2009年 02月 28日
やさしい映画だなー。『カフーを待ちわびて』2月28日公開。沖縄の小さな島で、小さな商店を構えて穏やかに暮らす明青。ある日、彼に1通の手紙が届く。幸という女性からのその手紙には「私をお嫁にしてください」という文面が。それは、明青が島外の神社の絵馬に書いた「嫁に来ないか? 幸せにします」という言葉への返事だった。ほどなくして、本当に幸は島にやってきた。 映画「カフーを待ちわびて」公式サイト ザ・沖縄の離島〜って感じで、粗めの画像使って、ホッコリ〜ナなお話がゆるゆると展開されてくスローな癒しムービー。ラブストーリー大賞受賞作(未読)ってことですが、どれもこれもどこかでちらほら見聞きしたようなエピソードがいろいろ積み重なってます。でも、特に嫌みではないので、ネガティブな印象はあんまりなし。なにげな〜い島ののどかな生活をひとつひとつ拾って行くタイプ。沖縄つながりでなんとなく『ニライカナイからの手紙』を思い出したかな。 基本的にあんまダメの出しようがない、いい話なので、まあ最後も安心してみてられます。流れる空気がゆるいからか、なにか突っ込みたくなるようなこともあんましなく。ゆらゆらとその景色の中に身を投じていいような感じね。マイコちゃんは、麻生久美子クリソツのルックス&ボイスで、その手垢のついてない感じが映画のテンションにあってましたね。 優しくていい話なんだけど、でも何かが足りない。それはきっと、観てる人に恋させるような幸福で包み込むような、そんな空気感と雰囲気。玉鉄って悪くない役者だと思ってましたが、決定的にムードが足りないってことがわかっちゃったわ。動きも、セリフも、キャストも少ない映画だから、主演にかかる比重は必然的に大きい。しかも、動きが少ない=フレームの中での佇まいだけで、どれだけの存在感を見せ、どこまで空気感をクリエイトできるかが問われるってこと。その点では、玉鉄にはこの世界の中にオレらを引っ張り込むだけの雰囲気はなかったよ。さっきニライカナイと似てるって言ったけど、そんときの蒼井優とかを思い出すとやっぱり決定的に足りないなって思っちゃう。明青、いいやつなんだろうけど、どうしても魅力的には見えなかった。それは多分、台本に描かれていることとは別次元の、生身の動く人間になったときの問題。 ナマイキ言いましたが、静かな映画だけに可も不可もなくなってしまった印象。ただ、冬の最中、つかの間の南国トリップ気分を味わえるのはいいかもね。沖縄病にかかっちゃうかもだけど。
by april_cinema
| 2009-02-28 00:00
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