2009年 02月 14日
オレたちはもう、クドカンじゃ笑えないのか!? 『少年メリケンサック』2月14日公開。契約切れ寸前のレコード会社派遣社員のかんなは、ネットであるパンクバンド「少年メリケンサック」を発見! むちゃくちゃヘタだけど、なんだかわからない勢いのあるイケメンな彼らをデビューさせようと取り上げると、ネット上で瞬く間に人気者となるが、実はその映像は25年前のもの…。と気づかぬうちにかんなが見つけたメンバーたちは50歳前後のダメオッサンども。しかし、すでにツアーはブッキング済み。かんなと「少年メリケンサック」のライブはどーすんだテメ〜!? 映画「少年メリケンサック」公式サイト つまんないことないけど、かつてのクドカンの勢いはないぞー。最近のドラマ『未来講師めぐる』に『流星の絆』と、クドカンらしさはあるのに笑えなくなってしまったのは時代の変化なのか、オレの変化なのか。今作も似たような感じよね。ちょいちょい面白いんだけど、それがチョロチョロ〜っとくすぶるだけで、大爆発にはつながらず。なんでだろ。でも、監督本人がウケだけを狙ってるわけじゃないのかもしんない。 キャストたちは弾けてて気持ちいいです。佐藤浩市がスーパーサイヤ人頭ってのは最高イカしてるし、キム兄があのまんまでパンクってのもイカしてます。2人が兄弟ってのもウソっぽくていいよね。掛け合いもナイス。で、三宅さんもサスガなら、田口トモロヲなんて途中まで誰だかさっぱりわからんかったわ。でもって、あおいちゃん! 可愛すぎます。そして意外とコメディエンヌもイケる口ですかね。しかし、それ以上にやってくれるのは勝地君。『めぐる』に続いてクドカンネタをモノにしてる~。ラブいぜ。 ぬるい世の中にダメオッサンのパンクバンドをぶつけて火をつけるって発想はすごく面白いと思うけれど、そのパッションが導火していく様が全然スクリーンに出てこなくて、イマイチ奇跡が起きたって感じがしないのね。だからコメディとしてもドラマとしても不完全燃焼。ジミーが徐々に復活してくのも、ハルオとアキオの断絶が埋まるのも、ただな~んとなく成り行き任せになっちゃってたね。結局、SMSも、かんなも、世間も、特に何かを変えることなく変わってしまったように見えたのは映画精神的にもパンク魂的にもモノ足りんでしょ。なんせ世はchangeブーム。もっとシビれる変化を見たかったわ。 好きな題材と方向性だっただけに、残念。でも、"ニューヨークマラソン"の真の歌詞は笑えたぜ。メラミーン!
by april_cinema
| 2009-02-14 00:00
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