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2010年 01月 23日
感想_ユキとニナ
感想_ユキとニナ_b0130850_0314961.jpgガールたちはタフ☆ 『ユキとニナ』1月23日公開。パリで暮らす日仏ハーフのユキは、日本人ママンから離婚の意志を告げられる。ママンは日本に帰るという。離婚なんてイヤ、知らない国に行くのもイヤ! ユキは、同じく両親の離婚を経験している親友のニナと一緒に両親和解のための作戦を練るが、子供の知恵ではなかなかうまくいかない。せめてもの抵抗で、2人はリヨンの親戚の家へと向かい、そして近くの森の中へと入ってゆく。
ユキとニナ

こりゃ森ガールたち大喜びだわよ! だってマジでガールズ in フォレストなんですもの〜。森っていいよね、神秘的で。こんな映画だとなおさらね。ユキを演じてるのは役柄と同じ日仏ハーフっ子で、独特の顔立ちで可愛らしい(しかし、ずばりババくさ顔です、エッセンスは。かわいい前提で。ババカワと名付けます)し、ニナは普通にフレンチガールでもちろんカワイイ。しかも衣装がまたリトルパリジェンヌしてていいのです。自然な表情と演技、遠くから見守るようなカメラの視点とあわせて、どのシーンも画になる〜。オリーブ〜。

お話のほうも90%のリアルにクライマックスで10%のファンタジーをまぶして、この森を使った展開が素晴らしく効果的。その先にあるのは未来であり、現実であり、過去であり、少女の命のきらめきともいうべき尊い奇跡。大人の事情に振り回されながらも、それに適応する少女のしなやかさ。まるで何もなかったかのように女へとなっていく彼女たちのタフさ。その成長のわずか一瞬を見事に抜き出していて、普通じゃ見落としちゃうものを見させてもらったような、得した気分になります。99%の淡々とした展開が、この一瞬のためにあると思えばまったく気になんなくなるんだよね〜。これぞ映画の魔法、そして少女だけに授けられたピュアネス。

小品ながら印象に残る良品。手放しに褒めるタイプでもないけれど、一部の人には愛好されそう。ロリータ好きの私的にもわりと好きです。しかし近頃の映画は本当によく離婚するね。子供たちにはますますタフな時代になってくのでしょうか。

by april_cinema | 2010-01-23 00:00 | Starter


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