2009年 04月 18日
感想_キング・コーン 世界を作る魔法の一粒
b0130850_2036926.jpgいまいちピンと来ないっす。『キング・コーン 世界を作る魔法の一粒』4月18日公開。イアンとカートは、トウモロコシについての調査を開始。その理由は、アメリカの多くの食物にトウモロコシがなにかしらの形で使用されていることがわかり、そしてそのトウモロコシに危険性が秘められていることを聞いたから。自らトウモロコシを育て、収穫されたトウモロコシがどういうルートで私たちの体に入っていくのかを追いかけるフードドキュメンタリー。
【映画】キングコーン|KING CORN 公式サイト

なんか気になる感じじゃん!と思って見始めたけど、微妙にアプローチの仕方が間違っているような…。とりあえず、頭の30分のトウモロコシができるまで編はもうちょっと短くして、その後をもっともっと掘り下げてほしかった気がするなー。だって知りたいのはトウモロコシの作り方とか、農家の歴史じゃないだろーと(ついでに言うと、イアンとカートの故郷話も要らん!)。おかげで、食べ物への危険性を訴えたいのか、農業政策に対する問題提起なのか、核に据えるメッセージがブレたように思う。アニメーションみたいな静止画をつないだ動画とか、見せ方はいろいろ凝っていて良かっただけに、テーマがもう少し明確に打ち出せてたらもっと面白かっただろーに。

もっと、トウモロコシを使わざるを得ないところにいろんなジレンマがあるだろうに、それを使う使わない両面からもっと切り込んでほしかったね。どっちもサラっとしていたのと、取材対象者が農民レベルが多くて、いまいちアメリカの国を揺るがす問題って感じがしなかったなー。妙に牧歌的だったというか。

でも、後から監督のインタビューやら資料を読んでたら、ちょっとこの映画の観方が変わりましたわ。トウモロコシってのはひとつの切り口でしかないけれど、そこにはかつての大量生産化の波があり、ある意味で理想をかなえた豊食の時代が今なわけで。しかしそれは同時に環境にも人体にも負担を与えてしまっている。必要悪ではあるけれど、許容範囲を超えてしまったコーンたち。あまりにも巨大化したコーン生産は、世界が近づいているゆえにアメリカのみならず各国にまで影響が及んでいる。そして、それはコーンに限らない様々な農業でも起きている問題。そこからの脱却はいかにしてなされるべきなのか。映画から受け取った以上に大きな問題でした。ただ、映画ではそこまで追い切れてないのが残念。

なんにしても、食の安全という小さなくくりではなく、地球規模での原点回帰が求められる昨今。作りに甘さはあると思うけど、ひとつ勉強になる1本です。
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by april_cinema | 2009-04-18 00:00 | 6th-man


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