2009年 02月 07日
残念ながらオダジョーはミスマッチ。『悲夢』2月7日公開。ジンは夢の中で別れた恋人をクルマで追いかける途中、衝突事故を起こしてしまう。目を覚ました彼は、外に響くサイレンの音についていくと、夢で見たままの事故が起きていた。犯人となったのは見知らぬ女性ラン。ジンが見た夢の中のできごとを、ランは夢遊病のように実行していたのだった。夢の中で愛した女と会うことをジンが願えば、ランは現実で憎しみを抱く男と会わなくてはならない。夢と現のはざまでねじれながら出会った2人に何が起きるのか。 悲夢[Himu] うーん、オダジョーである必然性は感じなかったです。ギドク作品だし、ほとんど台詞なしだろうなーって思ってたら、まさかオール日本語で芝居するとは!? オダジョー日本語と、イ・ナヨンその他韓国語だけど通じ合ってる設定とはね。目が点つーか予想外。それすらももしかしたらある意味で伏線なのかもしれないけれど。なぜならそこはファンタジーの世界。で、そんな一人日本語オダジョーが浮いちゃって。やけに衣装もオシャレちっくというかオダジョーそのものだし。ギドクの質感と全然合ってなかったでしょ。 それはとてつもなく大きいと思うんですけれど、それはさておき。途中までは意味や解釈をつかみ取ろうともがいて、空振りしたけど、クライマックスでようやく見えてくるのは、これはやっぱラブファンタジーってこと。奇怪な設定、特殊な状況で出会った2人の心の揺れと、愛し合わなくてはならず、そして夢を見てはいけないという極限での、悲しい運命=悲夢を感じる映画なんだよね。メタファーを感じ取るというよりは、フィクションとして楽しむのが正しい気がするなー。 序盤やけに説明台詞が多かったのと、なんとなく映像がギドクっぽくないなーと思ったし、終わり方もちと美し過ぎるような気もするけれど、後半の引き込ませ方は、やっぱりギドク。メタファーと思しきヒントもいろいろとちりばめられてるから、それを拾ってくのも楽しい作業だね。夢の中でならなんでもできる。4人が交錯する姿。ああ、いつもギドクは見終わった瞬間、ちょっと待って、もう1回見せてよ!って思っちゃうね。
by april_cinema
| 2009-02-07 00:00
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