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2009年 03月 28日
感想_ウォッチメン
感想_ウォッチメン_b0130850_0619100.jpgヘンテコな映画〜! 『ウォッチメン』3月28日公開。1985年アメリカは、ニクソン大統領が未だ政権についていた。この世界ではかつてウォッチメンという名の影のヒーローたちによって新しい歴史が作られていた。米ソの緊張は高まり、核の脅威とともに第3次世界大戦への秒読み段階。法律により自警が禁止され、その任務から解かれていたウォッチメンの一人、"コメディアン"が何者かに寄って暗殺される。そして次々に狙われる元ヒーローたち。世界に果たして何が起きているのか? 大ヒットグラフィックノベルの完全映画化!
映画『ウォッチメン』オフィシャル・サイト〜2009年3月28日(土)より 丸の内ルーブルほか全国ロードショー

風変わりな映画だったな〜。いわゆるアメコミ映画のアクションどっか〜ん!て感じではなく。チラシでは、『ダークナイト』のようなリアリティ、『ウォンテッド』のような映像革命、『セブン』のようなミステリーですと。まあ『ダークナイト』には到底及ばないけれど、映像はおもしろかったね。スローモーションを中心にスピードの緩急で魅せてるから、スピードに頼ったもはやどう動いているのかわからないドラゴンボール的アクションとは一戦を隠した格好良さ。

冷戦時代の不穏な空気を出した暗めの世界観に、火星まで行っちゃう宇宙規模のCGスケールと原子分解されちゃった超人の存在、そして旧時代的なヒーローのコスチュームが相まって、なんともいえないカオス的なシュールさも不思議な魅力。だけど、キャストは誰一人魅力的じゃないという掛け合わせ。さらに音楽がまた絶妙にハズしてて、かなりキッチュな仕上がりです。唐突に挟まるボケなのかよくわからんギャグみたいなのもまたいとおかし。いやー、本当に奇天烈な味わいだわ。

さすがに2時間40分も要らんかっただろうと思うくらいよくわからん展開の末に、最後の最後で究極のお題が登場。ここは確かに『ダークナイト』とのリンクも認められました。スケープゴートありきの平和の是非ってのはどうなんだろね、と。ジョンの存在はバットマン状態。やりきれなさも残るけれど、いかんせんヘンテコ映画だけに、そこにそんな大きなテーマ持ってこられてもうまく消化できないよ。

とにかく、なんとなく持っていたイメージとは全然違った不可思議作品。なんのこっちゃようわからんレビューですが、ようわからん映画だったんですって。体力に自信ある人はお試しあれ〜。

by april_cinema | 2009-03-28 00:00 | Starter


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