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2009年 10月 24日
感想_ホースメン
感想_ホースメン_b0130850_0181343.jpgけっこうショッキングな画じゃないコレ…? 『ホースメン』10月24日公開。刑事のブレスリンはある殺人現場で、生きている間に抜かれた歯と4つ書かれた「COME AND SEE」というメッセージを見る。その後次々と起きる殺人事件すべてに「COME AND SEE」の文字が。死体はサスペンションと呼ばれる宗教由来のSM器具により無惨に吊るされ、それは黙示録にあるエピソードの4人の騎士(ホースメン)をなぞらえていた。
映画「ホースメン」公式サイト

宗教ネタを下敷きにしたスリラーということで『セブン』を思い出せばわかりやすい。あそこになかった明確なメッセージが乗っかった感じ。サディスティックスリラーというわけわからんコピーがついてるけど、超攻撃的なことは確かで、サスペンションで死体が吊るされる画が強烈。観てるだけでイタタタタ。極太の釣り針みたいなフックで、人の肌を何カ所も貫いて操り人形のようにつり上げてるわけですから。しかも奇妙な体勢で。恐怖。人体じゃなければモダンアートとして解釈もできそうだけど、これはかなりの恐怖。スプラッター苦手な人にはキツめかも。

話は無駄を完全に排除して猛スピードで進行。先読みするヒマなんてほとんどないくらいの速さだけど、中盤で主犯の想像がつきますな。あーなるほどそこがオチか、と。そのメッセージはしっかり伝わってきますが、なんせ手法が手法だけに恐ろしさのほうが前に出ちゃいましたわ。正直、2度は観たくないです。つまらないって意味じゃなく、えぐいから。

チラシなどでも煽ってる通り、チャン・ツィイー演じる犯人グループの一人がけっこうなインパクト。美しさはそのままだけに、冷徹さが感じられてよかったんじゃないかなー。童顔なので、ティーンエイジャーの設定もそんなに無理はなかった? ブレスリンの息子のアレックス、観たことある気がする文系イケメンだなーと思ったら『サムサッカー』のプッチ君でした。

by april_cinema | 2009-10-24 00:00 | Starter


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