2009年 04月 11日
感想_ニセ札
b0130850_8421716.jpgタイムリーではある。『ニセ札』4月11日公開。昭和25年、戦後間もない貧しい村の学校教師、カズ子は、大津という男から偽札作りを持ちかけられる。憤然とその誘いを突っぱねるが、村の実力者であり、偽札作りの指揮をとる戸浦に説得され、子供たちや村人のために加担することに。さらに写真屋や紙すき職人など技術者が集まっていよいよ偽札作りが始まる。そして完成した偽札は、わずかな誤差こそあるものの本物そっくりのできだった。キム兄の映画長編初監督作品は、実際にあった戦後最大の偽札事件を斬る!
映画「ニセ札」公式サイト

実在の事件を描いてるだけあって、物語はテンポよく進んでく。派手さがないかわりに実力派を並べたキャスティングもあって、安定感ありますわ。説明に時間を割かず、ポンポン話が進んで行くから飽きないね。尺も90分ちょっとだし。でも裏を返すと、味付けはかなり薄め。登場人物たちの心の動きまでは深く掘り下げてなくって、特にカズ子が態度を翻すところは、もう少しじっくりと描いてほしかったなー。じゃないと感情移入はできないよね。

まあいつの世も紙切れに踊らされてるってことを風刺的に描いてはいるものの、ちょっとやりすぎな気も少々。特に最後の裁判シーンの倍賞さんが演説ぶつところは、最大のクライマックスではあるものの、あまりに現実離れしすぎてる気がして引きましたわ。言いたいことはわかるけれど、やっぱり尺度にズレを感じるし、今の時代の空気感ともまた少し違ったような気が。

妙竹林な音楽の挿入の仕方とか、ザ・昭和のフォントの使い方、でもって時々挟まれるイメージカットなど、キム兄の独自色っぽいのも加わりつつ、また次の作品も見てみたいような気もします。やっぱりコメディを観たい気がするけれどね。
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by april_cinema | 2009-04-11 00:00 | 6th-man


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