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2010年 03月 06日
感想_モリエール、恋こそ喜劇
感想_モリエール、恋こそ喜劇_b0130850_144951.jpgフランスの喜劇王かぁ。『モリエール、恋こそ喜劇』3月6日公開。1644年パリ。劇団を立ち上げながらも借金により投獄されてしまった、のちの喜劇王モリエール。彼を保釈したのは、貴族の女に恋する商人で、モリエールは商人の芝居の先生として雇われたのだった。そこでモリエールは商人の妻に惹かれるようになり、彼女こそがモリエールの人生に大いなる影響を与える人だった。
「モリエール、恋こそ喜劇」映画公式サイト

モリエールという実在の人物の、歴史上空白とされている青年時代をフィクションに仕立てた作品ですって。実在の作品のエッセンスをあちこちに散りばめたアーカイブ的作品だとか。モリエールからして知らないだけに、伝記かと思ってみてたけど、喜劇王の物語にふさわしく全編にわたって流れるのは軽妙な笑いとテンポ。やりすぎではっていうくらいダメ男・モリエールを滑稽に演じるロマン・デュリュスをはじめとした役者たちが、なんか全体的にキモオモロな感じです。大人の悪ノリか? 

実際のところ、モリエールが残した数々の名作の場面や人物、台詞なんかを流用しつつ、うまくオリジナルな物語を作ったそうで、それはやっぱりネタ元を知らないとわかりませんわな。本国フランスじゃ大ヒットということで。がしかしモリエール無知なオレには、ちょっとB級っぽいコメディかと思ってしまいましたわ。ごめんなさい。

なにはともあれ、お堅い伝記映画ではないので、ライトな感覚でコスチュームとともに楽しめるかも。女は芸の肥やしなんていう人もいましたけれど、もしかしたら中世の時代から万国共通の価値観なのかもしれんですな。ちなみに江守徹さんの芸名は、このモリエールがネタ元なんですって。というどうでもトリビアでお茶を濁して終わりたいと思います。

by april_cinema | 2010-03-06 00:00 | Starter


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