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2009年 11月 07日
感想_副王家の一族
感想_副王家の一族_b0130850_23204156.jpgよくある大河ドラマ。『副王家の一族』11月7日公開。19世紀後半、スペイン・ブルボン朝の副王の支配下にあるシチリア。副王家の末裔に生まれたコンサルヴォは、父ジャコモによって厳しいしつけを受け、ある日逆鱗に触れ修道院に送られてしまう。ジャコモは権力と富を守るために、弟を排除し、妻の死後すぐに再婚し、コンサルヴォらの結婚も政略的に行おうとする。大人になったコンサルヴォはことごとく父と対立し、ジャコモが死の時を迎えても和解することはなかった。貴族の家に生まれ、激動の時代を送るコンサルヴォが最後にたどりついた場所とは。
副王家の一族_index

イタリア統一前夜を舞台にしたある貴族の大河ドラマ。コンサルヴォvs父という構図から当時の貴族のしきたりをベースにして、自由に出来ない恋や結婚、そして富や権力への執着、時代の移り変わりみたいなのを時系列に沿って追って行く展開。でもなー貴族のこういう世界って、いろんな時代のいろんな国のが描かれてるから、目新しさはなかったなー。退屈もしなかったけど、この時代のイタリアならではの事情みたいなのはあんまし感じず。

でもコンサルヴォが見た目かっこよかったのが救いでしょうか。といいつつ、行動自体はそれほどかっこいいわけでもなく、成り行き任せのままだったような…。妹の政略結婚も止められないどころか抗おうともしなかったしね。父と喧嘩はよくしてたけど、打ち負かすこともなかったし。最終的に権力を欲するってのが、血は争えないっていうオチだったのでしょうか。

コスチュームものとして楽しむにはいいけど、ドラマ自体は期待できないかも。イタリア好きには興味深いかもしれませぬ。

by april_cinema | 2009-11-07 00:00 | Starter


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