2009年 03月 21日
痛い話やわー。『サーティーン -あの頃欲しかった愛のこと-』DVD鑑賞。優等生だった13歳のトレイシーは、学校のクールな美女イーヴィに認められたく、セクシーなファッション、メイクを始める。両親の離婚、そして母親メラニーのヤク中の恋人、情緒不安定なトレイシーは、やがてタバコ、酒、窃盗、ドラッグ、セックスと溺れて行く。 サーティーン -あの頃欲しかった愛のこと- やっぱキャサリン・ハードウィック監督と趣味が合わないみたい。今作もそう。13歳の揺れる思春期と愛を求める少女を描くっていうのはかなり気になるところなんだけど、どうもハマれないわ。もちろん欧米のティーンだから、グレるにしても日本とはだいぶ違うってのはあるにしても、核になるマインドは同じはず。でも、やけにわかりやすくストレートに訴求してくるもんだから、なんか冷めちゃうんだよね。ほら、トレイシーはこんなにデリケートな心境なんですよ、ってひけらかされてる気分で、あんま愛せなかったわー。けっこうメロドラマなのよね。あと音楽もまったく好みじゃありません。 なんというか、繊細さに欠けると思うのです。トレイシーがなぜこうもトントン拍子に堕ちて行ってしまったのか。背景はもちろん明かされているし、思春期の不安定さもよくわかる。けれど、ただの一般論になってしまってて、どれもいまいち顔が見えてこない。この話、トレイシーがどっか別の子でもいいんじゃないか?って思うもの。もちろん普遍性を与えることは大事なんだろうけど、それと同じくらいトレイシーの心情を丁寧にすくいあげることも大事にしてほしかった。それこそ壊れやすいものなんだから。 でもでもエヴァンは、このときからすでに美少女っぷりを遺憾なく発揮。撮影当時14だか15歳だと思うけど大人っぽいねー。どんどんメイクが濃くなってくのもオッサン的には萌えまくり。イーヴィとかムカつくんじゃ! お前も家庭環境複雑だったんだろーけど、筋通せやこのやろー! トレイシーを弄ぶんじゃねぇよ!! そんなことはおいといて、これを観るともはや、トレイシーなのかダイアナなのかわかんないっすな。笑 やっぱりこういう思春期女子はソフィア・コッポラとかのほうが上手いよなーなんて思ったしだいでった。
by april_cinema
| 2009-03-21 00:00
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