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2009年 06月 13日
感想_マン・オン・ワイヤー
感想_マン・オン・ワイヤー_b0130850_19215581.jpg超人過ぎる…! 『マン・オン・ワイヤー』6月13日公開。その事件、いや衝撃は1974年8月7日の朝もたらされた。NYの人々がふとしたときに上空を見上げると、そこには謎の人影が。NY、ワールドトレードセンターのツインタワーで綱渡りをする男。信じがたいその光景に隠されたすべてが、今明らかになる。男の名は、フィリップ・プティ。フランス人大道芸人だった。
【映画】マン・オン・ワイヤー|MAN ON WIRE|2008年アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞作品

狂気の沙汰としか思えないYO! こんなこと本当にやってのけたなんて!! すべてが常軌を逸しすぎていてなんてリアクションしていいかわかんないよ。とにかく異形の偉業! 目を疑うどころの話じゃないね。上空400メートルで決死の綱渡りだよ? 命綱なんてないんだよ?? まったく信じられない光景だぜ。あんな綱の上から、下界を見下ろすなんて、もはや神の領域と言っても過言じゃないのでは? 見てるだけでも足すくむ思い。←小心者すぎ

ドキュメンタリーはさながら強盗事件のように、関係者たちの証言で輪郭が浮き上がらせていく。第一の魅力は侵入と実行。実行日を延期したこと、どうやってワイヤーを運び入れたのか、ツインタワーの下見、発見した人々のリアクション、ノンフィクションならではの動かしようのないリアリティと、結果がわかっていても気になってしまう真相がスーパークールなんです。

第二の魅力は、プティの背景。小さい頃からはみだしもので、建設中のワールドトレードセンターに一目惚れ。地上で練習したら、本番想定の予行演習はノートルダム寺院だなんて、クレイジーにも程があるぜ。スケールでかすぎんだろう! 極めつけは「人生はエッジの上を歩かなければ意味がない」の決め台詞。おいおい、エッジっつっても、そんな端っこってないだろう!

まったく信じられないその光景は一見の価値あり。さすが最優秀ドキュメンタリーです。

by april_cinema | 2009-06-13 00:00 | Starter


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