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2010年 02月 27日
感想_バッド・ルーテナント
感想_バッド・ルーテナント_b0130850_84374.jpgこのニコラス・ケイジはホラーだ! 『バッド・ルーテナント』2月27日公開。その功績が認められ警部補に昇格したテレンス・マクドノー。しかし持病の腰痛を抱え、娼婦とドラッグに溺れ、犯罪者からクスリを巻き上げるなど、裏の顔を持っていた。ドラッグディーラーの縄張り争いから、あるセネガルからの移民が殺害される事件が勃発。テレンスは関係者を脅迫しながら情報を集めるが、それが裏目に出て窮地に追い込まれる。
映画『バッド・ルーテナント』公式サイト || 2010年2月27日(土)より全国ロードショー

まったく悪い奴がいたもんです。そして憎まれっ子は世にはばかるんですね。ノワールというにはちょっと笑っちゃうようなカルトなテイストがたっぷり。まずニコラス・ケイジ、怖過ぎる!! 病的に髪を撫で付ける仕草、ドラッグを貪る表情、そしてあのかすれたような声。怖過ぎるを通り越して笑うしかありません。ただでさえキャラクターがクレイジー。裏社会とつながるデカってのはよくある話かもしんないけど、ここまでくるとヤバイわ〜。

ストーリーもわりにわかりやすくエピソードが積み重なってテレンスは追い込まれていく。娼婦の客にケチつければギャング登場。目撃者の保護者を脅せば訴えられて左遷。おまけにギャンブルで大金すって、ただでさえイカレてるテレンスがさらに苛立ってくさまも、そりゃそうだよ的な心持ちで見守るしかなし。無茶苦茶だけど一応デカの仕事している分裂具合もなんだか笑えます。そもそも善悪が同居しているのが人間だよね。腰が痛くなければこんなことにもならなかったんだよね。ちっとも同情を引かないところがクールです。

で、まさかのイグアナ登場! なんじゃこりゃ〜って感じで映画そのものがクレイジーに。もはやあとはどう着地するのかを観るしかないけれど、そんなところで神の見えざる手が〜! ニヤリ。なにげにいろいろと示唆するような描写がちらほらあって、カルト的なノリながら楽しめました。とにもかくにも、ニック怖過ぎ!

by april_cinema | 2010-02-27 00:00 | Starter


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