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2009年 12月 12日
感想_パブリック・エネミーズ
感想_パブリック・エネミーズ_b0130850_9465421.jpgかっこいいのは最初だけ。『パブリック・エネミーズ』12月12日公開。1930年代アメリカ、強盗犯のジョン・サリンジャーは銀行などの巨悪からカネを奪うダーティヒーロー。政府は彼を「パブリックエネミーno.1」とし包囲網を張る。ジョンは運命の女性ビリーと出会い、彼女を守るために逃亡を始めるが。
『パブリック・エネミーズ』 2009年12月12日(土)より、TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー

かなり渋い仕上がりだなー。期待は大きかった分、その渋さにちょっと不満も。なんせジョニー・デップ演じるジョン・サリンジャーのカリスマ性が感じられない。序盤こそ確かに格好よかったよ。不敵さがありつつ、ビリーへの口説き文句はオシャレ感もあってちょっと真似したいくらいだよ。「好きなものは野球、映画、なんちゃら、かんちゃら、速いクルマ、そしてお前だ」とか言っちゃってさ。銀行強盗にかける時間は"1分40秒フラット"とかさ。予告にも流れてましたよね、確か。

だけど、せの台詞を証明するほどに実際的に格好いい姿があんまし見られない。金庫破るのも、脱獄するのも、クールさが際立たないままちゃちゃっと済んじゃってて、警察との銃撃戦もさほどは盛り上がりもしないし派手でもない。だから、本当にギャングとしてジョンがどんだけ凄いのかがわからんのよ。そういう意味ではフランスのパブリックエネミーだった『ジャック・メスリーヌ』のほうがよほどカリスマ性あったよ。女の愛し方ひとつとっても、ジョンよりジャックのほうが格好よく見えます。

おまけに中盤からは警察側にやられっぱなしで、後手踏むわ逃げおおせないわで、最期は撃たれまくってTHE END。ビリーとのラブモードも、あんまし出てこないしね。2時間20分もなにに使ったのかわからないほど、印象が薄かったです。やっぱアンチヒーローはまず格好よく描いてくれないとね。

by april_cinema | 2009-12-12 00:00 | Starter


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