2009年 04月 18日
感想_スラムドッグ$ミリオネア
b0130850_8382435.jpgこれはロマンティックストーリー! 『スラムドッグ$ミリオネア』4月18日公開。億万長者になれるクイズ番組で、全問正解まであと1問となった挑戦者、ジャマール・マリク。彼はスラム育ちの青年で、まともな教育を受けたことはない。そんな彼がここまで正解し続けられるものか? そんなはずはない! イカサマ疑惑で警察に拘束されたジャマールは、回答の裏付けを語り始める。運か、トリックか、天賦の才か。彼の歩んだ壮絶な人生、いや、運命の恋こそが、ファイナルアンサー。
映画『スラムドッグ$ミリオネア』公式サイト
祝・アカデミー賞8冠獲得!!!

評判に違わぬ面白エンターテインメント! そう、これ完全に娯楽作でしたわ。スラムが背景っていうから、もっとズシンとくるシリアス作かと思いきや、確かにムンバイのさまざまな社会環境がバックにありながらも、ストーリーを貫いているのはラティカとの運命の恋、すなわちラブストーリー。すんごいロマンティックな話です。だから、スラムの現状、宗教問題、過剰な発展とその裏に潜む闇っつー暗部に触れながらも、ジャマールの半生を通して描かれるのは、とにかく前へと進む圧倒的なエネルギー。彼が信じたものがすべてを巻き込んで、この奇跡を起こしたのかと思うと、見終わったあとは清々しさでいっぱい。ナイステレフォン!

b0130850_840224.jpgスタイリッシュな映像感覚は、インドの熱気とパワーをダイレクトに伝えつつ、物語のスピードを加速させる効果も十分。回想、警察、そして番組のスタジオ、わずか3つの舞台ながらその語り口と組み合わせの妙で、まったく退屈させず最後まで一気に見せ切ってくれて、へたな感傷とかは挟ませない極上のエンターテインメント。そりゃー話はできすぎだし、ある程度先も読めるところはあるし、ネガティブな要素はけっこうほったらかしだけど、それを補ってあまりあるデキだと思う。

加えて、音楽がシーンの展開をよりスムーズにして、場面が切り替わるところでスッと心に入ってくるところも実ににくらしいぜ! 極めつけはエンドクレジットでのダンス。これもめちゃくちゃ格好良くって、ボリウッドのチカラをめいっぱい見せつけられた感じ。余韻とかを感じる映画ではなく、2時間できっちり味わう夢の時間。この映画の成功も、"written"って言えるかもしんないっすよネ、オーディエンスのみなさん!

でも、それでもオレは『ベンジャミン』にオスカー穫ってほしかったですけどね〜。
[PR]

by april_cinema | 2009-04-18 00:00 | MVP


<< 感想_バーン・アフター・リーディング      感想_buy a suit ス... >>