2009年 01月 24日
濃密! がしかし。『007/慰めの報酬』1月24日公開。愛した女ヴェスパーに裏切られた傷を抱えたボンド。Mとともに、ホワイトを拘束し、初めて世界規模の犯罪組織を知ることに。ヴェスパーを操っていた組織に対する復讐心を秘めながら、エコ団体という顔の裏で、ボリビアのある天然資源を独占しようと企む男、グリーンを追うボンド。そこで、カミーユという美女と出会う。彼女もまたある復讐を心に誓っていた。 007/慰めの報酬 - オフィシャルサイト なんとびっくり、前作『カジノ・ロワイヤル』の1時間後から物語が始まってましたわ。2部作って言ったほうがいいくらいだから前作は予習必須。なので、ボンドはまだまだ夜明け前。私情にかられて勝手な行動が目につきます。Mが怒るくらいに。でも、その分その心理描写を多く盛り込んでます。オープニングからぶっちぎりのカーアクションで始まり、そのままのスピード感で次のアクション。中盤は一気にサスペンスの要素を詰め込んで、最後にまたひとアクションと、息つく暇を与えない展開力は、前作以上のパワー! しかし、オレにはいまいちボンドの心理に入り込めなかったのですよ。ボンドの頭の中には果たしてどこまで復讐という要素があったのか。ヴェスパーに対する複雑な想いってのはどんな風に渦巻いていたのか。これ実は前作でもちょっと思ったとこでもあって、この一筋縄ではいきそうにないボンドが一体どこまでヴェスパーを愛していたのか。もちろん、前情報として刷り込まれているんだけど、映像とストーリーからはそこまで強く感じなかったのよね。 加えて、今回のカミーユの存在もどこまで必要だったのか謎。彼女の復讐心ももんのすごく私怨で、ボンドの抱えているものとの対比や共鳴ってのがもうひとつピンと来ませんでした。ボンドガールの立ち位置ってこの程度? チラシにあるような戦慄は全然感じなかったんだけど。さらに言うなら、グリーンが行っていることは、MI6が止めなくてはいけないようなことだったのかな。なんか行き当たりばったりで話が飛んでしまったように思えて、その辺の必然性というのも、もうひとつ腑に落ちず。単に理解力が足りなかったのかな? DVD出たらもう一度見直してみたいね。ただ、アクションサスペンスとして十分な迫力と魅力を持っていることは確かだと思います。
by april_cinema
| 2009-01-24 00:00
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