人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2010年 02月 06日
感想_50歳の恋愛白書
感想_50歳の恋愛白書_b0130850_1341312.jpg大人ガール、まだまだ未完成。『50歳の恋愛白書』2月6日公開。ベストセラー作家と結婚し、2人の子供をしっかり育て、理想の妻と誰もが思っているピッパ・リー。夫の希望でマンハッタンからコネチカットに移り住み、新たなコミュニティの中で、ピッパ・リーにやがて変化が訪れる。ジャンキーだった母、荒んだ十代、幸福な結婚生活を経て、そして50歳、ピッパ・リーが思うこととは。
映画『50歳の恋愛白書』公式サイト

邦題以外はなかなかよかったな〜。現在のピッパ・リーと、過去のピッパ・リーを平行して描きながら、その人生の足取りを追う。誰にも過去があって、人に言えないようなこともいくらかあって、変わろうともがいたり、変われなかったり、そんな人生。たとえそれが他の誰かにとって理想的に見えたとしても、本人には本人にしかわからない苦悩も葛藤もあるわけで、そういうのを押し付けがましさなんて全然なく、かといって、へーそんな人もいるのね、って突き放すこともなく寄り添わせてくれます。ちょっと味付けは薄めだけれど。

最終的にピッパ・リーは解放されていく。たとえこれまでがどうであっても、これから先の道のりを決めるのはいくつになっても自分自身でいいんだろう。50だろうが60だろうが、最後の最後まで迷って間違えて進んでいいんだなーって思えるわ。正しさも理想も、時とともに変化していくもの。過去には正しかったことも、今は正しくなくなっているかもしれない。あんなに理想的だったものも、そのときがすぎた瞬間に別のものになるかもしれない。だから、私たちは一生、なりたい自分を追いかけていくんだろうな〜。ってまあそんな中二病的でいいのかって話もありますけれども。

キャストがなにげに豪華で、小さな役にもビッグネームがずらり。観賞後にさわやかな風の吹く1本です。返す返すもこの邦題はないぜ。そもそも恋愛の話じゃないし、ターゲット狭め過ぎだろー。

by april_cinema | 2010-02-06 00:00 | Starter


<< 感想_交渉人 THE MOVIE      感想_インビクタス−負けざる者たち− >>