2009年 11月 20日
よく喋るタランティーノ印! 『イングロリアス・バスターズ』11月20日公開。ナチス占領下のフランス。ユダヤ人を迫害し各国を制圧し意気揚々たるヒトラー。そんな彼が密かに脅威に感じていたのが、「イングロリアス・バスターズ」というユダヤ系アメリカ人アルド・レイン中尉率いる極秘部隊。彼らはナチを標的に、彼らの頭皮を100個剥ぐほどの荒くれ集団! そんな折、ヒトラーを筆頭にナチス高官が一同に会するプロパガンダ映画のプレミア上映会が企画される。ナチス殲滅を画策する連合軍の極秘計画に、イングロリアス・バスターズも参戦。上映会場となる劇場は、ナチスに家族を殺されたあるユダヤ人女性がオーナーだった。 『イングロリアス・バスターズ』 2009年11月20日(金)より、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードーショー ブラッド・ピット×タランティーノなんてぞくぞくするじゃないですか〜!と期待して臨んだ本作品。うわ〜やっぱりタランティーノな感じなホロコースト! 第二次大戦が舞台というからイメージわかなかったんだけど、いやいやなかなかに痛快。時代こそ当時だけどやってることはお得意のバイオレンス&リベンジ。しかも直接的にフィルムを使ってナチス殲滅なんて、タラ様にしかできない発想なんだろうな〜っていうホロコーストパロディというかなんというか。とりあえずキャラがいちいち濃い! メインはブラピよりナチス将校役のクリストル・ヴァルツ。このヴァルツがブラピを喰うほどの存在感。嫌らしくて小憎らしくて狡猾で。この2人が立ってるから他も光ってくるってもの(日本チラシはバリュー重視で女子キャラ前に出してますが、脇役でした)。 相変わらず無駄口が多くてしゃべくり倒しなだけにテンポがいいとは言い難いけど、これはタランティーノらしさとして受け止めるべきなんでしょう。プラスして、お得意のバイオレンスも量こそ多くないけど限られた中でしっかりアピール。頭皮狩りとか最高に悪趣味でクールですね。映画館を舞台にするあたりがシネフィルたる所以だろうなーと思うし、ほかにもこれはなにかへのオマージュなんじゃないかな?と思わせるシーンもあったけど、そこはボクにはわからないのが悲しいところ。まあ仕方ないっす。 とまあ、よくも悪くもタランティーノなので、タランティーノファンとコアな映画ファンは満足する一方で、ボクのようなにわかフリークだとついていききれない部分もあり。ファンじゃなかったら冗長に感じる部分もそれなりにあると思う。実際2時間半あるだけにけっこう長丁場に感じた面もあり(終わってみればまあそうでもないか、って感じなんだけど)。ネームバリューほどメジャー路線な映画じゃないってことだけは、一応頭に入れておいた方がよさそうね。
by april_cinema
| 2009-11-20 00:00
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