人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2009年 06月 13日
感想_The Harimaya Bridge はりまや橋
感想_The Harimaya Bridge はりまや橋_b0130850_9164611.jpg橋ってのはいいよね。『The Harimaya Bridge はりまや橋』6月13日公開。日本で死んだ息子ミッキーの絵を引き取りに、彼が暮らした高知を訪れたダニエル。父親を日本軍に殺されていたダニエルは、仇敵国に渡ろうとするミッキーと物別れをしたままだった。一方、ミッキーと親交のあった高知の人々は、ダニエルを温かく出迎えるが、彼は憮然としたまま、絵を返せとだけ要求した。
【映画】The Harimaya Bridge はりまや橋 公式サイト

外国人監督による日本舞台の物語。良い話ですよ、心の交流を描き差別や偏見から解き放たれて人と人がつながっていくわけですから。でもすんごい地味。そしてかなりベタ。否定する要素はなんにもないけど、心を強く打つようなものがあるかというと、それはないんだよねー。なんたってまず、ダニエルがあんまりにも態度悪いんだもん。そしてそれをものすごくわかりやすく描くもんだからね。シカトするは、靴脱ぎ散らかすは、人ん家乗り込むわ、やりたい放題。あまりの偏屈っぷりにさすがに腹立つよ。

でもま、国境を越え、橋を渡り、心に橋を架け、人々がつながっていくってのはいいもんです。個人的にわっちは橋というモチーフが好きで、この作品ではミッキーが故事同様に愛を伝えるというエピソードで象徴されるように、2つのものを1つにするってのがなんかいいですわね。情緒があります。そっから始まって、立場や歴史、さらには人種や国籍で分たれた人々だとしても、流れている根本的な感情は一緒。同じ人間だから、歩み寄れないはずがないって結論は思い切り道徳の教材になれますな。文部省は推薦したほうがいいぞ。

高知のロケーションも活かし切って、日本の原風景が見られるのはポイント。どうも高岡早紀は好きになれないけど、黒人の娘っ子がかわいかったのでよしとしよう。

by april_cinema | 2009-06-13 00:00 | Starter


<< 感想_トランスフォーマー      感想_アメリカン・クライム >>