b0130850_13153058.jpgトーンは暗いがシリーズで一番面白かったです。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。クローン大戦が続く中、パルパティーン議長が誘拐される。救出に向かったアナキンとオビ=ケンは、首謀者のドゥークー伯爵を倒すことに成功する。その頃アミダラは妊娠が発覚するが、アナキンは彼女が出産に際して命を危うくする夢を見るようになる不安に苛まれる。そんなアナキンを呼び出したパルパティーンは、彼女を救う力があることを囁き、アナキンはその力へと惹かれ…。

新三部作の完結編! 旧三部作との接続というノルマがあったからなのか、初めてストーリーらしいストーリーが語られ、アナキンが暗黒面に堕ちるに至った理由がまともに描かれてて面白かったわ。そこにビジュアル面の進化も合わさってて完成度高かった。冒頭の対ドゥークー戦、宇宙船のデザインからして洗練されていた位、バトルもスピード感が増していて、スマート。ラストの燃え盛る星の中でのアナキンvsオビ=ワンの師弟対決もCG全開すぎるとはいえ、それでも迫力ありました。

アナキンは思ったより簡単にダークサイドに堕ちちゃったのがちょっと残念といえば残念だけどね。結構な大転換なわけだし、もうちょっと外堀埋められて、どうしようもない葛藤の中で禁断の力に手を染めるのかと思ったけど、結局彼が見ていた悪夢は、自分が引き起こすであろう未来を勝手に見てしまい、その通りになったという自作自演状態。あそこで恐怖にかられずに自らを律していられたら、あの夢は消えていたんだろうな。でもま、前作よりは中2病感控えめだったとはいえ、マスターになれなくてアンフェアだって叫んだり、パルパティーンに簡単に懐柔されたり、あっさりデゥークーの首はねたり、残忍な布石は十分にあったからなー。

途中、マスター・ウィンドウも彼は彼で裏切ってるのかも、とか、パルパティーンと騙し合ってるのかも、とか、思ったけどそこまで複雑な仕組みはなかったね。でも4人のジェダイでパルパティーン急襲して、3人は瞬殺されておきながら、ウィンドウは一人でパルパティーンを追い詰めてたのも不思議なパワーバランス。かと思えばヨーダとパルパティーンは互角っぽかったし。てかライトセイバーで戦うヨーダが格好良すぎて惚れたよ! チューバッカもなぜか出てきたしね!!

ラスト、瀕死のアナキンがダースベイダー化するくだりは痛々しかったわ。ウルヴァリン的であり、キャプテン・アメリカ的であり、ヒーローはこうなる運命なんですかね。さて、ということで、フォーストは何か。ダークサイドとは、シスとは何か。などなど核心的設定には最後まで触れないまま六作が終わりまして、いよいよエピソード7となるわけですが、果たしてどんな展開になるのやら。やっぱりアナキンは「選ばれし者」だったってオチを期待してるんですが、舞台はエピソード3の30年後らしいから、無理かー!

今更だけど、これ、「遠い昔」の話なんですよね。宇宙って不思議だ!
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by april_cinema | 2015-11-13 00:00 | All-Star
2015年 11月 12日
感想_スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
b0130850_139497.jpgアナキン、中2過ぎ。『スター・ウォーズ/クローンの攻撃』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。共和国の秩序が徐々に崩れる中、アミダラは命を狙われ、成長したアナキンとオビ=ワンが護衛を任じられる。暗殺を阻止し、犯人を追ってたどり着いたのは遠く離れたカミーノ。そしてそこでは大量のクローン軍団が精製されていた。一旦ナブーへと避難した、アナキンとアミダラは、互いへの思いを募らせ…。そんな時、オビ=ワンが敵に捕まったという知らせが届く。

ジェダイがなんかパワーアップしてるー! 立ち上がりのシークエンスでジェダイができることいきなり増えたなと。暗殺者を追いかけるのはいいけど、すごい高所から飛び降りたり、飛行マシンにぶら下がったり、一気に超人化してるわ。もともと超人的という設定なんだろうけど、ここまでフィジカルにすごい動きは初めて見たよ。CGの進化に合わせてジェダイもできることが増えているというところでしょう。ライトセーバーはすぐ落とすし、すぐ超能力で引きつけるし。てか心操れたり、物動かしたりできるんだから、もうちょっと戦い方はいろいろあるんじゃないかという気がするぜ。

