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2009年 06月 27日
感想_それでも恋するバルセロナ
感想_それでも恋するバルセロナ_b0130850_12231693.jpgオレでも恋するバルセロナ〜! 『それでも恋するバルセロナ』6月27日公開。バルセロナで夏のバカンスを楽しむことにしたヴィッキー&クリスティーナ。婚約者がいる堅実ヴィッキーと奔放アーティストかぶれのクリスティーナは、あるパーティで画家アントニオに声をかけられる。ヴィッキーは軽薄な態度を非難すれども、お構いなしクリスティーナはソッコー一目惚れ。あれよあれよと3人で時間を過ごすと、ヴィッキーも彼に惹かれはじめ、と思ったらアントニオの元妻で、スーパー激情家のマリア・エレーナまで登場だ〜!
映画「それでも恋するバルセロナ」公式サイト

陽気で美しいスペイン音楽にのってウディ・アレンらしいテンポで進む恋する女のアヴァンチュール。まずはそのロケーションに一目惚れだ〜。ガウディいかすぜー、ミロがクールだぜー、ってどこ見ても素敵。超行きてー! 次の旅のデスティネーションはスペインで決まりだな、こりゃ。ポルトガルもついでに行ってきたいし。てことが先に目について、話はわりといつものウディ。軽快だけど、そこまでハマれないんだよね。

キャラはしっかり立ってると思うんだけど、目新しさはそれほどない。ヴィッキーはどこにでもいるコンサバ女し、クリエイティブなものにとにかく惹かれるクリスティーナもよくあるタイプ。だからこそ、恋物語が普遍的でいいんだろね。2人を対比しつつも、結局男と女は惚れた腫れたの世界なんです、それが楽しいんです、と。&クリスティーナのブレまくりな感じをちょっぴりイジワルに描いてて、それもまあいつものウディの目線だよね。でもクリスティーナの「望まない物はわかるけど、なにを望んでいるかはわからない」っていうのは、すんごく共感するわー。新しいものや刺激を求め、刻々と変化しやすいタイプにありがちなこの感覚、かなりシンパシー。やれやれ。

そんな2人に、ダメンズなアントニオをからめて(モテまくってうらやましいなー)、オスカー獲得のペネロペ演じるマリアのぶっとびが、3人をあざ笑うかのようでおもろいわ。キャラ的には特別惹かれなかったけれども。あとジュディがいいアクセントでよかったな。

てことで、まとめると相変わらずの会話劇で、中盤やや中だるんだ気がするけど最後はうまくフィニッシュ。いろんな出会いがあって、いろんな人がいて、いろんな選択をするけれど、結局のところ収まるところに収まって行くんだよね、ってすごく思ったわ。もちろん先のことはわからないし、予定調和に落ち着いたとしても、こういうのって誰もが通る道なんだろね。ああ人生っていとをかし。

やっぱりスカーレットの悩ましげなお顔は大好き。レベッカ・ホールは主役級なのに日本での扱いが悪くてかわいそう。そしてどうもこの邦題になじめず。原題『Vicky Cristina Barcelona』のが好きデシタ。夏にはぴったりのラブアフェア。女子にはぴったりでーす。

by april_cinema | 2009-06-27 00:00 | Starter


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