2010年 01月 23日
ミポリン無理ありすぎ〜。『サヨナライツカ』1月23日公開。バンコクへと赴任したエリートの東垣内は、現地の日本人会で"好青年"と呼ばれる美男。日本に婚約者を残し、将来も約束されていた。そんなある日彼は、ミステリアスで場違いなほどにゴージャスで美しい女性、沓子と出会う。どこからカネが出ているのか、ホテルのスイートで優雅に暮らす沓子。急速に惹かれ合う2人だったが、あまりにも目立ちすぎる沓子と東垣内の関係は周囲にも知れはじめ、そして東垣内の結婚の日が近づく。 映画「サヨナライツカ」公式サイト 全然ダメ。まったく面白くなかった。期待が高かっただけにすっごく残念。原作の持っている濃密な情熱と、葛藤と、苦悩は消えてなくなっちゃってました。なんといっても主役のキャスティングがなしだったよ。ミポリンがいくらキレイだっつっても、それは40歳の美しさ。やっぱり歳は隠せなくて、設定20代だろう沓子がこれっぽっちも魅力的じゃない。誰もが心奪われる女とはとても思えない。演技もまったくなってないし(ミポリンに演技期待するのが間違いだけど)。ファム・ファタールじゃなくてただのノータリン・パーティガールに見えて、気品とか男を狂わせるような魔性もゼロ。プライドの高さとか取っ付きづらさとか本心読めなさとか、原作にあったディテールがなんにも感じられなかったもんなー。田舎から出て来た貧相な成り上がり女みたいにしか見えませんでした。現代も本人演じてるけど今度は老けメイク不足で、時間の流れを感じません。やっぱりミポリンはアイドルであって女優じゃないんだわな。 演出も全然響かず。この物語の究極のポイントって東垣内の後悔でしょ。沓子との刹那で危険でだけどどうにも止められない魔法のような時間と、確固たる将来と保身という自己都合を天秤にかけて苦悩し続ける姿、そして結論を先延ばしにしたところでやがて決断しなくてはならない日がくるという焦燥感を煽らないと、ラストの展開での感動がまったく起こらねんだよなー。この、男にありがちな前時代的身勝手さとそこからくる後悔ってのがなんともいえず男心をくすぐるはずなのにー! 無駄に尺だけ長いくて退屈な1本。原作もんの映画化は、マンガの場合は読んでたほうがいい気がするけど、原作の場合は読まない方がいいなーととみに思う今日この頃。この作品も、原作が好きでなければもう少し甘く見られたかもしれまへん。どっちにしてもいい作品だとは思えないけどね。
by april_cinema
| 2010-01-23 00:00
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