で、問題はアナキンの中2っぷりでしょう。自意識強すぎて不満たらたらなのは若気の至りとしても、10年ぶりの再会、前は10歳にもなってなかったガキが、アミダラを想わない日はなかった、ってどんだけませてんだよと。と思ったら、アミダラもその気かい!ってどんだけロリコンなんだと。何気にイチャイチャシーン多かったけど、いらねーなーって思ったわ。これはアミダラが次で死んで、アナキン暗黒面堕ちという展開ですかね? オビ=ワンの「いつかお前に殺される気がするよ」はさすがのジョークでしたね。未来、見えてるね〜! エピソード4〜6を見てる身としては、こいつ絶対ダースベイダーなるぜフラグ立ちまくりでモヤっとするわ。ルークも大概メンタル弱めだったけど、アナキンはそのはるか上をいってたね。ヘイデン・クリステンセンて他何出てたっけ?と思ったら、『ジャンパー』以外パッとしたの出てないんだね。『ジャンパー』も続編あるって話だったと思うんだけど立ちにえですかね。嫌いじゃなかったんだけど。

話が逸れましたが、相変わらず話の全容がよくわからないままノリで突き進むね。クローンを発注したというマスター・サイフォ=ディアスって誰やねん、と。あとパルパティーンはのちの皇帝ですよね? ダース・シディアスなんですよね? ってまだ明らかになってないからよくわからないけど、旧三部作と合わせるとそうなるよね? 隠す理由なくないかな。ドゥークー将軍もやたら強かったけど、ジェダイとしてはどうだったのか。マスター・ウィンドウはただのマスタージェダイの一人でしかないのか。

映像が進化してるからそれなりに「オー」って感じはあるけど、相変わらず話は面白くないな。さあ、ラスト1作、どう締めてくれるのか。ベイダーはいかにして生まれるのか!
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by april_cinema | 2015-11-12 00:00 | Starter
2015年 11月 11日
感想_スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
b0130850_2323890.jpg技術の進歩すごいね! 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で……。共和国の政治は腐敗し、議会転覆を狙う一味によって女王アミダラは捉えられようとしていた。そこに現れたのは、クワイ=ガン・ジンとその弟子オビ=ワン・ケノービの二人のジェダイ。彼らはアミダラを救うが、砂漠の星に不時着してしまう。そこで、彼らはとてつもないフォースを持つ少年アナキンと出会うのだった。果たして銀河系の運命は。

てことで新三部作に突入! もう映像がいきなり現代にそれになってて、技術の進化に素直に感動したわ。スター・ウォーズの歴史は、映像技術の歴史なんだね、とか思ったよ。旧三部作は特撮を駆使し、新三部作はCGを駆使し、おそらく最後の三部作は3Dでもんの凄いスペクタクルになってるんだろうな。アクションも、しょぼかった旧三部作とは雲泥の差で、相変わらずライトセーバーでのタイマンというオールドスクールなスタイルだけど、動きはだいぶ機敏になってたよ。盛り上がりはしなかったけど。

世界観は相変わらずで、ジャバ・ハットやヨーダがクリーンになってて感動。ドロイドも、時代的には旧三部作より古いのに、断然スペック高そうに見えたっけね。R2-D2も活躍したし。キャストは、リーアム・ニーソンが若くてえらい格好いいなーってことと、ユアン・マクレガーもこの頃はまだまだ青年だったのね、ということ。ナタリーも今より断然みずみずしくて素敵でした。で、影武者ってナタリーじゃないよね?って後から検索したら、まさかのキーラだった! 女王のヘアメイクと衣装がぶっ飛びすぎててわからないよ。でも検索候補にすぐ出てきたから同じ疑問持った人多かったのね。さらにウィキ見てたら、他の侍女にソフィア・コッポラがクレジットされてたよ! そう言われたら見覚えあるかも!!

