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2009年 10月 31日
感想_風が強く吹いている
感想_風が強く吹いている_b0130850_1181087.jpgみんなよく走れてた〜!(嬉)『風が強く吹いている』10月31日公開。寛政大学1年のカケルは、いきなり声をかけてきた灰二に連れられるまま学生寮のアオタケに住むことに。カケルは、エリートランナーでありながら故障に泣いた灰二の計画のラストピースだった。その計画とは、箱根駅伝出場。カケルと灰二以外はほぼ初心者の寮生を巻き込んで、マジで箱根を目指す毎日が始まる。
2009年10月31日全国ロードショー『風が強く吹いている』公式サイト

ラン愛好者としてはつい気になっちゃう走る系の作品。原作は未読。でも『奈緒子』でものすごくがっかりきているだけに、とにかく走るシーンをちゃんと撮っていて欲しい!!とだけ願って観てみたら…! すごーく美しい走りだった〜〜!! もうこれに大感激です。メインになる小出君と林遣都君がオープニングから走りを披露するんだけど、このワンシーンで特訓の成果が見て取れる! リズムよく前に出る足。長距離ランナーらしいブレの小さいコンパクトなフォーム。走っている人にしかできないだろう表情。健脚! 快走!! 嬉しいよ、オレは本当に嬉しい! ありがとう二人とも!!

ストーリーとキャラクターはかなり浅くて、灰二のキャラは完全無欠過ぎるなぁなんて思うし、エースがいてライバルがいてマドンナがいて嫌な奴がいて内輪もめがちょこっとあって、なんてのは王道スポ根そのまんま。レースの展開もまあステレオタイプすぎて、プロット的に見どころって言えるのはほとんどない。小出君の演技も相変わらずちょっと堅くて人間くささに欠ける嫌いもある。けど、キャストたちの走りがしっかりしているのと、レースシーンの迫力をちゃんと捉えているから輝きはあるんだよなー。

後半はとにかく駅伝押し。わかっていてもつい熱くなってしまうし、なんつっても林遣都君の細い体に説得力がある!(膝が前に出過ぎではとも思うけど) そもそも林君て、おしゃれ感はないんだけど、本当にすごくいい顔してるよね。まったくどんな大人になるんだか楽しみだなしかし。てな感じで、ラン好き、箱根好きならちょっとアガってしまいそうな作品。映画的カタルシスがたくさんあるかと言われるとイエスとは言いづらいけど、スポーツものとしての魅力はしっかりあると思います。あー思い出したら走りたくなって来たよ!

by april_cinema | 2009-10-31 00:00 | Starter


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