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2009年 09月 05日
感想_幸せはシャンソニア劇場から
感想_幸せはシャンソニア劇場から_b0130850_456091.jpgレトロ気分を味わって。『幸せはシャンソニア劇場から』9月5日公開。シャンソニア劇場に務めていた幕引きのピゴワル。彼は今、警察の取調室でこの半年あまりを振り返っていた。1936年の訪れと同時に劇場オーナーが借金苦により自殺。劇場は人手にわたり、職を失ったピゴワルは浮気した妻に去られ、さらには一人息子まで取り上げられていた。かつての仲間たちとともに劇場再開を夢見て、挫折を繰り返しながらもついにその日を迎えられたこと。恋も、夢も、幸せも、すべてがシャンソニア劇場の中にあった。
映画「幸せはシャンソニア劇場から」オフィシャルサイト

あったかいほのぼのフレンチエンターテインメント。劇場内の悲喜こもごもな人間模様を、古典的なミュージカルソングにのせて、ときにセミミュージカルの様相をかもしながらつづった再生讃歌。気持ちいいですねー。最初は『フィッツジェラルド劇場』的な幕引きの物語を予想していたけど、真逆ですわね。どっちかというなら『ニュー シネマ・パラダイス』とでもいうべきか。

キモになるのは、お歌と美術と撮影。どれもが1936年という時代をよく映していて、世界的不況の後であり忍び寄る世界大戦の前の、混乱した状況をとらえてます。けど、変な重苦しさやしんみりしたものはなくって、そういう時代にあって人々の気持ちを高めてくれた古き良き小劇場の存在を伝えてくれる感じ。ただ、ストーリーに新鮮さがないのと、キャラクターの行動の深みが欠けてて展開があっさりしているから、すごくのめり込んだりできないのが惜しいねぇ。

役者たちはとってもいい感じで、なかでもルーキー美女のノラは光ってましたわ。今後が楽しみ〜。

by april_cinema | 2009-09-05 00:00 | Starter


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