2009年 08月 23日
感想_その土曜日、7時58分
b0130850_1313245.jpgなんとも因果なバッドエンド。『その土曜日、7時58分』DVD鑑賞。離婚し別居する妻子への養育費支払いもままならないハンク。兄のアンディは、彼にある強盗を持ちかける。ターゲットは実の両親が経営する宝石店。保険があるから両親に被害はない、そう目論んだ計画だったがあえなく失敗。なんと店番をしていた母親を射殺してしまうハメに。隠蔽に走る兄弟と裏腹に、明るみに出るのは家族間の不穏な関係だった。
その土曜日、7時58分

時制をシャッフルし、兄、弟、父の3つの視点を張り巡らせながら行きつ戻りつのサスペンス。ややこしくならない程度のシャフリングで退屈させずに緊張感を保つことには成功。どんなオチが待ち受けているのかと思ったら、後味ワーストに近いくらいのバッドエンディング。やり直せるもんならリセットしてやりたいわ。

愚にもつかない犯行が浮き上がらせるのは危うい家族関係。子供の頃から持っていた兄のコンプレックス、不自由なく育ちながらも現実をうまく消化できない弟、そんな子供を抱えて親として夫としての責任を果たせなかった父。その誰にも重ね合わせることのできる感情はあるけどさ、行動があまりにも極端すぎるっつーか好んで最悪のほうに向かってくもんだから肩入れはちょっとできないわな。

しかしフィリップ・シーモア・ホフマンは完全なるダダスベリ兄貴になりきっててマジで怖いぜ。うまく世の中を渡る程度の頭は持ち合わせていながら、結局コンプレックスに呑み込まれちゃう転落っぷりは見てて痛々しい以外にないっす。輝きがどんどんなくなってる気がするイーサン・ホークもぼんくら弟がぴったり。レンタカー屋でびくびくするチキンぷりにも嫌気がさしますわ。

しっかり話はまとまってるけど、ダークサイドなので気分悪いっす。やれやれ。
[PR]

by april_cinema | 2009-08-23 00:00 | Starter


<< 感想_ディズニーネイチャー/フ...      感想_30デイズ・ナイト >>