2009年 03月 14日
感想_ホノカアボーイ
b0130850_103815.jpg狙いはわからんでもないけど。『ホノカアボーイ』3月14日公開。夜に見える虹、ムーンボーを観に彼女とハワイ島に来たレオ。しかしあえなくフラれる。半年後、再びハワイを訪れ、ホノカアという北部の小さな町で暮らし始める。映写技師の見習いを住み込みでし、そしてヤバ美味のおやつを作るおばあさん、ビーと知り合い、ゆるやかな町にとけ込んでゆく。なにもない、けれど、やさしく穏やかな日々。
ホノカアボーイ

『めがね』的と言っていい、ゆ〜っくりゆ〜っくりなんにも起こらない島の日々。そこにたゆたうのは南国ならではの楽園ムードと、日系人たちが奏でだすそこはかとなく奥ゆかしい空気。やさしく、あたたかく、健康的で、ふんわりと観る人をくるむような風と匂いと音。ビーが毎日作ってくれるとても美味しいごはん。小林聡美ともたいまさこを合わせたかのような倍賞さんが、すんごいキュート(衣装がキュートなのもまた『めがね』と同様)。

なんだけどなー。わかるんだよ、こういうロハスとかとは全然意味合いの違う、ネイティブでナチュラルなムードの良さってのはさ。けど果たして、これは2009年の今やるべきなのだろうか。どーも個人的には萌えないんだわ。ただ無意識的に流れていく時間とか、どうとでも取れる取るに足らない日々の中で、あえてなににも触れず言及もせず、ただ受け手に委ねるっていう方法も。レオが何を感じて、何を思って、そして何をしたのか。それを想像し、じゃあ自分はここから何を受け取るのか。

ハワイというロケーションの威力に頼りすぎているのか、心を動かされたり、何かチクリとするような刺激は感じ取ることができず。あまりにも冗長に感じたし、ごはんやキャラクターやその他ディテールの設定がどうしても2番煎じかつ恣意的に見えすぎました。少しで良いからレオの成長が観たかった気がするな。

ちなみに、本作の撮影は写真家の市橋織江さん。らしさを感じるカットがたくさん観られて、そこはすごく楽しめました。あとから知ったけど、『40歳問題』の撮影も市橋さんなんだねー。驚き。
[PR]

by april_cinema | 2009-03-14 00:00 | Starter


<< 感想_ワルキューレ      感想_ゼラチンシルバーLOVE >>