さて。お話としては一応まとまってたけど、やはり序章という感じ。この少年がのちのベイダーであり、すでにそれを予見する描写があるというのは感慨深いね。でも、クワイの見る目が節穴ってことではないと信じたいから、どんなドラマが待っているのか。そしてサミュエル・L・ジャクソンの役所も気になるし、シスってなんやねーん!って話。次ではアミダラとアナキンが出来ちゃうって話だけど、結構な歳の差ですよね。その辺りも楽しみでごわす!
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by april_cinema | 2015-11-11 00:00 | Starter
2015年 11月 10日
感想_スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
b0130850_1134433.jpgつ、つまらなかった…。『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。あれから1年後、ルークたちはジャバの屋敷からハン・ソロを救出。ルークは再びダゴバに戻ると、ヨーダはその命を終えようとしていた。改めて、ベイダーこそが父アナキンであることを確認したルークは、ジェダイとして最後の戦いに挑む。

最後まで盛り上がらなかったわ。ハン・ソロ救出劇も、ずいぶんチープな作戦だし、ルークは結局ダゴバで何もしてないのに、ジェダイになっちゃっててオッケーなんすかね。ジェダイってなんなんですかね。メンタルが成長した感じは特にないんだけど…。そしてまさかのレイアが妹! 妹って! ルークより年下なの? うそでしょ!? 最初から好みの顔じゃなかったけど、ますます驚いたわ。

最終決戦前半、森の中でのチェイスはなかなか面白かったな。当時としては超最先端な映像だったんじゃないかなー。帝国軍のやられ方があまりにもあっけなかったり、ハン・ソロが後ろから肩をトントンとしてダッシュっていう古典的アクションも笑えたし。

で、問題のラストバトルだけど、やっぱりルークとベイダーの戦いがしょぼすぎる…! ライトセーバーで戦うのみだし、そもそもこのセーバーもなんなのかよく分からないね。切れるわけじゃないんだよね。銃弾的なものは打ち返せるわけだし。てかベイダーがオビ=ワン倒した(のか?)時はオビ=ワン消滅しちゃってたけどあれもなんだったのだろう。てっきり生きてると思ってたけど。エピソード7以降にでたりしないよね?

ベイダーへの説得もよくわからず、決裂したと思ったら皇帝さまとご対面。この皇帝さまも途中から存在感出してきたけど、何者なのかも能力もまるでわからず、でもルークってベイダーとの戦力差もすごいのに、その上の皇帝さまじゃさらにかないっこないはずなのに、ポーンて投げ出して終わっちゃったね…。この結末で帝国軍を倒しましたってわけにはいかんだろ〜よ。

そもそも論ばっかりだけど、最後まで帝国軍と反乱軍の構図の全体感はわからないまま。銀河の秩序もわからない。でも、それは2015年に見てるからそう思っちゃうってことかもしれませんわ。なんかの記事で、「この映画は現実世界とは完全に切り離された世界を描いているからいい」ってあって、確かに地球なんてこれっぽっちも出てこないし、変に現実めいた設定がないことこそがいいのかも。そして、宇宙人と宇宙船出まくりのB級ぽいディテールが馬鹿受けしたってことだよね。そう考えると納得行く気がする。この映画は、リアリティ云々ではなくて、「冒険」の映画なんだよね。C3POも言ってたもんね。

シリーズ見たことなくても、ダースベイダーもC3POもアナキンもヨーダもチューバッカも聞いたことあったけど、意外にルークの名前ってぜんぜん出てこないね。主人公に魅力がないのが、唯一のスターウォーズの欠点だったんじゃないでしょうか。あとレイアが可愛くないこと。

さて、新3部作はどうなっているのか。なんだかんだで楽しみだわー。
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by april_cinema | 2015-11-10 00:00 | Starter
2015年 11月 09日
感想_スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
b0130850_2145951.jpgなんかよく分からない展開! 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。デス・スターを破壊したものの、帝国軍の反撃に苦しめられていた反乱軍。ルークは、オビ=ワンの幻影の指示により惑星ダコバへ到着。そこでヨーダの元、ジェダイになるべく訓練を行う。その頃、ハン・ソロやレイアは、旧知のランドの裏切りにより帝国軍に襲われ窮地に。ルークは修行もおわらにうちに彼らを救うべく飛び出して…・・。

