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2009年 12月 19日
感想_誰がため
感想_誰がため_b0130850_841299.jpg渋クール! 『誰がため』12月19日公開。1944年、ナチス占領下のデンマーク。地下組織で反ファシズムをかかげる、若きベントと妻子を残して来たヨーン。ふたりはボスの指令に従って、売国奴たちを暗殺していた。が、ある命令に疑問を感じ、さらにはベントの恋人ケティの暗殺指令が出たことから二人の信念は揺るぎ始める。いったい何が正義で、誰を信じればいいのか。今も語りつがれる実在の二人の男の真実の物語。
誰がためオフィシャルホームページ

灰色がかった激渋の世界観がなんともクール〜。まず役者がいいね。ベント役はナイーブ系精悍男子のトゥーレ・リントハート君。ヨーン役にはすっかり売れっ子なマッツ・ミケルセン。対照的な2人がいい顔してんだよなー。ベントは知的で真っ直ぐ。ヨーンは汗ダラダラの中年の味。そんな表情を抜き取るカメラワークもいい感じですわい。

多少登場人物が多くて混乱しなくもないけれど、テンポのよさでカバー。130分の長さは感じさせず、まあ今までにも出て来た類いの反ナチ話ではあるけれど程よい緊張感を保っててグッド。派手でもなく、あまり多くを語ることもないけど、2人の男の悲運が伝わってきますわな。

その最期はやるせないけれども、凛然とした美しさは一見の価値あり。カッコイイ男が見たければ、こういう作品もいいんじゃないかしら。

by april_cinema | 2009-12-19 00:00 | Starter


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