2009年 04月 11日
時代を感じますねぇ。『ある公爵夫人の生涯』4月11日公開。18世紀イギリス。ジョージアナの結婚相手は、裕福なデヴォンシャー公爵。公爵夫人としての品格を身につけ、社交界ではひときわ存在感を示すジョージアナ。幸せな未来を描いたが、しかし公爵の興味は世継ぎだけで、愛情を示すことはなかった。娘ばかりを授かるジョージアナに公爵はますます冷たく、ついにはジョージアナの親友エリザベスを愛人に。そんな、華やかな社交界とうまくいかない私生活の間で苦悩を続けるジョージアナの前に、魅力的な男性が現れる。 映画『ある公爵夫人の生涯』オフィシャルサイト 最初は、なんか普通のコスチュームもののドロドロ不倫劇か〜なんてぼんやり観てましたの。世継ぎが生まれずギクシャクってのは、『ブーリン家』で観たよなーなんつって。でも俄然面白くなってくるのは後半からでったわ。そう、それは現代と対比された女性としての生き方の物語。やれ品格品格と呼ばれる昨今、では個人の満足と、爵位を守る品格と、果たしてどちらを選ぶのか、ってね。今だったらジョージアナの選択も違ったのかもしれないけど、18世紀ではそうもいかなかったのかな〜とか。でもエリザベスは自分の欲求を満たしているよな〜とか。そんな対比がおもしろく。品位を守る女vs幽閉された哀れな女。いやはやどっちにしても大変な時代だわ〜。 でもって、レイフ・ファインズ演じる公爵もまた独特の味わい。レイフ・ファインズってジェントルマン役のイメージだから、こんな気色悪い冷淡男もハマるなんてやっぱ役者だねぇ、なんて思いつつ、このおっさんはこのおっさんで、時代に即した生き方をしてたってことだよね、と最後には妙に同情してみたり。いやでも、やっぱこの薄情さはないか。とかなんとか。 コスチューム劇の範疇を出ておもしろい!ってもんでもないけど、それなりに味わいどころはある本作。アウトラインになるけど、デヴォンシャー公爵夫人は、実際にヨーロッパの社交界じゃかなりのファッションリーダーで浪費家だったとか。そしてダイアナの祖先にあたる血筋。あれ、『マリー』と時代かぶってんじゃん?と思ったら実際に交流もあったみたいです。キーラ、眉毛太かったけど、その辺もきっと実物に似せてたんだろーねー。
by april_cinema
| 2009-04-11 00:00
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