旧3部作の真ん中、なんだかエピソードがやたらと細切れに展開していく気がしてニントモカントモ。まず冒頭のシーン、ルークは不用意に怪物にやられて死亡寸前。でもフォースの力で助かったけど、その力っていつの間にマスターしたんだっけ? ソロのおかげで助かったとはいえ、ヒーローらしからぬ行動とピンチ。頼りないぜ…! 後からウィキ読んだところ、撮影前にルークの人が顔に怪我しちゃったから無理矢理シーン追加して整合性とったとか…。ま、それも笑い話か。

ヨーダと会ってからも、いまいちどんな修行してるのかよくわからず、苦労も伝わらないままあれよあれよで能力はレベルアップしている風。でもそれを捨てて飛び出しちゃうルーク。少なくとも、メンタルは成長してないって言えると思いますこの時点で。そして相変わらずフォースの力には何の説明もない。あえてだろうけど。

で、なんか大した盛り上がりもないままに、まさかのベイダーとの対面。手も足も出ないのに、ベイダーの味方になることは拒み、一丁前に脱出。ベイダーの親心がみすみすルークを逃したってことなんだろうけど、ルークの成長が全く語られないのなんなんだろう。旧作ってことで心静かに見てるけど、今劇場公開してたらボロカス叩かれそうだな。それも含めてレトロ感を味わうべきなんだろうな。大体ダースベイダーの強さもさっぱり描かれてないから、どのくらいの敵なのか見当もつかないぜよ。てか、ルークの父親だったことには驚いたけど!(その設定知らなかったです)

3部作の真ん中にありがちな中だるみというか、どこにも辿り着かない感。でも最後のハン・ソロ冷凍保存されちゃうのこわー! しかも宇宙に放り出されちゃうのなー!
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by april_cinema | 2015-11-09 00:00 | Starter
2015年 10月 01日
感想_岸辺の旅
b0130850_23214952.jpg愛情は、目には見えないけれど。『岸辺の旅』10月1日公開。3年間姿を消していた夫、優介がある日突然帰宅した。彼は「俺、死んだよ」と告げ、見せたい景色があると妻の瑞希を連れ出す。ふたりの旅は、これまでの溝を埋めるように優しく流れていくが、終わりの日も近づいているのだった。
映画『岸辺の旅』公式サイト

カンヌある視点部門監督賞受賞ということで期待高めの鑑賞。予想とは少し違ったけれど、じわりじわりとくるいい話でした。言葉にするのがなかなか難しいけれど、目には見えないものの価値、についての映画だったように思います。瑞希が優介を待ち続けた日々、もう帰らないことを覚悟しながらも探し続けた時間、後悔もたくさんあっただろうことは、直接描かれないけれど予想に難くない。そしてこの映画はその価値を問いかけるものだったんだろう。

優介と同じ、死者でありながらこの世に残る人が3人出てくる。みんな、この世に何かを思い残している。それは残された人にも同じように思いを残している。肉体が消滅したから、それで終わりではない。光という物質に質量がないように、人の想いにも実態はないけれど、でも確かにそこに存在する。そしてその見えないものが人をつなぎとめる。ときには、死者さえも。優介が村の人たちに教える光の話、宇宙の話はその直接的な比喩であり、そして同時にいかに今の私たちが小さなことにとらわれて大事なことを見失っているか教えてくれている。宇宙から見たら始まったばかりの私たちの歴史で、私たちはすべてをわかったかのようにあまりにも効率にとらわれすぎているのかもしれない。

オカルティックな設定は、よくわからないこともいくつかあったんだけど、きっと未練に区切りがつくと成仏してしまうっていう基本的なフォームだったのかなと思います。優介は、瑞希の求めを一度拒否しておきながら、最後受け入れたのはそういうことなのかなと。食堂の娘も最後にピアノを弾けて満たされた。新聞屋のおっちゃんも、自分の罪を認め最後はお酒で忘れて未練を断ち切ったんじゃないかと。最後のダメそうな彼は、悔いを最後まで残していたようだけれども。

浅野さんは感じはいいけど、ぶっきらぼうないつものやつがハマってて、特に先生になったときはすごく良かったです。深っちゃんもいつもの感じで悪くないんだけど、そろそろこの大人かわいい路線はワンパターンすぎる気がするわ。リトル吉永小百合みたいになってきた気がする。もっと毒々しい女とか、イメージ違う役やってほしいなーって思います。今回の役なら永作がやったほうが良かったんじゃないかともちょっと思う。そして、見るとき忘れてたけど、我らが蒼井優たんも短いけど出てましたー! 珍しいOLルックに萌えつつ、ちょっと感じ悪い女を好演しててファン的には満足です。

