2010年 01月 16日
カッコよくてアダルト〜!だけど…。『シャネル&ストラヴィンスキー』1月16日公開。1913年、シャンゼリゼ劇場でバレエ・リュスは新作「春の祭典」をかけるがあまりにも前衛的過ぎる内容で大不評。しかしココ・シャネルだけは違うものを観ていた。その後、作者のストラヴィンスキーは失意のうちに転落するが、シャネルは彼の家族を自らの屋敷に住まわせ、創作に向かわせる。互いの才能に惹かれ合うココとストラヴィンスキー。それぞれが与え合う刺激はあの香水「N°5」を生み出し、「春の祭典」の再演へと向かわせた。 映画「シャネル&ストラヴィンスキー」公式サイト 色気ムンムンのザッツおふらんす映画で、淡々とした描写の中でアダルトな香りをふりまきながら我々を魅了します。とにかくココを演じるアナ・ムグラリスも、ストラヴィンスキーのマッツ・ミケルセンも色っぽ過ぎて参るわ。しかも衣装はシャネルが全面協力(『ココ・シャネル』『ココ・アヴァン・シャネル』は不可だったらしい)してて、その着こなしも超かっこいいし、インテリアがまたものすごくイカスのね。これはルネ・ラリックのものを大層使ってるらしい。シャネルらしい白と黒のミニマルな世界が見事に表現されてて、そのスタイルの美しさにうっとりです。かっこええわー。 がしかし、描写自体は淡々としてるし、とりあえず『ココ・シャネル』を観るか、伝記を読むかして予習しておくことは必須と思われ。じゃないとてんでおいてけぼりになる危険性大。ついでにいえばストラヴィンスキー所属の『バレエ・リュス』についても予習しといたほうがより深く理解できると思われる。さきのシャネル映画に比べると相当カルチャー色が強いと思って間違いなし。 で、それをかんがみてあのラストシーン、結局のところココは誰よりもボーイ・カペルだけを愛していたんだなぁと思うと感慨深いわぁ。エンタメ性低くてアート性が高いのでかなり限定された人にしかウケないと思うけど、シャネル好きはマストでチェキんないとダメでしょうな。個人的にはマッツ・ミケルセンの枯れかけた色気に萌えます。
by april_cinema
| 2010-01-16 00:00
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