2009年 06月 03日
しもた、見るのが遅過ぎたー! 『ユージュアル・サスペクツ』DVD鑑賞。カリフォルニアの港で大規模な殺人事件が発生。刑事は、生き残ったヴァーバルを尋問する。ことの始まりは6週間前のNY。ヴァーバルを含めた5人が警察に集められ取り調べを受けたことをきっかけに、彼らは犯罪チームを結成。まるでなにかに導かれているかのようにいくつかの作戦を成功させ、そして今回の事件が起きた。すべての鍵を握るのは、カイザー・ソゼ。それは誰も顔を見たことがない、存在するのかどうかも定かではない霧のような男。 ヴァーバルの尋問をベースに、回想シーンで物語を綴っていくサスペンス。多少の時制の入れ替わりはあるものの、おおむね時系列に沿ってるからそれほど混乱することはないね。昨今は激しく時制をシャッフルする方たちがあっちこっちたくさんいらっしゃるので。そう、この作品は1995年のアカデミー脚本賞作品。当時はきっとかなり斬新さを持って受け止められたんじゃないかと予想します。なんせそれから14年の時がたってるわけで、にわかフリークのわっちもいくつかの重厚サスペンスを観ちゃってるわけで、申し訳ないけれどこのストーリー展開に新鮮さを覚えることは叶わなかったのです。 謎の男の存在が浮上して来た時点で、なんとなく今までに見たことあるパターンかもって気が芽生えて、可能性のひとつとしてオチを予想してしまったのですね。確信なんて全然なく、もしかしたらそういう線もありかもなー程度だけど、自ら興を削いでしまったことは確か。さらに言うと、昨今のサスペンスものって、サスペンスとしての面白さのうえに頭抱えたくなる社会性やテーマ性ってのが加わったりしてて、個人的にそういうのが好きなこともあり、純粋なサスペンスってのもちょっと物足りないものはあるかなぁ、なんてナマ言っちゃったりしちゃったり。終盤にかけて、若干退屈しました。そういや『セブン』もそうだったっけ。ってあっちもケビン・スペイシーか!笑 にしてもこの手のケビンは本当に超絶的ですね。本作でアカデミー助演男優賞もごくごく納得。名作と呼ばれるのも十分理解できる作品でしたが、やっぱり映画を観るタイミングって重要だよねー、なんて思いました。
by april_cinema
| 2009-06-03 00:00
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