ものすごく感動するわけではなく、淡々と紡がれる愛の詩。でも、目には見えない人の想いや愛情の重さという、大事なことが描かれていると思いました。ところでこれ見たの10.25なんだけど、上映3週すぎただけで一気に上映館数減ってて、ますます映画業界シビアって思ったわ。黒澤清×浅野忠信×深津絵里だよ???
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by april_cinema | 2015-10-01 00:00 | Starter
2015年 06月 27日
感想_天の茶助
b0130850_13465370.gifどたばたコメディ。『天の茶助』6月27日公開。すべての人間の運命は、天界の脚本家によって描かれている。あるとき、茶助のひとことで、人間界の美少女ユリが命を落とすことに。ユリに密かに惹かれていた茶助は、彼女を助けるため下界に降りる。天界で作られたシナリオを変えるべく茶助の冒険が始まる!
映画「天の茶助」公式サイト

沖縄が舞台の、スラップスティックといっていいのかな、なんともドタバタコメディ。天使さまこと茶助な松ケンが走ってゲロはいて血を流してがんばってましたー! 定められたシナリオに抗う主人公という設定は今までにもあった気がするけど、天使とヤクザ、リアルとファンタジーを織り交ぜて、沖縄を舞台にしたというチャンプルーさが楽しいといえば楽しい。

松ケン見るのなんか久しぶりだったけど、相変わらず何やっても上手だよねー。ヒロインは大野いとちゃん。ホリプロバーターですかね、って感じだけど少し大人のお顔になられてまして。伊勢谷くんはボクサー崩れという、明日のジョー活かしのキャスティングで、大杉さんがダメおじさん、寺島さんが安定のヤクザと、まあ適材適所なキャスティングです。極め付けは玉城ティナが超絶かわいすぎね。土佐弁とか萌えすぎるだろうと。これのためだけに観てもいいかもしれないかわいさです。いや本当にかわいいよ。

てことで、シナリオはもうなんかヒッチャカメッチャカなので、あんまりついていけませんでした。結局なにがなんだかわからないけど、定められた運命を変えるのは強い思いなんだ、という着地で、その通りだよね、と。僕も、すべての物事は運命によって決定されていると思っているのですが、だけどそれを証明する方法はないから、自分自身最善と思う方へと向かっていくのみなのです。右手を出したいから出す。食べたいものを食べる。決定された運命だとしても、それは本当は自分の意思じゃないとしても、そんなのは別にどうだっていいのだ。僕が生きたい方に生きるのみ。それでいいじゃない。

思ったより沖縄ロケーションが前に出てなかったのはちょっと残念かも。まあ気楽に楽しむエンタメってことでよろしくどうぞ。
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by april_cinema | 2015-06-27 00:00 | 6th-man
2015年 05月 23日
感想_チャッピー
b0130850_1225751.gifだいぶ見やすかったです。『チャッピー』5月23日公開。2016年ヨハネスブルグ。ロボット警察が活躍する世界で、研究者のディオンはAIの開発に成功するも、それは危険なものとして搭載を認められなかった。そこでディオンは極秘でスクラップロボットにAIを搭載、誕生したのは人間の子供のような「チャッピー」だった。しかし、チャッピーは街のギャングに奪われてしまう。人間同様に育ち始めるチャッピーは、ギャングの流儀を身につけ、ストリートで生きる術を獲得。だが、彼は知ってしまう。自分のバッテリー=寿命があと5日しかないことを。知能を持つチャッピーは、死の意味も理解していた。
映画『チャッピー』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

『第9地区』も『エリジウム』もイマイチ乗り切れなかった僕ですが、これはすごく楽しめたなー。なんだろ、話がシンプルだからか、予算が増えてチープさが消えたからか、よくわかんないけど面白かったです。まずは純粋無垢なチャッピーが、ギャングに育てられるという話。これ人間界だったら漫画とかでありそうな話だけど、AIとヨハネスブルグの危険地帯って組み合わせは面白かったわ。ロボットだけど赤子同然に好奇心を持ち、恐れを持ち、無知なるものとして描かれるチャッピーがかわいいのね。でも能力はやたら高いという。お絵描きしてたはずが、気付けばアクセをジャラジャラしてガニマタでギャングのごとく歩き始める滑稽さ!

でも話はそこで終わらずに、チャッピーが死を恐れ、何をするのかというところへと向かいます。すでに感情移入してる我々としては、チャッピーになんとか生き延びてほしいと思うわけで、で、大オチがけっこうまさかの展開。こうなると今度は倫理の問題が突然ふってわいてくるという。最初に、人工知能が認められなかった理由はここにあるわけですね。はたして人間とはなんなのか。命とはなんなのか。コピーされた意識ははたしてなんと呼ぶべきなのか。

近頃のSF映画じゃAIは当たり前のものとして登場してきて、これが現実世界となる日も近いんじゃないかと思わせるけれどどうなんだろう。この映画ですぐに何かが怖い、って感じにはならないけれど、人口知能までいかなくともロボットの世界が確実に近づいているような気はします。人間、本気だすと作るからね、なんでも。

人口知能だけじゃなく、ヨハネスブルグの問題もあれば、環境が人間性を作るという面だったり、なにげに多様なグラデーションを持った作品。エンタメとしても満足度高い良作だと思います。
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by april_cinema | 2015-05-23 00:00 | All-Star
2015年 03月 28日
感想_カフェ・ド・フロール
b0130850_11164110.gifトリッキーにして巧み! 『カフェ・ド・フロール』3月28日公開。2年前に、妻キャロルと別れたアントワーヌ。若くして結婚し、2人の娘をもうけた彼らはお互いこそ運命の相手だと信じていたが、アントワーヌはローズという女性に運命的に惹かれてしまったのだった。アントワーヌとローズは順調に愛をはぐくむが、キャロルはまだアントワーヌを忘れられず、いつも同じ夢にうなされる。その夢には、1969年パリ、シングルマザーとダウン症の息子が出てくるのだった。
映画『カフェ・ド・フロール』公式サイト

僕の2014ベストだった『ダラス・バイヤーズ・クラブ』のジャン・マルク=ヴァレ監督の、2013年の作品が公開と聞いて、これはきっといい作品に違いないと飛びついたら、やっぱりいい作品だった! 最初は、現在と1969年の物語がどう交差するのかちょっとわからず、少しトリッキーなシャフリングもあって混乱したんだけど、いやいやどうしてそれは見事に回収されるのでした。これはシネフィルの方々はぜひチェックしたほうがいい佳作!

人物相関でいえば、浮気して妻を捨てた男と、それに傷ついた女の話だから、悪いのはアントワーヌとローズだろうって話なんだけど、ことはそんなに単純じゃない。運命のソウルメイトは存在するのか。それに対して抗うことはできるのか。普通の人が撮ったらこれ、ほんと凡庸でどうでもいい話になりそうなのに、そうはさせなかったのすごいわ。アントワーヌとキャロルの相性が抜群だったことをさりげなく印象付けながら、でもローズとの関係も単なる出来心ではないことを明示する。彼らの出会いはあまりにも運命的ゆえに皮肉でもあり、三角関係をものすごく複雑に見せる。キャロルの苦悩はいかばかりか。悪夢を見るのも仕方ない。

そしてその悪夢世界もまたすごい。これは現実に起きたことなのか、あくまで夢の中なのか。オカルトの領域だけど、それをメインのお話と完璧に融合させててしてやられたわ。シングルマザーのジャクリーヌが育てるダウン症の息子ローラン。そしてローランと異常なまでの結びつきを見せる同じダウン症を持つ少女ヴェラ。微笑ましい子供達のお遊びだったはずが、やがてジャクリーヌを困惑させ、そしてそれはキャロルに思いもよらない真実をつきつけるという。ラストは、悲劇になるかと一瞬身構えたけど、お見事な着地でした。ホ。

本当のところはわからない。アントワーヌとローズの未来がどうなっているかも、生まれ変わりが起こりうるのかも、ソウルメイトが存在するのかどうかも。あとを引く余韻もすごいわ。2時間の長さを感じさせず、この時点で『DBC』の成功は約束されてたんだね。新作の『Wild』(夏公開予定?)も超〜楽しみ!
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by april_cinema | 2015-03-28 00:00 | All-Star